休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『アントニー・ジマー』

20230627(了)

映画『アントニー・ジマー

  監督;ジェローム・サル//ソフィー・マルソー/イヴァン・アタル
  2005年製作/フランス/原題:Anthony Zimmer
  <★★★△>

時々やります。サントラが良さそうなので(あるいは良かったので)映画のほ
うも観てみる、なんてこと。まぁ一般的ではないでしょうね。
この作品はレンタル店での取り寄せ。
 
パリ警察がアッカーマンを中心に大掛かりに追っている謎めいた犯罪者ジマー。

なんの犯罪者なんだかよくわからんが、整形したらしく、誰も顔がわからない。

多分声も。

ジマーの恋人だったらしい美女キアラは、捕まって弱みでも握られてでもいる
のか、警察に協力しているが、どうやら(というしかない)彼女も、ジマーの

顔はわかっていないらしい。ならば引っ掻けるのも大変で、綿密な計画に基づ

かないとならない。

計画のどの段階なのかはわからないまま、超特急に乗ったキアラ、理由があっ
てか、ジマーの背格好や体格に似た男フランソワにわざとらしく近づき、普通
じゃないにしてもある程度互いに知り合って、その後キアラは、フランソワを
連れて行動し始め、実際にはジマー逮捕の計画を進める。(あくまで、らしい、
のだけど)観ていて、どんな計画なん?と言いたくなるような感じがあるもの
の、そういったことを含めてミステリアスさを楽しめばいいのかな。
そんなことよりは、英米ではちょくちょく見かける、全体のスタイリッシュさ

というか、かっこの良さというか、まあそういうことを魅力にして描いたとい

うような映画なんじゃないかしらん。

 
 
で、音楽担当は、フレデリック・タルゴーンというかた。映画も観ないで2枚
のサントラCDを聴いただけの知識しかない作曲家。
例えば映画音楽のサイトの主がこんなふうに書かれています。
   ・・・こういう、おそらく日本では劇場公開されることのないヨーロッパ
  の小品につけられた上質なドラマティック・アンダースコアに巡り会うこ
  とは、サントラ・ファンにとっての愉しみの一つだろう
なんてね。ワタシはわかるつもりです。
下に聴いた2枚の記事を付けておきます。「モリエール 恋こそ喜劇」のほうは
未公開じゃありません。
 
ここではまるで『氷の微笑』のような涼しさ、あるいは冷たさに通じるような
音色が聴けそう。
でも既に聴いたサントラでは絢爛豪華でしかも繊細というようなものもあって、
だからというわけではないけれど、引き出しの多い実力派だと思う。
英国の名門オケ、フィルハーモニア管弦楽団を用いているものが多く、これも
利いているでしょう。(フィルハーモニア管が経営的にしんどかったのか、フ
ランスのオケが労働条件等で小うるさくて使いにくかったのか・・・ なんて、

余計な詮索ですが、でもそうでなきゃ、なんでフィルハーモニア管なんて使う

のだろう・・・)

この方が音楽を付けている映画が、大半日本の劇場では未公開なので、広く

知られるはずもないのが惜しい。

 
さぁ、サントラ、安くなってたら考えよう。

 

kikuy1113.hatenadiary.com

 

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