休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『ペトラは静かに対峙する』

20210714(了)

映画『ペトラは静かに対峙する』

 監督:ハイメ・ロサレス// バルバラ・レニー/アレックス・ブレンデミュール/
                 ジョアン・ボテイ/マリサ・パレデス
 音楽:クリスティアン・エイドネス・アナスン
 2018年製作/107分/スペイン・フランス・デンマーク/原題:Petra/DVDレンタル
 <★★★>

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<映画.com>解説から; ・・・カタルーニャの乾いた大地で繰り広げられ
る悲劇の連鎖を描いた。画家のペトラは作品制作のため、著名な彫刻家ジャ
ウメの邸宅にやって来る。彼女の本当の目的はジャウメが自分の父かどうか
確かめることだったが、彼が権力を振りかざす冷酷な人物であることがわか
ってくる。そんな中、一家の家政婦が謎の自殺を遂げ・・・。
章ごとに時系列を前後させながら描き、パズルのピースをはめていくように
家族の秘密が徐々に明らかになっていく・・・
 
 
“章ごとに時系列を前後させながら” というのは、一章が終ると、次でなく、
もう一つ先に行って、それが終ると一つ前に戻るという、スイッチバック
たいな進み方とでもいうか、、、人の世で(まあ、ワタシの周りではない話
だから、物語の中ではと言ったほうがいい)ままあるお話。
身勝手な男の火遊びに翻弄された母娘と、その男の妻の過ちで狂わされる息
子、男に仕える一家の不幸、、、などが交錯しあう。
身勝手な男ジャウメが中心にいる構図なんだが、この男は芸術家としては珍
しく社会的な成功者でもあって、極めて憎たらしいキャラ。 描かれるのは
「母娘」の娘ペトラの目から見たものになっている。ジャウメの目から見た
話にすると、もちろんとんでもないことになるね、きっと・・・ 
物語としてはあられもなく、いたってありきたり(?)だから、こんな時間
の弄り方をしたんでしょうか。音楽も妙に頑張ってました。
 
時間の行ったり来たりのみならず、舞台もマドリッドカタルーニャを行っ
たり来たりする。
でも多く描かれるのはカタルーニャだったようです。
海沿いこそ湿地帯なんかも多いものの、海から離れるとカラッとした感じ。
ここでしっかり横溝正史ばりの(は、ちょっとオーバーだけど)湿っぽい話
が展開する。描かれ方は、死人が二人も出るにしては、この土地らしく「ド
ライ」だったけどね。
 
カミサンは観ないで自室で(庭の)植物関係の本を読んでいたようですが、
気になったらしく、あとで、面白かったかと訊いてきました。
「オマエの好みじゃなかったよ」とだけ。横溝正史の名を書いたわけだが、
だとすると、案外カミサンは面白がったかもしれない・・・ なんてふと思
ったりしました。

 

身近な虫たち

散歩中に撮った身近な虫たちです。

出来ればめったに見られないのが撮れるといいのですが、むずかしい。

だいたい、目がそんなに良くなくなっているし、、、

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交尾中のキマダラカメムシです。(7/20)

幼生は模様がずいぶん違う。

今年もやけに目につきます。

どんな木にもいる感じです。柿の実の害になるのかな。東南アジアから

外来種

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ニイニイゼミ(7/20)

あまりにもありふれているので、近所の子供たちも相手にしないのは、

ワタシの小さかったころと同じ。一時期、どういう加減か、アブラゼミ

ともども、減った気がしていましたが、この頃はまた増えだした。(ス

ズメもそうですよね、ムクドリの数にはかなわないが)

 

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クビアカツヤカミキリ用の罠なんだね、これ。(7/22)

去年からあちこちで見かけるので、いったい何だろうと思って見ていた

のです。

今年になって、サクラの樹にぶら下がったこいつをよく観たら、クビア

カがごっそり入っているじゃありませんか。

この写真だと、明瞭じゃないのですが、よくもこれだけ入ったもんだと

あきれた。

夜に電灯でもつくのかなぁ、いやそれはないか。中には誘いの一種の毒

が入っているのだろうし、一度入ると出られなくなっているんやろネ。

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カミキリでは最もよく見かける ゴマダラカミキリ(7/22)。

近所の集合住宅脇の欅。

触覚が1本しかない。がんばってなぁ。

とかいいつつ、、、実際は多くのカミキリがそうなんだが、木の食害

が昔から知られていて、クビアカだけ責めるのも不公平なんやが。

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ギンヤンマ、今年も一頭(一匹)捕獲しました。(7/22)

散歩時、もう捕虫網(100円ショップの安物)持って出る必要ないね、

こいつを捕まえたんだから。

ただいま現在は、池ではチョウトンボが増えて、コシアキトンボの数

を上回りそうなぐらい。

オニヤンマをもう一ヵ月も前に一度見かけたんだけれど、その後見か

けない。ウチワヤンマは見てもいない。

 (ウチワヤンマは地域によっては絶滅を危惧されているんやね、知

  らなかった)

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これも7/22。写りが悪いのですが・・・ケヤキのうんと細い枝に蝉

ガラが8つほどもついていたもんでパチリ。地面からちょうどいい

ところにあるもんだから、細いけれど取りついて羽化したんでしょ

う。(混み合ってることぐらいワカラヘンノンカイ!)

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虫に見えなくもないが、虫じゃない。

掃除ロボットの草刈り版。(7/22)

この写真じゃこの切通しの斜面のきつさはわかりづらいが、30度ぐ

らいはあるでしょう。尻に紐が付いていて、上で係員が握ってピンと

張っている。

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こんなにデカイ。

こいつがずっこけたら、人力じゃ支えられないよ、きっと。

 

いくつか溜まればですが、またアップします。

ブーレーズ・コンダクツ・シェーンベルク 『歌物』

ブーレーズ・コンダクツ・シェーンベルク 5&6/11

 Pierre Boulez conducts Schoenberg(1874-1951):

  Chamber Works・Orchestral Works・Vocal Works

 

【CD5】 45:25                      20210613(了)
(13)地には平和をop.13 D1 
(14)コル・ニドライop.39 D2 
   ジョン・シャーリー=カーク(語り)、BBCコーラス、BBC交響楽団
(15)3つのドイツ民謡op.49 D3〜D5 
(16)2つのカノン  D6〜D7 
(17)混声合唱のために編曲した3つのドイツ民謡 D8〜D10
   BBCシンガーズ(1,3-10)
【CD6】 57:12                       20210622(了)
(18)4つの混声合唱曲op.27 D1〜D4 
(19)3つの諷刺op.28 D5〜D7 
(20)6つの無伴奏男声合唱曲op.35 D8〜D13 
(21)千年を三たびop.50a D14 
(22)詩篇第130番「深き淵より」op.50b D15 
(23)現代詩篇op.50c D16 
(24)ワルシャワの生き残りop.46 D17
   BBCシンガーズ(D1-15)、ロンドン・シンフォニエッタのメンバー(D4、D7)
   ジョン・シャーリー=カーク(語り)(D16)、ギュンター・ライヒ(ナレーター)(D17)、
   BBCコーラス(D16/17)、BBC交響楽団(D16/17)

 

   全ての指揮;ピエール・ブーレーズ
   録音;1974~1986年
   Ⓟ&ⓒ 2013 Sony Music Entertainment/11枚組/現代音楽

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今はじっくり音楽を「鑑賞」できるような季節じゃなくなっちゃい

したが、この鑑賞記はちょっと前のものです。

夜中の暑さについちゃあ、毎年苦労してしまいます。ひとえに、エ

コンの電気代が恐いという、ケツの穴の小ささからなんですけどね…

 

【CD5】 45:25

(13)地には平和をop.13 D1                9:05

     BBCシンガーズ

   <★★☆>
楽しさも面白味もありません、残念。
調性がやや不安定な印象を持ちましたが、それだけで、なにも言及したい
ことなし。こういうの書いてたんですね。そのことになら若干驚いた。こ
んなのばかりなら、大作曲家にはならなかった。
 
(14)コル・ニドレop.39 D2                 12:26
     ジョン・シャーリー=カーク(語り)、BBCコーラス、BBC交響楽団
   <★★★☆>
ブルッフに「コル・ニドライ」というチェロ協奏曲的な曲があってよく知ら
れているが、これと同じだろう。要はユダヤ教典礼歌の旋律を取り入れて
いるわけで、シェーンベルクのこの曲の場合は、旋律のみならず、言葉を選
んで語りと合唱にも受け持たせているということやろう。
12分半のこれだけは、無調でも12音でもないようだけれど、オケの音色
などが素敵で、気に入りました。
名前(シェーン=美しい、ベルク=山)からしユダヤ人以外にあり得ない
と思っていた通りで、当然ユダヤ教にも触れていたということやね、、、
(と、いつもの妄想)。
 
(15)3つのドイツ民謡op.49 D3〜D5      3:30/2:48/4:15
(16)2つのカノン  D6〜D7                0:48/2:43
     テキスト:ゲーテ
(17)混声合唱のために編曲した3つのドイツ民謡 D8〜D10
     BBCシンガーズ              3:56/1:47/4:07
   全て<★★☆>
この3つは、まとめます。といいますか、予想通りで、ほとんど書くことがな
い。(16)の2曲と他の区別もワタシにはつかない。続いている感じでした。
タイトルも見ずに聴いていたときは、イギリスっぽいということ、バックボー
ンはピューリタニズムじゃないか、なんてことでした。ドイツ語だということ
すら分からなかったということです。ハズカシ。
 
CD6】 57:12
そしてこっちのCDに入ると、俄然サウンドがとんがっている。面白いかどう
かはともかくとして・・・そんなふうに分けたんやね。
テキストは作曲者本人のものが大半。対訳があればざっとは目を通すだろうが、
解説に当たるものはもともと何もない。まあどうせワタシは音としてしかよう
聴かん。何を感じることになりますか・・・
 
(18)4つの混声合唱 op.27 D1〜D4             11:00
(19)3つの諷刺 op.28 D5〜D7                11:26
   共に<★★>
D4とD7にだけ器楽が添えられ、ここだけ淡く彩色されたかのよう。無調やセ
リーが試みられているんでしょうか。何を味わえばいいのかよくわからない。
もっとも、D7など、好きなリゲッティの「レクイエム」のような曲に繋がっ
ていくような感覚を味わいました。

 

以下3曲は無伴奏

(20)6つの無伴奏男声合唱op.35 D8〜D13          15:32
(21)千年を三たびop.50a D14                  3:06
   共に<★★☆>
ぶ厚いながら、不安にさせるサウンドばかりですが、落ち着けます。何を歌っ
ているのか分からないワタシは、声じゃなくオケのほうがいいのに、と思うば
かりですが。
 
(22)詩篇第130番「深き淵より」 op.50b D15         4:30
   <★★☆>
(23)現代詩篇 op.50c D16                    5:33
   <★★★☆>
シェーンベルクともなれば詩篇第130番は、こんなふうになるのね。案外こ
れこそはリアルかもしれない。嘆息のような声が効いている。ここまでとは感
じが違うのは、聖書というテキストがあることもあるかも。
それに対し(23)はオリジナル。だけど魅惑のオーケストラサウンドがバァー
っと広がり、まぁ、詩篇だろうがナンだろうがどうでもよくて、今までのしぼ
み加減だった気分を生き返らせてくれる。
 
(24)ワルシャワの生き残り op.46 D17             7:26
   <★★★☆>
テキストは作曲者自身で、英語。ドイツ語が混じるのは、引用だろうか。タイ
トルからしてシンドイ内容なんろうが、男声合唱もオケも非常に魅力的なサウ
ンドでした。
 
いささか抹香臭いCD5よりは、ぐっと新しい感覚のCD6のほうが、ワタシの言
い方では「ほっと」したことは確かですが・・・
ハイ、予想通り、書くことのなかった2枚でした。
 
 
さてさて、あとは大物ぞろいです。
ですが、実は、『ヤコブの梯子』と『モーゼとアロン』は、このセットものと全
く同じ音源でもってすでに聴きました。始めに書いてもよかったのですが、、、
また聴けば気も変わるかと・・・。
ヤコブの梯子』は、このブログに移行した中に入っていた(2016年秋)ため、
すぐに見ることができましたが、『モーゼとアロン』のほうはそれより前の分だ
ったようで、見るには自分の控えを探さないとなりません。ちょっと面倒です。
 
(『モーゼとアロン』は2012年5月でした。基本変わり映えしないですね。今の
感覚と似たようなことを書いている。それから、出典が「出エジプト記」だから
なのか、あるいはよほど書くことが見つからなかったからなのか、『十戒』とい
セシル・B・デミル/C・ヘストンの大作映画のこと、モーゼの長い山上の垂訓
の最中に民衆を扇動してしまう商人エドワード・G・ロビンソンのことなどを書い
て終わらせている。)
 
大物第一弾は後期ロマン派に属する「グレの歌」(1900~1911)

 

ののちゃん、散歩、カブトムシ

うだる真昼間、犬コロの散歩前に、、、

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うちのコは、真昼間でも、まあ、ここまで嫌だということはないですね。

東寄りのコースで。

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   (7/14、曇っているのに、積乱雲がうきあがるようだったので)

ワタシがカミキリ探しにしゃかりきなると、こんな感じ。

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                           (7/18)

涼しそうなところでくつろぎ、一見堂々としていますが、飽き飽きし

ている筈。

良くないのですが、紐は繋いでません。

人が来ようが、犬を連れていようが、フン!てなもんで、知らんふり。

 

「クビアカ・ウォッチャー」がほかにもいらっしゃるようで、ワタシ

が仕留める数はこのごろ減ってきた気がします。時期的には減るのは

まだ早い。

たった3コースだけの散歩ですから、先客がいなくても、減ってくる

のは当たり前です。一ヶ月でこの同じ3コースをぐるぐる回るだけで

400匹以上も仕留めているんですから。

でも、同じ樹で仕留めることが多いことを考えると、一本の樹にいか

に多く卵が産み付けられているか、ということも言える気がします。

 

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これは7/19,一昨日です。

クビアカの出したうず高い木屑(フラス)の中に、頭を突っ込んだ

状態のこいつを見つけまして、カブトムシのだろうと思って引っ

張り上げて見たところ、やや小ぶりながら。犬ころの鼻先に持っ

てきてパチリ。

それにしても、クヌギやカシノキでなく、サクラでカブトムシって

のは、ワタシは初めてかもしれないですね。

フラスの中にはクビアカが成虫となって出てきた穴があるわけで、

そこには樹液もあるということなんじゃないでしょうか。カブトム

シにとっては、餌の臭いがしたもので、単に餌場の開拓・・・

カナブンやヒョウモンチョウスズメバチなどがいる普通の餌場よ

りは静かに食事ができる・・・

(ワカリマセン、妄想です)

 

さっき、久々に柴犬娘のシャワーをしました。

水が嫌いなコですが、表に出すと、嬉しそうに見えましたけどね。

ぼちぼち乾いたでしょう、散歩に行くことにしましょう。

いつもの散歩と虫の話

結局「クビアカ・ウォッチャー」活動です

7/18(日)

散歩中の虫の写真です。
柴犬娘はこの暑さに参っているようで、散歩に誘っても、のろのろとしか
やってこない。
「オイ! 暑さなんてまだまだこれからだぞ! だらしない!」などと檄を

とばすが、ぜんぜんあかんねぇ。

毛がしきりに抜けています。梳いても梳いてもきりがない。

 
ガラケーでもってたまたま撮ったというだけのもので、たいしたものなん
かではありません。この夏はまだ「珍しい」ものには当たってません。

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                        (20210706)

一つ目は、まだうんと明るい時間帯に脱皮というか、羽化し始めたクマゼミ
残念ながらピントはずっと後ろのほうに合ってますね。
今年はケヤキでのクマ公の行列は、まだ。

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                         (20210711)

次はタマムシ
最近テレビで言っていました。これって「準絶滅危惧種」なんだそうな。
「準」て、わかるようでワカラン。
しょっちゅうは見かけないけれど、ひと夏には必ず2-3度は見かけるけどなぁ。

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                         (20210713)

三つめは、なんとかアカネ(ミヤマアカネに似ている)かと思ったが、翅の先
のこげ茶の場所が違っていて、「ノシメトンボ」というみたい。
これは散歩から帰ってすぐ、ウチのホッタラカシのミツバにとまっているのを
撮った。きれいでしょ。

                      

基本もうこの辺は住宅街ですから、珍しいものにはなかなか出会えない。

でもまあ、なにかそういうのに出会えるのを楽しみに散歩しているという面は

あります・・・

とか、殊勝なこと書きましたが、実際は、だいたい3つほどに分けた柴犬娘の
散歩コースで、やってることと言ったら、サクラからサクラへとジグザグに歩
き、ひたすら『クビアカツヤカミキリ』を見つけては屠ること。
糞処理用のスコップの背でコンとやる。交尾中のは二匹いっぺんにやっつけら
れるが、近所に他のがいると驚いて逃げてしまうことは度々おきますな。これ
がけっこう悔しい。
今年の傾向は、低い位置だけでなく、割と高い位置にいるのを見つけることが
多い。去年まではそうでもなかったので、なにか意味があるのだろうか。棒っ
きれも持って出るようになってます。ただの棒じゃ仕留めるのは難しいのです
がね。ヤンマを捕るための捕虫網にしたほうがいいかもしれない。網の中にい
ったんカミキリを入れるのは嫌なんですが。
 
で、サクラが多いところになると、犬のことはそっちのけで、樹をジロジロ見
て回る変なオッサンと化す。彼女のほうもこの頃は心得たもので、紐を離され
ると、「あぁ、始めやがった」とわかり、近くに腹ばいになる、長いと横にな
っちまう。人が通りかかろうが、散歩中の犬が近づこうが知らんふり。
柴犬ってこんな感じなんですかねぇ。始めはこっちも、ちゃんとその辺にいる
かどうか注意していたんですが、このごろは、どうかするとカミキリのほうに
完全に気を取られていたりする。逆に彼女がこっちを監視しているが如くで、
助かってます・・・て、こらアカンな。意味だって違う。
 
梅雨が明けました。
雨が降っている時や、雨上がりなどはたいてい見つからないのですが、ここん
とこでは、また増えてきました。
それにしても、6月19日に最初のターミネイトをやりまして、今日までいっ

たいどれだけ屠ったか足し算したら、なんと、408匹ですよ。

我ながらビックリ。(市か府から金一封ものじゃないかい?)

去年はちゃんと合計していないのですが、ざっと見て、今年の三分の一程度。
何をかいわんや、です。間違いなく急激に増えているということです。
7月の末近くまで見つけているから、今年もその辺までは気にすることにしま

すが、、、もう、犬の散歩をしているオッサンのやれるレベルじゃ話にならな

い・・・

ハイ、結局この話になってしまいます。

映画『ぶあいそうな手紙』

20210706(了)

映画『ぶあいそうな手紙』

 監督;アナ・ルイーザ・アゼベード//ホルヘ・ボラーニ/ガブリエラ・ポエステル/
 音楽;レオ・ヘンキン
 2019年製作/123分/ブラジル/原題:Aos olhos de Ernesto
 DVDレンタル
  <★★★△>

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<映画.com>解説から; 手紙の代読と代筆を通して交流を深めていく老人
と娘の姿を、おかしくも温かく描いたブラジル発のハートウォーミングス
トーリー。
ブラジル南部のポルトアレグレに暮らす78歳のエルネスト。隣国ウルグア
イからブラジルにやって来て46年になるエルネストは、頑固で融通がきか
ず、うんちく好きの独居老人だ。老境を迎え、視力をほとんど失ってしま
ったため、大好きな読書もままならなくなってしまった彼のもとに、一通
の手紙が届く。手紙の差出人はウルグアイ時代の友人の妻だった。手紙が
読めないエルネストは、偶然知り合ったブラジル娘のビアに手紙を読んで
くれるように頼む。手紙の代読と手紙の代筆のため、ビアがエルネストの
部屋に出入りするようになるが…
 
うん、まあこんな話ですね。
でも、ハート・ウォーミングかなぁ。
人を癒したいとか、人に感動を与えられる(多くは与えれる、と「ら抜き」
になる)ように、とかなんとか。そうした言い方に通じるみたいで、この
言葉が妙にイヤだな。
脱線しました・・・
 
なかなか教養人のこのジイサン、視力をほとんど失ってしまった(全盲では
ない)ために、お手伝いさんを雇っている。そこへひょんなことから泊める

ことになった23歳の女性とのやり取りが濃くなって、それがストーリーの

主軸になって行く。

そうなっていくにあたっては、ウルグアイの友人の死によって、その奥さん
とのやりとりが始まり、それが手書きの手紙という形を採るようになったこ
とが関係する。
23歳のやや怪しい蓮っ葉なビアが、どういうものかエルネストの気に入る。
お手伝いさんとしては大したことはできないんだけれど、手紙の代筆・代読

が非常に大切なものになってゆく過程で、存在としても大きなものになって

行く・・・

 
色恋沙汰と全く無縁なのかというと、決してそういうわけでもないものの、
大人なような、でもかなり緩いような映画。
それは、最後の最後にこの老人が吐露する感慨と行動に良く表れている。
若い時に共有したものが多い人の近くで人生の終幕を生きたい。それは自分
の子供のそばなんかじゃない・・・
ブラジル音楽の大立者カエターノ・ヴェローゾが3曲歌ってまして、そのど

れもが甘味たっぷりでね、このことも「緩さ」に繋がっちゃった気がするな

あ。

 

いつだってタイトルなんて大問題ではないものの、この邦題、いまいち

 

ピアソラ & ツェムリンスキー 面白そうでしょ?

20210710(了)

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  「郷愁と官能のリリシズム」

A・ピアソラ : リベルタンゴ小松亮太編)

        : オブリビオン    

        : バンドネオン協奏曲

 ~~INTERMISSION~~

ツェムリンスキー 

        : 叙情交響曲(1923/2012)(T・Heinisch編)

  Ⅰ(バリトン)心の不安と相手への憧れが募り、激しい船の音が響く
  Ⅱ(ソプラノ)王子様が家の前を通る、そこに自らネックレスを投げる
  Ⅲ(バリトン)夢にすむ相手へのこがれる思いを夕焼け雲などに擬える
  Ⅳ(ソプラノ)あなたが話す言葉に聞き入りたい、そして終れば見つめ合いたい
  Ⅴ(バリトン)相手に虜になっている自分の心から解き放たれたい
  Ⅵ(ソプラノ)最後の歌を終えたらお別れしましょう
  Ⅶ(バリトン)穏やかに、愛を思い出に、別れの時を甘美に
 
  飯森範親(指揮)
  小松亮太(バンドネオン)
  梅津碧(ソプラノ)、大西宇宙(バリトン)
  いずみシンフォニエッタ大阪
  西村朗(作曲家、同上音楽監督&プレ・トーク)
   ライヴ/(於)住友生命いずみホール 16:00~

 

半年ぶりぐらいですかね、街へ出て、コンサートを聴いてきました。
翌日が緊急事態宣言の最終日・・・
いずれも聴いたことのあるものばかりだけれど、とても魅力的なプログ
ラムだと思って、これと来年2月のものを合わせて手に入れておいたも
の。
 
前半のピアソラ、よかったです。
プレ・トーク小松亮太自身も出てきて、バンドネオンの歴史や蘊蓄、
ハバネラなんかの歴史も喋ってくれ、いずれも面白かった。
バンドネオンの歴史が実はよくわからず、使っている楽器は実はドイツ
製であることだとか、タンゴのもとであるハバネラは、もとはイギリス
の民謡だが、実に複雑な経路を経てタンゴが出来ていったこと・・・
ま、そんなことはいいですね。
 
超有名なリベルタンゴオブリビオンも勿論名曲だから、若き名手小松
にかかれば、ちょいちょいなんだろうけれど、協奏曲のほうは、もう少
し規模感も加わって、聴きごたえも十分でした。オーケストレーション
はやっぱりあまり洗練された感じには聞こえなかったけれど。
その協奏曲の最後は、皆でカッコよく決めようって決めていたんでしょ
う、決まったことは決まったのですが、ソリスト小松が最後の音を出し
たとたん、勢いあまって後ろへ倒れそうになって、指揮の飯森がすばや
く小林を支える、なんて珍しい終わり方をしたんでした。聴衆が一瞬息
を飲み、そのあとは暖かい、いい拍手になった。
 
そして、期待の叙情交響曲
10歳ほども年下であり、恋人を奪ったとも言えるマーラーの作品「大
地の歌」に触発された曲だという。ワタシにはどう触発されたんだかよ
くはわからないものの、ちょっと似た音は確かにあります。
とか言いつつ、苦手どころか好きなほうの曲なんですが、結果は、残念、
ワタシにはダメでした。

 

一つは室内オケによる音が薄っぺらいからなのか、編曲が良くないのか、

後期ロマン派の奥行きやゴージャスさがまるでなく、魅力的に響くこと
がついになかったこと。
聴き方の間違いは、あるかもしれない。
例えば、マーラーと、R・シュトラウスシェーンベルクの間あたりに
いるというような教科書的な思い込み、云々。
いや、そういうのもあってかまわないけれど、今のワタシにはことさら
必要などないといっていいと思う。

 

もうひとつは歌手二人の歌唱は優れたものだったようにも思うのに、こ

のホールの音の特色なのか、声の音が取れないというか、聴きづらくて
どうしようもなかったこと。
意味の一つ一つは分からないんですけどね、そういう問題じゃない。声
の好みの幅は狭いワタシですが、ここまで音が取れなくて魅力が感じら

れなかったのは珍しい。

このホール、これからも曲の選び方については慎重にならんといかんな

ぁ・・・
こっちは案外大事かもしれない。

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※追加
翌日の7/11、深夜、NHK-BSプレミアムを付けていたら、なんと、ピアソラのバ
ンドネオン協奏曲(あだ名は「アコンカグア」というのね)の録画をオンエ
アしていた。去年の5月か今年の5月か。指揮;原田慶太楼、NHK交響楽団
三浦一馬(バンドネオン)。弦が昨日の3倍はいたね。音がぶ厚いというだけで
なく、音楽から受ける印象も大分違った。例えば、昨日のはちゃんとアルゼ
ンチン(じゃない、ブエノスアイレスでした)で、さっき聴いたN響のはま
だ伐採されていないアマゾンのジャングルにいるみたいだった・・・なんて
ね。これは嫌味なんかじゃありません。真面目な感想。