休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『1秒先の彼』

マンガ、ではないみたいですが、そんな感じでした

20240528(了)

映画『1秒先の彼』

  監督:山下敦弘/脚本:宮藤官九郎//岡田将生/清原華耶
  2023年製作/119分/邦画/DVDレンタル
  <★★★△>

リメイクだそうで、もとは台湾の『1秒先の彼女』という作品らしい。
主役に当たる男女を逆にしたのが最も大きい変更点。舞台は京都に変わった。
まわりよりワンテンポ早い男(郵便局で働くハジメ)と、逆にワンテンポ遅
い女性レイカ
子どもの時からの経緯というか因縁というか、そういうものがあるものの、
30歳のハンサム男子なのに、必ず女性の方から去られる男ハジメのほうは、
そんなことはたいがい忘れている。(実は気にしている)
目立つということがまったくないレイカのほうは、すくなくとも今のハジメ

には気づいていて、ハジメの前に現れてはいる。もちろん気づいてもらえた

ことはない。

 
ハジメがまだ中学だか高校だかのころに父親が失踪してしまったエピソード
があって、最後には回収されるが、とりあえず大事な事件は、川原でギター
一本で歌っていたストリート・ミュージシャンふうな女の子と知り合って親
しくなりかかることの方。
そっちの流れがきっかけとなって、不思議なストーリーが始まる。ハジメ
とって、一日が(大事なデートの一日が)なぜかすっ飛んでしまう(=なく
なってしまう)のね。気が付けば日焼けまでしている。
どういうこと?
 

(すっ飛んでしまった日は、オリジナルではどんなふうに描かれていたんで

しょうか・・・)

 
そこから先は書けませんが、これはもうあれこれ言ってもしょうがない、漫

画的といってもいいファンタジーの世界です。目標はもちろん、ラブストー

リー。

若い人のほうが文句を言いたくなるかもしれないですね。なんたって一日が
消えてしまうほどだから、理屈に合わないような箇所はわんさか出てくる。
時間を前後させながら、しかも、説明的にならないよう、脚本は案外注意深
くコントロールされている。何しろレイカの表情が乏しく、セリフもうんと
少ない。彼の父親のエピソードの回収方法だけはしんどかったけれど・・・
 彼の(彼の一家の)苗字は「皇」で「すめらぎ」と読む。単に訓読みとい
 う以上に古式ゆかしい感じ。他にも長たらしい苗字が二つほど出てきて、

 これを失踪オヤジがこねる屁理屈に繋げている。おそらく宮藤官九郎さん

    のお遊びなんでしょう・・・

 
かわいいお話でした。楽しく観ました。

 

市川沙央『ハンチバック』

20240609(読了)

市川沙央『ハンチバック』

 2023年9月/小説/第169回令和5年上半期芥川賞受賞作/文藝春秋
 <★★★☆>

安くなった文藝春秋を、この作品を読むだけのために買っておいたもの。
著者が身障者であること以外に内容はほとんど知らずに読み始めたました。
新聞で若干の紹介が出ていたものの、ちゃんと読みもせず、こりゃあきつー
い一発かもしれんなぁと予測はしていました。
はたしてその通りでした。頬っぺたを派手にはり飛ばされたみたいな感じ。
 
ハンチバック(せむし)の女子大生(たぶん少々歳はいっている)。親は亡
くなっていて、介護施設や資産を相続している。自身はハンチバックという
以上のひどい障害があって、厚く介護される身でもある。
若干偏った感じもあるが、介護や関連医学、文学、下世話な物事にもAIに
も通じ、教養は猛烈にあるんだが、ひねくれた精神や、例えば逆差別のよう
な考え方に支配されている部分も少なくない。もちろん優しさや繊細さもあ
るものの、そんなものは頭の中で言わば「裏返って」いる。
ワタシ、障害者だけど、なんか文句ある?!とでもいうようなケツまくりの

ニュアンス、あるいはオーラを発散しているかのよう。(あくまで「かのよ

う」)

 
おりしも、コロナが猛威を振るっている。そのせいもちったぁあるかもしれ
ないが、とにかく切羽詰まった精神のバランスをとるために、あるいは生を
感じるために、エロの文章を「再構成」(「こたつ記事」などと言うのね)

して投稿、あるいはつぶやく。学生生活はオンライン。事業の運営は人任せ。

金には困らない。

 
障害の状態やその関連の痰の吸引や呼吸のことなどは、さすがにとかいうレ
ベルでなく、異常にリアル。しかし、リアル至極だけれど、下手な感情移入
や同情をしてもらう気はらさらない、というスタンスなんですね。
健常者にできて自分にできないことは山ほどあるわけだが、目下の関心事と
いうか強い望みは、
 <普通の人間の女のように子どもを宿して中絶するのが私の夢です>

いろいろ体力的に問題はある(≒命の危険に直結する)が、そこまでならで

きるんじゃないか・・・

聖書のエゼキエル書が引用されます。(「その」世界にも入ってみたことが

あるということなんでしょう) ワタシには意味不明でした。

 
まやかしのエロ文を書いたそのつづきとして、健常者と障害者とのパラレル
な関係をまじめに論じる。しかし、両者が生じる摩擦を実は経験していない、
する必要がないまま来てしまったと、半ば悔やむ。その後考察は進み、以下
のような人とは違うであろう自身の認識を思う。
  ・・・だが私なりにモナ・リザを汚したくなる理由はある。博物館や図
  書館や、保存された歴史的建造物が、私は嫌いだ。完成された姿でそこ
  にずっとある古いものが嫌いだ。壊れずに残って古びていくことに価値
  のあるものたちが嫌いなのだ。
   生きれば生きるほど私の身体はいびつに壊れていく。死に向かって壊
  れるのではない。生きるために壊れる。生き抜いた時間の証として破壊
  されていく。そこが健常者のかかる重い死病とは決定的に違うし、多少
  の時間差があるだけで皆一様に同じ壊れ方をしていく健常者の老化とも
  違う。
紙の本に関する認識なんか面白かった・・・ いや、このぐらいにしておき
ます。普段頭の中で転がしてみたこともない新しい言葉や専門用語がボンボ

ン出てきて意味がとれないので、はじめは何度もパソコンを覗くことになり

ました。

中身の印象としては、いささかならず鼻持ちならないのですが、おそらくそ
う感じさせるような意図も含ませて書いておられるんだと思う。文章自体は、
堅い言葉も含まれるものの、いたって普通だったですね。
 
 
ご本人は、最近の芥川賞の様々な傾向を研究し、受賞を目標において書いた
んだとはっきり述べておられる。障害者の感性的な状態のものを、ちゃんと
理屈として掬いあげ得ているよう、冷静に構想されたものなんだね。すごい。
 
一方、こういう内容(踏み絵っぽい、あるいはエゲツナイ)の小説を目の前
に提示された選者たちも、臆せずに論評しなきゃならないんで、けっこう大
変だったんじゃないかと想像します。案外そうでもないのかしらん。(でも、
頭のいい障害者、なんて書き方できんでしょうし・・・)
 

 

映画『イノセンツ』 子どもたちとギフト

20240525(了)

映画『イノセンツ』

 エスキル・フォクト監督
 2021年製作/117分/ノルウェイ・デンマーク・フィンランド・スウェーデン合作/
 原題:De uskyldige/DVDレンタル
 <★★★☆>

ポスターの写真では英語で「INNOCENTS」となっていてちゃんと複数。これ
だとなるほどです。
夏休みだったんだ。(これは後知恵)
郊外らしい大きな集合住宅に住むの3家族、計4人の子どもたち限定のホラ
ーな物語。両親がいて姉妹であるイーダ(7-8歳)と自閉症12-3歳のアナ、
北アフリカ系と思しい母子家庭らしい6-7歳の女の子アイシャ、やはり母子家
庭らしい男の子で8-9歳ぐらいの男の子ベン。(年齢はみな想像です)
彼らが友達とまではいかないが、知り合って遊ぶようになる。そしてじきに
ホラーめいてくる。ギフトがあることがわかってくるのね。
 
この「ギフト」については、はじめは気づかず、だんだんに目覚めてゆくよ
うにも思えるし、初めからある程度はわかっていたようなところもある。両
方じゃないかしらん。
はじめにベンの念力。それだけでなく、徐々に力を増し、人の脳にアクセス
して思いのままに操る力も加わる。
次はアルビノであるアイシャで、人の考えていることがわかるだけでなく、
自閉症アナにもアクセスでき、アナの霞んだ脳を一時的にでもはっきりさせ
る(≒覚醒させる)手伝いのようなこともやるみたい。
アナにも強いギフトがあるのだが、それはもう少したってから。時々ふっと
正気に戻る瞬間なんざ、ホラー風味に大いに貢献していたように思います。
特にギフトがあるようには見えないイーダは最初に出て来て、目つきがどう
もあまりよくはないので、はじめはこの子が最も不穏なムードを醸している。

イーダがベンのサイコキネスを遊び半分的に喜ぶところから、彼らのギフト
が徐々に徐々に顕れ始める。はじめはイノセントの複数、ぐらいの感じだっ
たのが、イノセント故に深みにはまり始め、悲しくもエスカレートが止めら
れなくなってくる。
その先は、書くわけにはいきません。
はじめ、テンポがどうもついて行きかねたのですが、だんだん慣れてきまし
た。ああこれはカタストローフェまで行くなぁ、という感じ。
4家族だけの話、それも、子どもたちだけの話。大人は誰一人、気づかない。

最後なんて、あれだけ大勢の人がいるのに・・・ いやいや、やめておきま

す。

面白いムードで、楽しんじゃいました。

何語かわからないが、北欧だろうということはわかって、それじゃあ、ノル
ウェーかスウェーデン。上から下へ流れるヘンなエンドタイトルをボーっと
眺めていたら、音楽担当ではないけれど、トヴェイトという名が見えたもん
で、そんな名の不運・不遇の作曲家の曲をいくつか集中的に聴いたなぁと思

い出し、ならばこれはノルウェー。それは当たっていたようですが、なーん

だ、北欧4か国の合作だったんだ。

ジャニス・シーゲル/フライデイ・ナイト・スペシャル

20240518(了)

Janis Siegel/Friday Night Special

  ジョーイ・デ・フランコ(ハモンドオルガン)、ヒューストン・パーソン(テナーサックス)
  ピーター・バーンスタイン(g)、ラッセル・マローン(g)
  バディ・ウィリアムズ(ds)
  2003年/CD/ジャズヴォーカル/TELARC(録音2002年9月)/輸入/中古
  <★★★☆>

 

マンハッタン・トランスファーの女性ヴォーカル、もう一人のジャニス・シーゲ
ルのアルバムを1枚手に入れました。
シェリル・ベンティーンよりはるかに目立った高音域の歌声で、ほとんどはしゃ
ぎまわっている感じが多かったシーゲル。ソロではベンティーンはそのまましっ
とりしたジャズヴォーカルが思ったとおり似合っていましたが、シーゲルのほう
はどうなんだろう、ソロでマントラの時のような派手な暴れまわり方ができるは
ずもないし、わからんなぁと思いつつ、安いものを見つけました。

ジャズのスタンダードナンバーは少なく、有名な作詞作曲家のさほど有名でない
歌、リズムアンドブルース系が多いと思う。それをジャズ・ヴォーカルに作り変
えて(専任のアレンジャーの名が載っている)歌っている。
④⑤⑥あたりは聞き覚えのある曲なんだが、アレンジが原曲を相当様変わりさせ
ている。マントラの時のようなスタイルではないが、きっと彼女自身も歌唱をい
ろいろ工夫している。
で、はじめのうちはわからなかったものの、聴けば聴くほどアレンジが凝ってい
ましてね、一筋縄ではいかない。
最後に、超有名なナンバー『ミスティ』を置いて締めている。
 
リズムアンドブルース系と書いた物など、歌い方はいたって黒人ぽい節回しや装
飾音なのに、結局のところ、白人のツルンとしたジャズヴォーカルなのね。その
感じが特色の第一。
特色の第二は、テナー・サックス以外のリズムセクション(伴奏)部分が、ハモ
ンドオルガンに率いられて、ギターやドラムスが加わるというスタイルであるこ
と。この音色! こういうハモンドオルガンサウンドでの歌唱がそもそも多くな
いんじゃないかしらん。
そのほかは・・・半分ほどで女性のバックコーラスが付くんだが、どうもこれは

彼女自身が数人分のコーラスを多重録音して(と思います)付けている。これも

特色。

 
まとめ・・・ レイ・チャールズの歌を(歌い方を)、この甲高くつるんとした
白人女声でやってみたら、って感じかな。
べンティーンの自然体のアルバム作りとは、全く違っているとわかるまでに、ど
ういうものか少しかかりました。
マントラの時のような、もう少しオキャンな感じのアルバムもきっとあるんでし
ょうね。(わかりませんが、ほんとうはそっちが聴きたかったというのが本音。
でも「そっち」じゃあ個人のアルバムとしては成立するのかなぁ)

映画『ウィ、シェフ!』

20240524(了)

映画『ウィ、シェフ!』

  ルイ=ジュリアン・プティ監督//オドレイ・ラミー/フランソワ・クリュゼ
  2022年製作/97分/フランス/原題:La Brigade/DVDレンタル
  <★★★△>

非常に流行っているレストランのシェフをしている女性カティ・マリー。
実力もあるが「わけ」もあって、一本気で意固地で立場への拘りもある。そ
うしたものを、女性オーナーがマスコミ対応(テレビの料理番組に対するも
の)のために踏みにじったことで、彼女は猛抗議し、啖呵をきって辞職・・・
 
(売れない女優という)友達はいるものの、仕事は見つからずいろいろ苦労
をするという表現があります。短いものだけど。
カティの沈んだ気持ちを反映するかのように、寒そうな曇った海が映ります。
海の中に風力発電のプロペラがいくつも見えるけれど、あれは北海に近いほ
うなの?それともブルターニュビスケー湾なんかのほう?
 
さて、少々誇大広告ふうな美辞麗句で飾った募集を見つけ、応募すると、そ
こは、移民の子どもたちの自立を支援する貧乏施設の厨房。まともな食器も
食材も乏しい。しかしなぜか彼女は辞めずに頑張ることにする。
そして、出だしとは全く違ったイメージのドラマが展開してゆく。施設長と
彼を支えるノホホンとした女性教師のもとで、なんとかバラバラにならずに
集っている子どもたち一人一人との料理を通じたふれあいや出来事が、彼女
のみならず、全員を成長させていくのですな。
彼女の発言傾向に繋がっているらしい自身の出自も、ちょっと変わった名前
の由来もあとのほうでわかる。

強制送還されそうな子どもたちの出身地が、まるで図ったかのようにバラバ
ラで、普通フランスものに多いアフリカ系の黒人だけでない。そのバラケ方
も、いかにもそれぞれ出自らしい問題をみな持っているのもバランスが取れ
すぎている感じながら、それもまたよし。
ヨーロッパの移民はいろいろ問題になるけれど、実際にそれだけ多いんだと
いうことは、こんなドラマにだってごく当たり前に転がっているべきで、反
映させなきゃ不自然なんだよってことでしょうか。
 
最後は、「え?そっちなの?」という感じで、途中でちらっと出ていた夢に
向かってスピードアップし、綺麗にまとまっちゃった。
しんどくはならない。さほど不満も覚えない。描かなかった問題、あるいは
そこから先の問題は、例えばまた別の映画でどうぞ。ということで、とりあ

えずシェフは脱皮する。そんな感じでしたかね。

フランスという国すべてをひっくるめて総括することはとてもできないけれ

ど、なんとなくフランス人ぽさの典型の一つを見せてもらったような気もし

ます。ま、何を言っていることにもなりません。たまたまそんな気になった

だけです。

 

ワタシが借りた物でなく、カミサンのレンタル。わりと珍しいのです、こう

いうのは。

 

 

*6/15追記・・・上記映画とは全く関係ありません。

 今年初めての「クビアカツヤカミキリ」、出ました!

 去年より6日早い!暑くなったから孵化も早まったのでしょうな。

 昨日7匹、今日4匹。然るべく屠りました。

 関係なくても、書いておかないと、、、

『きらわれ虫の真実』 谷本雄治(著)

20240523(了)

『きらわれ虫の真実』

   なぜ、ヤツラはやってくるのか

  谷本雄治(著) コハラアキコ(イラスト)

  2022年10月/単行本/生物学エッセイ/太郎次郎エディタス/中古
  <★★★★>

ベタなタイトル。

しかも副題が正しくない。なぜやってくるかについちゃあ、たいして書かれて

いるとは思えないんですけどねぇ・・・。

 

虫の季節が始まる前の、一種肩慣らしみたいな感覚で選んだ本です。

このところイヌコロとの散歩じゃあ短パン。蚊がたかるようになってきました

が、まだまだ序の口です。

子供向きな優しい表現が多く、ワタシにはガーンとくるほどではありませんで
したが、情報量は案外しっかり詰まっていましたね。でもまあ、小中学校の子
どもさんか、虫があまり好きでない人用のものかもしれません。
ヘビ、ナメクジ、クラゲ、ミミズ、ヒルなど、虫じゃないのもありました。
もっとも、クラゲには意外や意味はあったのですな。
虫でないこれらも案外面白く、アクセントになってました。

ワラジムシ・・・

 

発見・・・
カメムシがどうしても嫌なら、一家に一匹、蛙を飼いなさい! オモロイ。
 もううちでも少し入ってきてます。出てもらうために、気ぃ使います。
 
・なんとミミズに毛がある?へえ?そっと撫でればわかるんだとさ。
 
・あの堅く並んでへばりついているカイガラムシが昆虫とは知りませんでした。
 研究者、少なかろうて。
 
ヒルコウガイビル)、切っても再生する? へぇ、プラナリアと同じかよ。
 
・クビアカツヤカミキリのことはちゃんと出てきたが、さらに新手も・・・
 ツヤハダゴマダラカミキリ!新聞でも見かけた気がします。こいつは樹を選
 ばない!これのことはちょっと前にも載せましたね。
 
・ワラジムシとダンゴムシの区別がつきにくい。いわれなき不快感。確かに。

 近い仲間、、、というか、丸くなるかならないかだけの違いだと思っていま

 した。

 
・シオヤアブ。触ったらきっと刺されると思い込んでいました。でかい獲物を

 くわえて飛ぶ姿をガキの頃に怖いと思いこんだまま横目に見つつ、こっちは

 ジジイになっちゃった。

 
さて、なにか一つ紹介してみようと思って・・・
選んだのは「ゲジ」・・・ ゲジゲジは俗称だって。

  「ゴキブリは昆虫界でも足の速いことで有名だ。最高速度は秒速1.5~
  2メートルという実験データがある。ゲジはそのゴキブリに追いついて餌
  食にするのだから、いかに速いかがわかる。しかも走りながら相手のあし

  に自分のあしをからめて捕獲し、同時に何匹も確保することができるとい

  う・・・」

ムカデの仲間なんで、ムカデ同様、毒腺のある顎脚(ガッキャク)を持っていて、
これで獲物を狩る。
脚は、数があるとはいえ、あんなか細い感じの脚でなぜ猛スピードが出せるの

か。(ちゃんと研究がなされているそうな) しかもその大事な脚を簡単に自

切してしまう。

もっとも脱皮時には再生する(ナナフシと同じ)んだから、ま、いいか、てな

もんだ。

日本にいる二種類のうち「オオゲジ」なんて脚のお化けみたいなもんで、脚を
伸ばすと20cmを越す(!!!)んだって。ホンマ、気色悪い。毒のあるなしより、
この気色の悪さが先に立つ。小さくったって、触る気なんか起きないよ。
 
著者は家庭菜園にいそしむプチ生物研究家兼作家だそうで、なんとなく、第1
章の「田畑でバッタリ」の生き物への関心がもっとも高いのかもしれないな。
ちょっとそんな気がしました。

著者紹介文の上の漫画、頭の上に乗っかっているのは、たぶんナナフシやね。

 

その他、裏表紙の内側のゴキブリが生き生きして見えたので・・・

なかなかリアル。ササササーと行きそうやん。

はじめは「こんなもん、子供向きじゃないかぁ・・・」と馬鹿にしかけたので

すが、どんどん面白くなって、逆にもっといろいろ紹介してくれればいいのに

と、読み終えるのが惜しくなりました。

 

カルロス菅野プレゼンツ トロピカーニバル Ⅱ

20240426(了)

Carlos Kanno Presents

   : TROPI-CARNIVAL Ⅱ

① IGOR'S DREAM(チコ・オファリル) 5:27
  /Chico O’Farrill & His Afro-Cuban Jazz Orechestra
② VIVA CEPEDA(カル・ジェイダー) 5:00
  /Jerry Gonzalez & The Fort Apache Band
③ MIDNIGHT TRAIN(ジョン・スタブルフィールド) 9:09
  /Jerry Gonzalez & The Fort Apache Band
④ WHAT YOU WON'T DO FOR LOVE(コールドウェル-ケットナー) 5:33
  /Hiram Bullock
⑤ CARAVAN(エリントン-ティゾル) 4:39
  /Pucho & His Latin Soul Brothers
⑥ MORNING(クレア・フッシャー) 7:49
  /Cal Tjader featuring Clare Fischer & Poncho Sanchez
⑦ TU CREES QUE(モンゴ・サンタマリア) 6:16
  /Cal Tjader featuring Clare Fischer & Poncho Sanchez
⑧ AFRO BLUE(モンゴ・サンタマリア) 9:27
  /Afro Blue Band
⑨ WE(TO KRISTEN AND ME)(クラウディオ・ロディティ) 5:51
  /Claudio Roditi
⑩ SPEAK LOW(ワイル-ナッシュ) 6:28
  /Manny Oquendo & Libre
⑪ AND THE MELODY LINGERS ON(A NIGHT IN TUNISIA)
   (ギレスピー-パパレッリ-カーン-マーディン) 4:33
  /Hiram Bullock
 
  1999/CD/ラテンジャズ(コンピレーション)/ビクターエンタテインメント/邦盤/中古
  <★★★★>

メモしてからしばらくたってしまいました・・・

全体的には、元々ジャズなのを逆に少しラテンフレイヴァーで、というイメージ
の揃え方に思えました。
菅野さんの上掲コメントと表現はちょっと違うけれど、、、
⑥⑦に名があるカル・ジェイダーとポンチョ・サンチェス以外はほぼ知らない演
奏者ばかりです。まあワタシのラテン系の知識なんてこんなもんなんですが、こ
この人たち、みなラテン系奏者だろうにジャズふうにも達者なこと!見事なソロ
を聴かせてくれるし、アンサンブルもなかなか。
①②③なんか完璧。
④と⑪のハイラム・ブロックというのはアメリカのジャズ・フュージョン・ギタ
リスト(ここではエレキギターと歌)で、堺市出身の黒人。もう2008年に癌で亡
くなってしまっているそうな。歌はともかくギターはカッコよろしい!菅野さん、
推している。
⑧はモンゴ・サンタマリアの有名曲なんですが、テナーサックスやソプラノサッ
クスのソロ、ピアノのサウンド、重いリズムなんかは、コルトレーンの『至上の
愛』だとか『クル・セ・ママ』なんかのドロドロ重たいジャズを思い出させて、
ちょっとゾクゾクしましたね。またテナーのブリブリなんかは(バリトンじゃな

いものの)馬のいななきに似て、そう、エリック・ドルフィ―を思い出させ、笑

いがこみあげて来たり・・・ こんなに重たくやるバンドもあるんだぁ。

⑩「スピーク・ロウ」を演奏するマニー・オケンドなるサルサバンドは知りませ
んが、歌手の声が菅野さん似でした・・・
 
どれもいいんだけれど、特にワタシの推薦トラックは①②③と⑧かしらん。
職場では小さい音で、車中でかなりでかい音で、随分楽しませてもらいました。
日頃は自転車スマホとすれ違ったりすると、えらそうに低く毒づいたりしてい
ますが、車のワタクシメだってけっこう大音響でね、人のことは言えないな。
    左下に、Fantasy とMilestone のレーベルマークが見えるんで、
    このアルバムは、この2レーベルから選んだということなん
    でしょうが、この2レーベルからしか選んでいないという言
    い方もできるわけで、ちょっと寂しい。
このシリーズ、「Ⅲ」を先に聴き、次に「Ⅰ」、そして今回「Ⅱ」。
ビクターの洋楽レーベルからのみという狭い選択肢なので、菅野氏もビクターも
「Ⅲ」以降は出しようがないというか難しかったに違いない。
菅野さんの熱帯JAZZ楽団はもう大分長いこと聴いてません。オルケスタ・デ・ラ・
ルスを出た後結成され25周年だとか書いてあるし、ビクターからソニーに移籍
したとあるから、まだ頑張ってはるんでしょう、、、 こうしたコンピレーショ
ンの可能性も、ひょっとするとソニー系列からなら、なにかちょっと違ったコン
セプトのもと、あるかもしれませんね。

 

       ここんとこです、これじゃよく見えませんが