休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

サントラ『エイリアン4』

OMPS; ALIEN RESURRECTION

20200916(了)

サントラ『エイリアン4』

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  ①-⑭
  作曲:ジョン・フリッゼル
  指揮:Artie Kane  
  オーケストレーション:Brad Dechter、Pete Anthony、Jeff Atmajian 他計6人
  CD/1998年/映画音楽/BMGジャパン/邦盤/中古 Tot.45:32

  <★★★★>

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                *1997年製作/米映/107分
               監督:J=ピエール・ジュネ//S・ウィーヴアー/W・ライダー/ロン・パールマン

 

随分前からリストアップはしていたんですけどね、今回やっと聴いてみる気
になりました。
映画としては前の3つより、ちょっと落ちましたからねぇ、それもあって随
分遅れてしまった・・・
 
一作目のJ・ゴールドスミスはホラームードたっぷり。これは映画の印象が
あまりにも強烈で、音楽もあの映像美にぴったりなもんだから、惹かれまし
たねぇ。ワタシは傑作と言っていいと思います。サントラは持っていますが
完全版じゃない。欲しいんですけどね、高い。
二作目はジェイムズ・ホーナー。真面目なホーナーが、戦争のような殺し
合いをド派手にバックアップしていまして、ゴールドスミスと比べるのは酷
というよりお門違い。でもこれはこれでよかった。
三作目はE・ゴールデンサール。辺境の星にある監獄という奇妙な条件下で
のグロテスクなホラーに、現代音楽作曲家がグロテスクなだけでなくひどく
神経にさわるようなチリチリ、チクチクとしたサウンドをつけて、これは一
作目にも負けない斬新さでした。
 
(先に書いちゃいますと、この4作のどれにもクラシックがちょっと使われ
ています。最も印象に残っているのは二作目に用いられたハチャトゥリアン
「ガイーヌ」の中の曲で、もう何度も書きましたが『2001年;宇宙の旅』
ですばらしい使われ方をしたものです。ホーナーさんもよほど印象深かった

んでしょう。始めと終わりに使っている。

この4作目では写真のようにヘンデルのオペラの中のアリア。

歌っているのはモーリーン・フォレスターという有名なアルト~コントラ
ト歌手。マーラー交響曲で知られる。で、このヘンデルの歌、映画の中で
はどうだったんだろう、、、、覚えてない。この曲自体は面白くないです)
 
この4作目は当時まだ若かったフリッゼル。『ダンテズ・ピーク』ぐらいし
か知らなかったし、溶岩ドロドロの音楽は、取り出して聴いてみたい音楽じ
ゃなかった。でも、今回のは、音楽を聴くのは当然本当に久しぶりなのです
が、ヘンデル以外は、力が入ったものでしたね。思いのほか面白かった。全
体の感じは二作目と三作目の間という感じ。一作目のサウンドも若干。
映画はさらにグロテスク(ほとんどゲテモノ・・・)な印象でしたっけ。
音楽はかなり激しく騒いだりもするんだけれど、べースには現代音楽っぽい
ものが随所に感じられて、言っちゃあなんですが映画より上質だったかも。
⑦⑩⑬あたりの騒ぎかた、特に⑩はすさまじい殺し合いの描写!こう書くと
誤解を受けそうですが・・・わくわくしました。
音楽の作り方としては、始めにシンセサイザーで書き上げ、それに何人もの
オーケストレーターでオーケストレーションを施し、更にその中へまたシン
セを様々に加えて行くというようなことをしたとかライナーに書いてありま
したが、編集作業などを加味するとエライ手間をかけたことになるんでしょ
うね。
でも、ひそやかな部分、不穏な部分、不快な部分も少ないがなかなかです。
その中には、ヤツラの気色悪い声のようなものとか、素早く動くときのカサ
カサというような擬音めいたものとかも含まれます。
ところが、ライナーによれば、一作目のゴールドスミスの2-3本のフルート
によるモヤーとした音楽を拝借していたところとか、大切なエンドクレジッ

トの音楽(これがよかったらしい!)とかが、このサントラ盤にはないのが

残念だという。

さもありなん。同感です。
CD用に録音し直したものなのでしょうが、オーケストラのメンバーや技師
たちの契約上の労働条件(時間)に収まらないので、収録対象から外したん
でしょう。この手の話にはもう慣れっこです。

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涼しくなったからでしょう、我が家の柴犬娘の食欲が俄然あがってきまし

た。

ワタシも、もう半ズボンはやめです。

彼女の散歩の前に、そそくさ・・・

 

いつものことで、そろそろ捨ててしまおうかと思っていた記事、読んでみて
その時の感覚が残っていると、捨てがたくて・・・
 
テレワーク、テレスタディ、リモート等々、それで済むものが見えてきたの
は悪いことじゃないんだけれど、それではダメなんだという部分が見えた
ことも大事で・・・という記事。

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これは、考えてみればずいぶんストレートな素材。

その先が大事なんですが、とりあえず、コラムの大きさとしては十分。

そこで、変化球、というわけでもないのですが、

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これも声。天「声」人語の声に引っ掛けたわけじゃありません。
話題になったニュースです。コラムの意味とも大きくずれますが・・・
このような店員、何人もいたと言ってました。ここでは男子だが、皆男子だっ
たような気がします。知りませんが。女子だと、なんだかこんなことはしな
いような気が・・・
ともあれ、「彼」は何か、客の注意をそらすべく、客と喋りながらポイントを
いただく行為をやったと考えるのが「自然」なんだろう。ついては、と、その
声が気にかかって、上の記事と繋がった・・・

いや、例えば目を見ながらしゃべってりゃあ、バレなかったかもしれない。




映画『パリに見出されたピアニスト』

「駅ピアノ」の先にこんなドラマ

 

20200912(了)
 映画『パリに見出されたピアニスト』
  監督;ルドヴィク・バーナード//ジュール・ベンシェトリ/ランベール・
     ウィルソン/クリスティン・スコット・トーマス/カリジャ・トゥーレ
  2018年製作/106分/フランス・ベルギー合作/
      原題:Au bout des doigts/DVDレンタル
  <★★★☆>

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《映画.com解説から》・・・パリ、北駅に置かれた1台のピアノ。マチューの
楽しみは、自分を追う警察官の目を盗んでそのピアノを弾くことだった。そこ
へ通りかかった音楽学校のディレクター、ピエールはマチューの才能に強く惹
かれ、ピアニストとして育て上げたいと声を掛ける。乗り気ではないマチュー
だったが、実刑を免れるため無償奉仕を命じられた音楽院で、ピエールや厳し
いピアノ教師エリザベスの手ほどきを受けることに。生い立ちに恵まれず夢な
ど持たずに生きてきたマチューは、周囲との格差や環境の壁に直面しながらも、
本気で音楽と向き合うようになっていく・・・
 
これは、なんといっても「駅ピアノ」らしいからというので選択。
NHK-BS1(-プレミアムのほうでもやってたかも)で「駅ピアノ」という番組
がありまして、世界じゅう、あちこちの駅や空港に置いてあるピアノを、思い
思いに弾く人を映す。結構好きな番組。再放送をよくしている。二度目ぐらい
なら観ちゃいますね。三回目ぐらいになると替えるかな。
随分いろんな「駅」編を観たけれど、「パリ編」てのは記憶にない。
 
友人である小悪党とつるんで軽犯罪で警察に追われる身の主人公の若者が、パ
リ駅の駅ピアノを弾いている。べらぼうに上手い。彼をパリのコンセルヴァト
ワールの男(ディレクター?)が見初める。事情の一部は解説にあるとおり。
ピアノとは無縁の家族や悪友たちの社会の底辺の側と、彼を見出したいわば上
流社会の音楽関係者の側との間で、彼が問題を起こしたり、彼のかたくなな心
が抵抗したりするさまを、描いてゆきます。
 
子供時代から見始めてくれた老先生が、いかに優れた教師だったかということ
は、彼の練習量&内容と共にほとんど想像するしかないのですが、20歳過ぎぐ
ぐらいになっている彼はすでに天才レベルに近い。しかも、老先生の薫陶よろ
しく、テクニックのみならず「心」も優れているらしい。
 
お話が収斂してゆくコンクールというのは、そんなのがあるかどうか知らなか
ったのですが、音楽学校の対抗戦みたい。
で、課題曲は独奏曲はなくて、協奏曲。ここではラフマニノフの超有名なピア
ノ協奏曲第2番の第1楽章。
ドラマ上、中盤近くまでは独奏曲も出てきたものの、後半はこの協奏曲ばかり。
ワタシ自身では普通聴こうなんてことはまず考えない曲なんですが、ここでは
部分的にだけれど何度も何度も出てきたのに、飽きなかったですね。
 
彼が弾いたことがないこの曲を、コンクールに出せるように仕上げる役目を請
け負う先生は女性ピアニスト(クリスティン・スコット・トーマス・・・フランス語をきれい
に喋っていました)とのシーンがどんどん増えます。当然オケ伴で弾いたこと
も、満員の聴衆の前でだって弾いた経験もないのですから、短期間のうちに学
ばねばならないことは、「常識」を含め、山ほどある。その中でラフマニノフ
がこの協奏曲を書いた時の状況を、彼に説明してあげるシーンがあって、要す
るにこの曲の「心」の面を伝えるわけです。なんてこともないシーンというか、
むしろ一般的に言えばくどいととられそうな部分だったかもしれないが、ちゃ
んと彼に沁み込んでいくみたいで、ワタシにはなんだかいいシーンでした。
 
上記レッスン以外に細かく描かれて記憶に残ったのは、彼を見出したディレク
ター氏の家庭の秘密のこと、彼といい仲になるアフリカ系の学生(件の音楽学
校生でチェロ奏者・・・残念ながら彼女だけは弾くフリがまるでダメでした)
とのこと、ぐらいかな。
 
カミサンと気楽に観ました。リアリズムやシリアスさはさほどなかったと思う
んですけどね、ワタシ、おしまいのほうでは涙腺が緩んじゃった。奏でられる
音楽のせいではないと思うけれど、でも、関係はある。まさかまさか、でした。

 バイロイトの長い坂道

ワーグナーバイロイト物語、ですね

20200909(了)
 バイロイトの長い坂道 ワーグナー物語/ ひの まどか作
  *プロローグ
  1.逃亡者
  2.黄金のミュンヒェン
  3.ビューロー夫妻
  4.ミュンヒェン追放
  5.トリープシェン、内と外
  6.バイロイトへの道
  7.バイロイト部隊
  8.リハーサル
  9.《ニーベルングの指輪》
  10.ベニスの落日
  11.その後のドラマ
  * そして、いま
 
  1984年(昭和59年)/伝記/子供用/単行本/リブリオ出版/中古
  <★★★★>

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職場であるコミュニティセンターの片隅に本棚があって、要らなくなった本
が2000冊かそこいら置いてあります。小説が多いが、種々雑多。古いも
のが多いけれど、わりと新しいものも少しはある。コミュニティ・スペース。
自由に読んでいいし、欲しけりゃどうぞお持ち帰りください、というもの。
これはその本棚で見つけて、持ち帰って読み始めたものです。裏表紙の内側
にシールが貼ってあって、〇〇町立(市立じゃない!)図書館/リサイクル
図書(昭和59年)と書いてある。
 
ひのまどかさんはヴァイオリニストで音楽系のライター。
リブリオ出版なんて知らない。
  児童書では初めての 音楽家による全巻現地取材
  「作曲家の物語シリーズ」(小学校上級以上向)
その第6巻がこれで、次はまだ出ていなくて、予定がブラームス
既刊は、チャイコフスキー/バッハ/ベートーヴェン/ドボルジャーク/シューベルト。ドボルザークだけ
があのメキシコに行かれたヴァイオリニストの黒沼ユリ子さんが書いていて、
そのほかはこのひのまどかさん。
どれもタイトルを見ると単純な伝記じゃなく、それぞれの作曲家の「ミソ」
に当たるものを集中的に描いている「伝記小説」のようで、児童書にさほど
拘っていないよう。意図があってヨロシイ。
 
本作に取り掛かかるときはそこまではわからずに、単純な伝記だと思ってい
いました。
で、読み始めたら、ワーグナーはもう50歳になっており、とっくに我儘の
限りを尽くしているじゃないですか。
おぉ、いきなりかい!・・・でした。
 
偉大なる自己中天才たるリヒャルト・ワーグナー以外の主な「出演者」は、
 フランツ・リストパトロン的。のちに義父になる。年は近い)
 ルートヴィヒⅡ世(バイエルン王国の君主を嫌々やっている)
 ハンス・フォン・ビューロー(妻のワーグナーとの不倫を知りつつの大指揮者)
 コジマ(リストの娘、ビューローの妻、のちワーグナーの献身的妻)
 ハンス・リヒター(ワーグナーの徒弟兼指揮者)
 ウィルヘルムⅠ世(プロイセンの皇帝)

 

我儘とは聞いていましたが、ここまであきれた贅沢好きだとは知らなかった。
まあ作曲家のことなんて、少数を除いて伝記は読んでいないし、人となりも
案外知らないです、ワタシは。
ひのまどかさん独自の考え方や想像によるものがどんだけなのかわかりませ
んが、パトロン、ルートヴィヒⅡ世自身のことや、彼とワーグナーとの付き
合い方、ワーグナーとビューローの関係やワーグナーとビューローの妻コジ
マとの付き合い方などなど、史実がもとになっているんでしょうが、とくに
この二人にゃ仰天。恥ずかしながらロクに知らないことばかり。
今まで聞いたことはあったような気はしてましたが、みんな絶句ものの関係
だったんですね。勿論、「ここまであきれた」なんて書き方はされていませ
んけどね。
そう言えば、、、ブラームスの作品を聴く中で、確かハンス・フォン・ビュ
ーローの名が大物指揮者として何度も出て来ましたっけねぇ・・・
ルートヴィヒⅡ世もビューローもコジマも、この大仰な楽劇の世界に、ある
意味ピッタリというか、みんなそう、そろいもそろってヘンテコリン。
 
神々の世界を引きずり下ろして、目の前で人間同様にジタバタするのを描く
「リング」、あっけにとられるようなストーリーを、ほぼほぼ変人たるワー
グナーがまず本に書いた。
書かれた当時はとても上演できるような代物じゃない、遠い夢だとご本人す
ら考えていたものが、バイエルンの問題大ありの若き皇帝がワーグナーの熱
烈なパトロンになるに及んで、じわり動き出す。
バイロイト祝祭劇場の建設と畢生の大作『ニーベルンクの指輪』4部作(俗
にいう「リング」)の上演に漕ぎつけるまで、さまざまな(苦労と贅沢に彩
られた)紆余曲折がある十数年が「長い坂」。

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     (舞台になんだか変なものがある。これが大きなミソの一つ)

 

当時としては斬新なライトモチーフに彩られた複雑で大きなオーケストレー
ションを伴わせ神々の世界を描いた巨大楽劇と、ワーグナーの超変人具合が、

ワタシの頭の中で、結局のところうまく合致しない ― 筆の速さなんぞ驚異

的でこれを天才と呼ばずしてなんと呼ぶ ― 融け合わないままでしたが、こ
ればっかりはしょうがないっスね。
そうそう、手紙魔!何千通!
これ、いまなら、まあ強引な情報の押し付けであって、LINEなんかあっ
た日にゃあ、エライ大変なやり取りだったはず・・・(無意味な空想です)
 
ラスマエの章では、ワーグナーが急死したあと、妻コジマが、まるで夫の意
思を継いだかのような働きをしたことが語られます。これなども全く知りま
せんでした。
おしまいは著者が由来の場所(ルートヴィヒⅡ世ゆかりの有名な城なども)
訪ねてまわり、さまざまの感慨を付け加える。1983年、ワーグナーの没後、
ちょうど100年。
続きの章として並んでいるこの部分を読んでいると、やはり伝記部分に力が
入っていて、小説部分は目立たないようにしたんだと考え直しました。
祝祭劇場の継承や演奏の変遷の歴史なんかにも少し触れられています。
 
ちかごろったって大分前ですが、変わった(現代的)演出も観たことがあり
ます、ちゃんとじゃないですが。神々がネクタイをして出て来たりしていた。
ワタシは「ワグネリアン」ではありませんが、この「超」が付く時代錯誤的
世界観(あまりいい言葉ではないですね)にハマる人びとが、いまだに相当
数生まれ続けていることには、今までの一定の理解がもう少しだけ深まった
気がしないでもありません。著者も実はワグネリアンなのだとあとがきで
「告白」しておられます。
一方、ワーグナーの音楽を聴いたことも観たこともない小・中学生にとって、
この伝記の変人たちの生き方や世界観はどう映ったのかな。楽劇を少し見聴
きすればどうなんだ・・・ ま、あまり興味はありませんけどね。
 
面白かったです。

ワタシがよく知らなかったからですけどね、誰かに薦めたくなりました。も

っとも、現在では出ていないような気がします。

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映画『緑の館』の音楽・・・

 

20200901(了)
 ヴィラ=ロボス/「アマゾンの森」
 HEITOR VILLA-LOBOS(1887-1959);
    FLORESTA DO AMAZONAS(1958)
   Poems by Vasconcellos
   Music revised and edited by Roberto Duarte
 
 ①Overture 2:26
 ②The Forest 8:05
 ③Dance of the Indians 3:21
 ④In the Depths of the Forest 2:15
 ⑤Bird of the ForestーFirst Song 4:24
 ⑥Nature's Dance 2:40
 ⑦Bird of the ForestーSecond Song 3:59
 ⑧Song in the Forest Ⅰ 0:37
 ⑨Conspiracy and War Dance 4:18
 ⑩Sailing Ships 3:23
 ⑪On the way to the Hunt 4:52
 ⑫Bird of the ForestーThird Song 2:06
 ⑬Twilight 3:06
 ⑭The Indians in Search of the Girl 0:56
 ⑮Bird of the ForestーFourth Song 3:24
 ⑯War Dance-repeat 1:51
 ⑰Interlude and Lullaby 2:50
 ⑱Song in the Forest Ⅱ 3:05
 ⑲Head Hunters 6:21
 ⑳Love Song 4:01
 ㉑Sentimental Melody 3:30
 ㉒Forest Fire 3:53
 ㉓Epilogue 2:34
 
  ジョン・ネシュリング指揮/サンパウロ交響楽団&同男声合唱
  アナ・コロンディ(ソプラノ)
  録音:2007年7月、サンパウロ・ホール、ブラジル Tot.78:38
  SACD/管弦楽&声楽/ⓒ&Ⓟ 2010、BIS Records/中古
  <★★★☆~★★★★>

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<解説から>
SACDハイブリッド盤。ヴィラ=ロボスの死の前年、最後の大作となった「ア
マゾンの森」は声楽を含む大編成の作品。もともとは1959年公開のオードリ
ー・ヘップバーン、アンソニー・パーキンス主演の映画「緑の館」(メル・フ
ァーラー監督)の音楽をヴィラ=ロボスが担当したものの興行的に失敗、それ
に落胆した彼が素材を演奏会用の作品にまとめ直しました。その秘曲が待望
の最新録音で登場、それも地元サンパウロ国立響というのが最高。最晩年の
作ながら熱と生命力に満ち、ノスタルジックなメロディと情感に胸を打たれ
ます。

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      (ネットを眺めていて見つけました。VHSのジャケ写)

改作というんじゃなく、reconstruction ぐらいの感覚だろうと・・・
映画的に(じゃない、興行的に、だ)失敗ということもあるけれど、音楽の
使われ方に頭に来たようで、まあズタズタにされ、妙な繋がれ方をしたんで
しょう。よくある話。でソプラノや男声合唱付きの交響組曲みたいなものに
変わった。もっとも Roberto Duarte というかたが改訂/編集したと書いて
ある。どんだけいじられたんだかは、もちろんわからない。案外ちゃんと映
画のストーリーに沿っている(つまり作曲者が考えるサントラに近い)可能
性だってあるわけです。
 
ヴィラ=ロボスの音らしいと思えるところも、先日聴いて気に入ったケクラ
ンのようなサウンドだと思えたようなところも、古いハリウッド映画の独独
の野暮ったさのあるところ(第一曲①がそう)も、野趣あふれるストラヴィ
ンスキまがいも、そして一方洗練されたロマンティックなものや非常に繊細
なところも。・・・ま、いろいろです。交響曲で聴いたサウンドも随所に聞
こえる。もちろん「ブラジル風バッハ」や「ショーロス」に通じるものも。
そして、進むほどに良く(?)なります。
四角四面な制約のために(?)にやや自由さが少し足りない感じの十数曲の
交響曲に対し、とても自由な感じ。そりゃまぁ当たり前です…
もっとも、それだけに逆にこの曲は長くて(78分を超える!)まとまらない。
 
『尼僧物語』は子どものころテレビで観たと思うのですが、うっすら覚えて
います(とりわけピーター・フィンチを嫌な奴だという記憶でもって)。そ
のあと作られ不評だったという『緑の館』は、観た記憶だけはあるが中身な

ど全く覚えていません。

いろいろごたついた作品だったらしい。

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第一曲はメシアンふうに始まった後にかなりやぼったい曲調(これは民族音
楽なの?)になるのが好みではないが、それ以外は特に抵抗感もありません。
決して嫌いじゃない。むしろ聴くほどに面白くなってきそうでした。
とはいえ、「今」聴きたいもんじゃない。もっとずーっと気温が下がってか
らなら、べた褒めする(?)可能性もあります・・・ハハ。
 
(追)放置しているうちに、台風が二つ過ぎて行き、気温がだいぶん下がり
ました。例えば分数の長い②「森」などは、①「序曲」よりはるかにカッコ
イイ。これこそ序曲にふさわしい・・・なんてね。曲別にはやめておきます。
 
このオーケストラ、NAXOSレーベルでヴィラ=ロボスの交響曲を何作も聴
いて、なかなか確かな力量のオケだと思っていたのですが、ここでもそう思
いました。日系人がぞろぞろ混じっていたりするんだろうか・・・
サンパウロも歴史があるので、ヨーロッパの文化が盛大に入ったんでしょう

が、南米の南のほうというと、ブエノスアイレスのほうが立派な歌劇場なん

かがあって、クラシック音楽だってもっと盛んだった感じなんだよな。でも
ブエノスアイレスに(優れた)オケがあるなんてワタシは聞いたことがない。
知らないだけかもしれない。歌劇場は運営されているんだろうか、レベルは
どうなんだろう・・・
ま、いいや。
音質もよかった。さすがSACD。ワタシの再生機ではロクな効果もなかった
のかもしれませんが、それでもいい感じに思えました。
 

男女平等と映画賞

朝日新聞での映画関係の記事(9/10)二つ・・・
ちょっと前に、ベルリン映画祭の演技賞については、主演男優と主演女優
の区別はやめるとありました。
  助演はどうなのか、載ってたっけ?
  主演は一つ数が減ってしまうの?
あまり興味はありませんが、、、男女の平等を謳ってのことなんでしょうね。
でも、映画賞における「その平等」の意味はそんなにあるかなあ。
男女は雑な言い方だけど、違うからこそペアになるのであって、役割の分担
はゼロどころか、けっこうある、、、 妙な映画作りにならない?
一般論と夫婦ではだいぶん違ってしまう。夫婦間ではいろいろですよ、色々。
でも、結婚というものを考え直す契機にもなって、こと少子化問題にとって
は、おそらくマイナスでしょうね。

(ま、ワタシはよくわからん話でした。お好きにどうぞ、って、映画のこと

です)

で・・・

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オスカー。マイノリティや女性起用という条件ですか。
これはこれで理解はするものの、ドラマの多様性を規制することになるんで、
その中での賞なんて、なんとも無茶苦茶なことです。
賞に拘って映画作りするわけじゃないだろうからねぇ。そうでもない? とも
あれ、納得はちょっとできかねるなぁ。

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「ムーラン」のことも気になったんだけど、、、こうなるともうこの先は映画
の話題じゃなくなっちゃう。
アニメ映画『ムーラン』のサントラはジェリー・ゴールドスミスが担当してい

まして、オーケストラ部分は多くはないけれど、とてもすばらしかった・・・

なんて話は・・・無意味ですな・・・

 

 

(付録)映画と関係ないです

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(韓国の歴史の教科書)
7割! びっくり。
比率も政権によっても変わるのは当然のようにも思いますが、まあ変わ
るのは主にその扱いであって、近現代の割合じゃないでしょう。
日本での「それ」といかに違うかは、近現代についての国民の考え方や
感じかたとも、めちゃくちゃかかわりがあることがわかりますよね。
団塊世代のワタシの高校生時代を思い出すと、「受験戦争」というやつで、
歴史は近現代は受験勉強ゼロでした。そんなもん、問題に出ないんだか
ら勉強なんかやる必要ないでぇ!とはっきり言われたもんです。なんとも
極端なことでした。おかげで、日本史だったら、明治以降の知識は実にお
粗末なもので、大人になってから、苦労ってんじゃないが、内心恥ずかし
い思いをしたことは数知れない。
今はどうなんでしょう、、、そういや子どもたちとそんなこと話題にした
ことはなかったですねぇ。もう中年に差し掛かり始めているアイツらと、
(もしワタシ自身が覚えてたら)話をしてもいいな。
中国は?香港は?どうなんだろう、教科書。これもぜんぜん知りません。

映画『パターソン』

 

20200823(了)
 映画『パターソン』
  ジム・ジャームッシュ監督//アダム・ドライヴァー/ゴルシフテ・ファラハニ
                   ・・・永瀬正敏
  音楽;スクワール
   2016年製作/118分/アメリカ/原題:Paterson
  <★★★★>

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ニュージャージー州のパターソンという町に住むパターソンというバスの
運転手。まだ30歳台後半ぐらいか。奥さんとブルと暮らしている。軍人
だったことがある。ガタイは大きいが穏やか。詩を書く。
月曜から一週間の特に劇的なこともない生活が描かれる。
互いに気遣った奥さんとのちょっとぎこちなさのある会話、奥さんの夢の
話、近々の計画の話。食事後ブル公の散歩ついでに近くのバーでビール一
杯を飲む、そのついでに出逢う市井のいろいろ(一度軍隊にいたことが感
じられる事件がある)。バスの中で運転手にいちばん近いところで交わさ
れる会話を楽しむ。
奥さんが双子がいいと言い出したせいか、あちこちで双子に出逢うという
のはユーモアだろうか。
手空きの時は、常に詩を呻吟している。奥さんからは詩集の本を出そうと
言われている。彼は詩の知識はある程度ありながら、自分を「詩人」だと
は考えていないみたいだけれど、詩(のようなもの)を書きつけずにはお
れない・・・
 
バーでの事件以外の事件というなら、描かれる最後の日に、詩を書き溜め
られているノートを、ブル公がずたずたにしてしまうということぐらい。
さすがに気持ちがざわついたのか、気晴らしにひとりで外を歩く。この町
出身の有名な詩人がいて、そのゆかりの地を訪ねてきていた日本人と(滝
のある名所で)短い会話を交わすことになり、その日本人からノートをも

らう。

やっぱり詩作は続けるみたい、という流れ・・・

 
と、こんな感じ。あらかた書いちゃいました。
書きすぎでしょうが、、、この危なっかしく見えなくもない優しい雰囲気
を、どう書けばいいのかわからないのです。何気ない日常のかけがえのな
さ、みたいな言い方じゃああまりにも片手落ちのような気がする。たとえ
ば不穏なものも色々感じさせられましたし。というのは、アダム・ドライ
ヴァーの表情、顔の演技、がなかなか細やか。無表情なようでいて、実
にいろんな含みのありそうな表情を見せる。そのことから、決して内心
が穏やかな日々というわけでもないんだってことがわかるから。まあ、そ
りゃ当たり前なんだけれど・・・
 
(ブログも、彼の詩の感じぐらいがいいな)
 
ジャームッシュを観るのはずいぶん久しぶりです。カラーは初めてかも。
ファンは多いのでしょうね。ワタシはこの不思議な映画作家を特に好き
だと感じたことはありません。
でも、この生活感がいささか乏しい作品は、気に入ったのかどうかとい

うと怪しいのに、後を引きました。この感覚を売り物にしているって、

妙な感じ。楽しむのも、そう。

トム・ウェイツの歌など流れなくてよかった。(てのは冗談。流れるわ
けはない。)

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