休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『カオス・ウォーキング』

20220501(了)

映画『カオス・ウォーキング』

  ダグ・リーマン監督//トム・ホランド/デイジー・リドリー/マッツ・ミケルセン
  音楽;マルコ・ベルトラミ、ブランドン・ロバーツ
  2021年製作/109分/米映/原題:Chaos Walking/DVDレンタル
  <★★★>

<映画.com>解説から : ・・・SFアクションアドベンチャー。西暦2257年、汚
染した地球を旅立った人類は新たな星「ニュー・ワールド」にたどり着くが、そ
の星では男たちの頭の中の考えや心の中の思いが「ノイズ」となってさらけ出さ
れてしまい、女は死に絶えてしまう。ニュー・ワールドで生まれ育った青年トッ
ドは、一度も女性を見たことがなかったが、ある時、地球からやって来て墜落し
た宇宙船の生存者ヴァイオラと出会う。初めて見た女性のヴァイオラに恋心を抱
くトッドは、ヴァイオラを利用しようとする首長のプレンティスから彼女を守ろ
うと決意。逃避行の中で2人は、星に隠された驚くべき秘密を知る。・・・ 原作
はパトリック・ネスによるSF小説「混沌(カオス)の叫び」3部作の第1部「心の
ナイフ」。
 
ダグ・リーマン監督のものは、ちょっと前に「ロック・ダウン」というのを観ま
したが、こっちはSF。この監督のSFというと、「オール・ユー・ニード・イ
ズ・キル」というのが面白いアイデアでした。誰も当分同じネタは使えない。
今回のもアイデア自体はそこそこ面白かったのですけどねぇ、、、すれっからし
の映画ファンにしてみれば、アイデアのわりに、お話のスケールが小さかったも
んだから、受けなかったでしょう。
 
この星では男だけ思いや思考、夢など、頭の中が「言葉」や映像としてさらけ出
されてしまう。
そんな、メリットなんかより、いろんな制約に繋がってしまうことが、頭の周り
でモワーッとしたものが出るついでに、相手に伝わってしまう。実にいろんなこ
とに差しさわりがある。しかも自分では殆ど制御不能
そのアイデアに、全てを寄りかからせてしまって、結果、それだけでは映画を支
えきれなくなっちゃったなぁ、みたいな感じ。
 
女性がこれを制御できるというか、読み取られないのだが、この集落では女が全
くいない。何故いないのかは、後でわかる。
また人(男)によっては、他人(の脳)を操れるし、武器に使う方法もある。
そんなところへ、地球からの植民の第2弾の宇宙船が偵察のための小さい着陸船
を送りこむが、事故で若い女性一人を除いて死んでしまう。彼女が降り立ったの
は、その女のいない方のコロニーの近くで、さあ、大騒動のはじまり。
 
なにも2257年なんかでなくても、宇宙の果てでなくても大丈夫なんだろうに
なぁ、と思いながら観ていたら、この星では人間はおそらく少数派。僅かばかり
のコロニーしかまだない。そのコロニー同士が戦争状態に近いらしい。それ以外
には先住の恐い人型の生き物(霊長類?)などがいる。未開なだけで、何十万年
か前の地球に似る。この人型の生き物はせっかくインパクトたっぷりに出てくる
んだが、説明なし。
このシチュエイションにちょっと似た話を連想しました。 長いテレビドラマ
ウォーキング・デッド』。しまいまで見てません。まだ続いてたりして・・・
ま、似方にはちょっと無理があってね、残念と言うべきか、「ウォーキング・デ
ッド」に当たる先住獣が一度、一体しか出てこなくて、書いたように説明はなか
った。(「ウォーキング」が同じだ‥‥なに言ってんだか)
小説の一部だけだったから描き切れていないことが多いのでしょうか。

先日の「DUNE 砂の惑星」のように「続編」に繋げられるような出来ではなか

ったってことかな。テレビドラマ向きだったかもね。

 
音楽担当のうち一人は実績のあるマルコ・ベルトラミでしたが、可もなく不可も

なく。

デュカス/交響曲 ハ長調

20220415(了)

ポール・デュカス(1865-1935) Paul Abraham Dukas

 交響曲 ハ長調(1896)
   14:17/4:13/10:46
   <★★★☆>
 歌劇『アリアーヌと青ひげ』より第3幕への前奏曲(1907)
   6:19
   <★★★★>
 
   指揮;ジャン・マルティノン
   フランス国立放送局管弦楽団
   録音;1972年2月、Studio 103 O.R.T.F、パリ
   2000年/CD/クラシック/管弦楽/東芝EMI/邦盤/中古

デュカスといったら「魔法使いの弟子」と「ラ・ペリ」の一部しか知りませ
んで、ちょっと期待の楽曲たち。楽しい鑑賞になりました。
 
一応フランス人作曲家。ドビュッシーラヴェルの年齢と大して変わらない。
音楽のタイプは、もう少し古くて、なんでもこなして天衣無縫、天才的だっ
サン=サーンスや、地味でどこか修道僧的だけれど追随者が多かったセザー
ル・フランクとその一派のほうにやや近いでしょうか。
フランスのビッグネームを強引に生年順に並べてみると、こんな感じ・・・
 ベルリオーズ                1803-1869
 セザール・フランク             1822-1890
 サン=サーンス                1835-1921
 ドビュッシー                1862-1918
 ルーセル                  1869-1937
 ラヴェル                  1875-1937
 メシアン                  1908-1992
 デュティユー                 1916-2013
 ブーレーズ                  1925-2016
魔法使いの弟子」のイメージが強く、これがディズニーのアニメーション
(『ファンタジア』の中の一つ)と結びついて新しく、なんとなく近・現代
ふうに思っていたというのが正直なところ。まあそれだけ「魔法使いの弟子
が見事な出来の描写音楽だった。
デュカスはかなり寡作で、しかもあまり紹介されなかったのもきっと響いた
んだ。
 
こうやって並べてみると、ドビュッシーラヴェルに挟まれた枠にいるんだ

が、問題はサン=サーンスドビュッシーの間の線・・・ 大雑把です。

他にもこんな大作曲家がいますね。

 グノー          1818-1893

 ラロ           1823-1892

 ビゼー          1838-1875

 ダンディ         1851-1931

 マニャール        1865-1914

まあいいや・・・ 前置きで終わっちまうよ。
 
とか書きつつ、交響曲交響曲って、これ一曲なんだね。
第一楽章は、シューベルトメンデルスゾーン、まあドイツ系の古いロマン
ン派っぽく、ビゼー交響曲なんかにも通じます。ところが発展しながら、
なんとベルリオーズサン=サーンスがちゃんとおり、とりわけセザール・
フランク(の交響曲)が顔を出すようになる。これがなんとそっくり!音の

みならずメロディまでも似たものが出てくる。おしまいはいろいろ混ざりあ

って終わる。

第二楽章はやや沈んだ情景描写が基調ながら、途中で大きく盛り上がる。オ
ペラの間奏曲風で、交響曲の緩徐楽章というイメージではない。
最終の第三楽章は、第一楽章の後半のいろんなもののごちゃまぜ状態がひと
まとめになった具合。

 

歌劇『アリアーヌと青ひげ』より第3幕への前奏曲

グリムにもペローにもある「青髭」の話から作られたオペラで、ドビュッシ
ーの「ペレアスとメリザンド」(音楽はともかく、ケッタイなお話はワタシ
には理解不能・・・)に次ぐ叙情的オペラの傑作、なんて言われているが、

レコードなんて出てたっけ。前奏曲がこれだけ素敵なんだから、きっと出て

ますよね。

素敵な前奏曲。叙情的なのはもちろんとして、例えば上記交響曲の叙情性を
全部かき集めて再構成しても(って、そんなアホなことはできん!)、この
前奏曲にはかなわない。叙情的といってもドラマ性たっぷりで、しかもある
種「幽玄」なものが加わったという風情。このオペラがほとんど知られてい
ないのが解せない。全体的にはけっこう退屈なのかも。
青髭」のお話ってのは、いろんなものに使われています。中でもバルトー
クの知られたオペラ「青ひげ公の城」は苛烈だった記憶があるんだけど、
音だけでしか鑑賞していないからでしょう、たいして覚えてません・・・

 

さて、はじめに書いたように楽しい鑑賞でした。

知られてないのはもったいない、なんていう月並みな表現ではつまらないけ

れど、とりあえず、それでいいかな。

映画『15時17分、パリ行き』

20220429(了)

映画『15時17分、パリ行き』

  クリント・イーストウッド監督//スペンサー・ストーン/アレク・スカラトス/
                               アンソニー・サドラー
  音楽:クリスチャン・ジェイコブ
  2018年製作/94分/G/アメリカ/原題:The 15:17 to Paris/DVDレンタル
  <★★☆>

<映画.com>解説から; ・・・2015年にヨーロッパで起こった無差別テロ「タ
リス銃乱射事件」で現場に居合わせ、犯人を取り押さえた3人の若者を主役に、
事件に至るまでの彼らの半生を、プロの俳優ではなく本人たちを主演に起用し
て描いたドラマ。 2015年8月21日、オランダのアムステルダムから・・・パリ
へ向かう高速列車タリスの中で、銃で武装したイスラム過激派の男が無差別殺
傷を試みる。しかし、その列車にたまたま乗り合わせていた米空軍兵のスペン
サー・ストーンとオレゴン州兵のアレク・スカラトス、そして2人の友人である
青年アンソニー・サドラーが男を取り押さえ、未曾有の惨事を防ぐことに成功
する。映画は、幼なじみで親友同士のスペンサー、アレク、アンソニーの3人
が出会った少年時代や、事件に遭遇することになるヨーロッパ旅行の過程を描
きながら、ごく普通の若者たちが、いかにしてテロリストに立ち向かうことが
できたのか・・・
 
やや落ちこぼれ気味な3人は、決して裕福でない家庭事情とはいうものの、
割合幸せな出逢いや友人づき合いなど、ガキの頃から大人になるまで、いい関
係を維持してきた。
その彼らの成長過程や、ただ一点、人助けをするという目標で一致して、中心
に軍隊というものが据えられて進んでゆく。日本じゃ考えられない。それへの
取り組み方や能力が、それぞれの性格が違うように、異なって行く。
しかしガキの頃の友情と結束は(キリスト教系の学校がブラック校則や差別で
満ち満ちた学校として描かれ、そのせいなのか・・・)なぜか固い。

 

きっかけがあり、久方ぶりに集まって、ヨーロッパ旅行をすることになる。

「いかにも幼なじみらしい旅行」も終りに近づいたころ、パリ行きがやや難産
の末に決まり、アムステルダム発パリ行きの、件の列車に乗ることになる。
ここまでの大半の時間、一種のロードムーヴィー風なんだね。
 
テロリストに出くわすのは、偶然も偶然。予感もヘッタクレも何もない。
現役ばりばりの志の十分高い(精神状態は実はやや低い!)軍人二人を含む仲
の良い3人組が居合わし、たった一人のテロリストが割を食ったかのごとくに、
とりおさえられてしまったのも、すごい偶然。
ストーリーとしては、ロードムーヴィーの最後の大捕物が山なんだろうか。

最後は本当の仏大統領まで出演していただいての表彰・・・ (この部分

は実際の映像? いやー、やっぱり再現したものだよ、きっと)

 
例によって、イーストウッドさんはさらっと描いて深掘りはしない。テロリス
トの分析もしなければ、映画の意味も無理して匂わせたりなんかしない。
イーストウッドさんにしては出来はよくなかったでしょうね。むしろこんな構
造で、よくもまあ映画を成立させたもんだと思いました。もっとも、主役3人
(だけじゃない)に事件の当事者たちを使ったことについて、賛否がきっと取
りざたされたでしょうが、それ自体は、出来とは直接関係ないでしょう。
点数はちょっと低くなっちゃいました。
 
なお、音楽担当のクリスチャン・ジェイコブというかたは全く知りませんが、
もう一人名があって、なんとトーマス・ニューマン。だから所々で品のいい音
楽が挟まっていたのですね。(少しこじつけ)

 

Brass Septet Music, Vol. 3   ロシア音楽編 (Septura)

見事な編曲、見事な演奏 ブラスの醍醐味

20220408(了)

金管七重奏のための音楽集 3 

 - ショスタコーヴィチプロコフィエフスクリャービンラフマニノフ(セプトゥーラ)

ドミートリー・ショスタコーヴィチ - Dmitry Shostakovich (1906-1975)

弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op. 110 (S. コックス、M. ナイトによる金管七重奏編)
 ①-⑤ 22:21

セルゲイ・プロコフィエフ - Sergey Prokofiev (1891-1953)

ピアノのための10の小品 Op. 12 (抜粋)(S. コックスによる金管七重奏編)
 ⑥-⑨ 10:22
組曲「3つのオレンジへ恋」 Op. 33bis - 第2曲 行進曲(S. コックスによる金管七重奏編)

 ⑩ 1:44

アレクサンドル・スクリャービン - Alexander Scriabin (1872-1915)

⑪6つの前奏曲 Op. 13 - 第1番 ハ長調(マエストーソ)(M. ナイトによる金管七重奏編)
⑫3つの前奏曲 Op. 35 - 第3番 ハ長調スケルツォ)(M. ナイトによる金管七重奏編)
4つの前奏曲 Op. 31 (抜粋)(M. ナイトによる金管七重奏編)
 ⑬No. 4 in A-Flat: Lento
 ⑭No. 2 in F-Sharp Minor: Con stravaganza
⑮5つの前奏曲 Op. 16 - 第4番 変ホ長調(レント)(M. ナイトによる金管七重奏編)
24の前奏曲 Op. 11 - 第6番 ロ短調アレグロ)(M. ナイトによる金管七重奏編)
  ⑪-⑯7:54

セルゲイ・ラフマニノフ - Sergey Rachmaninov (1873-1943)

14の歌 Op. 34 - 第14曲 ヴォカリーズ ホ短調(S. コックスによる金管七重奏編)
  ⑰ 5:59
6つの小品 Op. 11 から「4つの小品」(S. コックスによる金管七重奏編)
   ⑱-㉑ 17:19

   

   編曲と演奏;セプトゥーラ

   録音: 5-7 December 2014, St Paul's Church, New Southgate, London, UK
   CD/室内楽(ブラスアンサンブル)/Ⓟ&ⓒ 2015 Naxos Rights US.Inc./輸入
   <★★★★>

いま、ロシアものというだけで、演奏会なんかでは、風当たりが強いかもしれ
ないなぁ。どうなんだろう・・・
聴く側が意識しているはずだから、と、主催者や演奏家のほうが、過剰反応し
て取り下げちゃうんだろう、となんとなく想像したりしています。あるいはそ
の逆か。
 (アップする今、予想通りになっている。日本だけじゃない。)
 
<アルバム紹介文>  第1集ではメンデルスゾーンシューマンなどロマン派の作
 品、そして第2集ではバロック・オペラの名曲の数々を新たな装いで聴かせた
 金管アンサンブル「セプトゥーラ」。第3集ではなんとロシアの作品集に挑戦
 です。冒頭のショスタコーヴィチから炸裂するお馴染みの音形「D-S(Es)-C-H」
 が何とも印象的で、本来なら皮肉と哀しみに彩られているはずのこの作品が、
 何となく華やかに聴こえるのが面白いところです。他にはプロコフィエフの初
 期の作品や、スクリャービンの先鋭的な作品と、ラフマニノフの憂鬱な感情を
 讃えた作品など、今回のアルバムにおいての彼らは、これまでよりも更に豊か
 な響きを追求しているようです。もちろん編曲も見事で、まるでこれらの作品
 がオリジナルであるかのような存在感を放っています・・・
 ・・・この見事なアンサンブルには感嘆するほかありません。
 
 
上掲は明らかに宣伝、惹句なんだけど・・・
これまでこのグループのアルバム、3枚ほど聴いてきましたが、今度のはすごい。

ブラス・アンサンブルへの編曲ものがこんなにピッタリくるとは想像出来なかっ

た。

 

ショスタコーヴィチ①-⑤

弦楽合奏版(=室内交響曲版)というのでも聴いたことがありますが、ショスタ
コーヴィチという作曲家は暗い曲が書ける。思うに、ホントに暗い曲が書ける作
曲家って、なかなかいないんですよね。国威発揚にそぐわないとか国の芸術に関
する方針に背くとか言われて修正を迫られるのみならず、そもそもそんなもの書
いたって普通、売れないんだもの。
で、この曲も暗さや諦念があり、何より怒りが強い。政治的な主張かな。戦争や
軍靴の音はないけどね。そしてこれが弦楽クァルテットや弦楽合奏で演られると、
暗いだけでなく、ひどく神経に触るイライラ感ヒリヒリ感なども伴わせられる。
繰り返して聴くのはシンドイ。
それがどうだろう、このブラスへのアレンジ版では、イライラ感、神経質感がな
いのね。むしろ骨太な音楽に様変わりして、書いた人の意図とはいささか違って
しまったかもしれないが、ある種堂々と(政治的?)主張をしているみたいだし、
民謡調は少なくなった気がするものの、ロシア人の感性と思しき強靭さみたいな
もの(≒凄味)も期せずして出て来ちゃった気がする。録音も見事なものだから
でしょうか、ちゃんと美しさも伝わる。
 

プロコフィエフ⑥-⑨&⑩

ピアノ独奏曲にも有名なものがあるプロコフィエフだけれど、協奏曲しか知ら
ない。こんなものなんです。
で、⑥-⑨。ショスタコーヴィチとはがらーっと雰囲気が変わって、暗さがない。
ついでに民族色も殆ど感じない。ショスタコーヴィチといい対比。
⑩は人気取り用の選曲二つのうちの一つ。
 

スクリャービン⑪-⑯

前奏曲6曲で8分弱なので、一つ一つはうんと短い。
でも、仄暗い曲の多いスクリャービンにしてはなんとなく・・・ウーン、粋な感
じに仕上がった編曲。これはこれでグッド。
 

ラフマニノフ⑰&⑱-㉑

ヴォカリーズ⑰は⑩と共にボーナストラックやね。
そして、意外と言ってはヘンかもしれないんだけれど、4つの小品がいずれもい
かにもロシアっぽく感じました。⑱の「ロシアの主題」だけでなく、⑲「スケル
ツォ」、⑳「ロマンス」、㉑「栄光あれ」も皆。㉑なんて「展覧会の絵」の「キ

エフの大門」にちょっと似てない?ああ、もうキーウという表記になるんだ、

「キーウの大門」なんて、ピンとこない)

 
各作曲家たちも、このアレンジを聴いたら、さぞビックリすることでしょうなぁ。

このブラスでドイツのロマン派の音楽も聴いてみたくなりました。ワタシとして

はちょっと珍しい。

 

  見事なアレンジまでやってのけているこのグループ、英国の5つ6つの

  オケから集まったプレイヤーで、常設ではないのですが、惹句どおり見

  事としか言いようがない。

  昔フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルを聴きに行ったことが

  あって、そのうまさにあっけにとられた。このグループも負けていない

  と思います。生、聴きたいね。

 
追記:
●このあと、余勢をかって、ショスタコーヴィチ弦楽四重奏を室内オーケスト
 ラに編曲したヴァージョン(この曲の場合は弦楽合奏)のCD2枚組を、しば
 らく車内で聴いていました。予想通り、以前より面白く聴けました。
 
●決して、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で選んだわけではありません。
 このニ三日、ウクライナも敵に回すと(って、なんで敵にしなきゃならんの
 かはともかく)大変な相手なんじゃないかと思っています。

●このCDのジャケット写真はマトリョーシュカ。

 で、Wikiから写真一枚を拝借・・・ 

 大きさが逆だろ・・・

 昔、といってもソ連が解体されてしまった後だったかな、ウクライナの若者に
 熱心にマトリョーシュカを売り込まれたことがあります。だから、マトリョー
 シュカはウクライナの人形だと、それ以降思い込んでいました。
 由来の説はいくつかあるそうですが、いずれにしても、ロシアのもののようで
 すね。

 (左から2番目、3番目が実はよくわからない。2番目はエの字? 3番目はゴ

 の字? 違うような気がする。2番目がゴの字、じゃあ3番目は? ブレジネフや

 フルシチョフがいないなぁ・・・)

「犬」 「庭」 そして 「違いを感じる時」

5/12(木)

    (これは今日じゃなく、一週間ほど前のもの。結構遠い公園にて)

    (こっちはストレッチ中。時間がかかることは当然知っていて、こう

     やって待っている)

    (伏せる時、ほとんどこういう後ろ脚のスタイルをとるのがカワイイ)

 

梅雨もどきの雨の中、カッパをまとって犬コロと散歩。
雨やシャワーが嫌いなウチの柴犬娘でも、散歩は別・・・
家の中で大便、小便の習慣づけをしようと、ちょっとは頑張ったが、もう諦め
た。どっちも「外」。幸い、狭くても庭があるのだから。
昼間は外に出したままにし、雨が降ろうが槍が降ろうが、散歩もしてやる。
晩飯後もしばらくは外に出す。
その中で糞尿はやっとくれ!
 
今ようやく毛が抜け始めた。庭はまだしも家中が毛だらけというのはイヤな
ので、そばにいれば毛を梳く。柴の2段構えの毛は強敵。まだまだ先は長い。
昨日と今日、投薬。昨日は寄生虫関係のもの、今日はノミ・ダニ関係のもの。

よほどおいしいのか、たまにだから珍しいのか、食事時、これらから食べよっ

た。

 
さて、2か月近くも、カミサン、庭の樹々に興味津々で、スマホを(剪定方

法を)わぁわぁ鳴らしながら、かなりをツンツルテンにしてしまった。

大賛成というか、感謝している。(ウンコ取りと肥料やりは、ワタシがやりま

す)

もっとも、その中にヤマボウシやブルーベリーがあって、えらくすっきりして
しまい、妙に花が少ない。「その分、栄養が行って実が大きくなるって」など
と言う。オイオイ、2倍も3倍も大きくはならんぞ・・・

一週間ほど前のテッセン。
今年は少し花が少なかったかな

 

庭にも咲いているものがあった。もちろんバラ。
訊けば「ヘンリー・フォンダ」というんだって。
理由は訊かなかった。

 

今日載ったコラム。
NHKBS1で海外のニュースは(かなりせわしない伝え方が多くてシンドイ)よ
く観ている。特にブランチ時。

中にフランスものもしょっちゅう出てきて、欧米のこの感じは十分伝わってきて

いる。

「両国のこうした違いを感じる瞬間が好きだ」
好きだ??? (へぇ!)
この「好きだ」には驚いた。ワタシだって嫌いとは言えない。でもとても微妙。
ワタシの、興味はあってもとても好きとは言えない感覚は、勝手に、多くの日
本人の感覚に近いような気がする。
そこで、いたって安直に・・・「違いがわかること」と「違いを認め合うこと」
との間には、長いのか深いのか、ともかく、一筋縄ではいかないへだたりがある
んじゃないのかい、と、一つ進んで、言いたくなってしまったしだい。

ワタシは基本田舎者なんでしょうね。

ロシアの国営放送を信じたい多くのお年寄りとなーんにも変わらへん。

(それもぴったり来ないけど、なんかね、言いたくなるじゃないか)

第一面に戻ったら、これが目に入りましてね、わけもなくほっとしました。

 

映画『AVA エヴァ』

20220420(了)

映画『AVA エヴァ

 監督;テイト・テイラー//ジェシカ・チャステイン/ジョン・マルコヴィッチ/
 コモン/ジーナ・デイヴィス/コリン・ファレル/
 2020年製作/97分/PG12/アメリカ/原題:Ava/DVDレンタル
  <★★★>

ある組織に所属する女性の殺し屋(チャステイン)。上司~先生~は、自分を拾
ってくれたオッサン(マルコヴィチ)だが、組織の中ではもう力はなさそう。
殺し屋エヴァはスナイパーってんじゃなく、潜入して標的をこっそり殺し
てしまうスタイルなので、いかにもスパイ風。肉体的にはそれなりに鍛え
られている。非常に成績の良い殺し屋のようなのだが、組織から疎まれつ
つある。その理由の一つがふるっていて、彼女が標的に対して、一体何を
から殺される羽目になったんだと疑問を持ち、標的に尋ねてしまうこと。
やったそのせいで(とは必ずしも言えないものの、それこそがこのストー
リーのミソだということは言える)ある中東での仕事が危うく失敗しそう

になる。そこで組織にとって決定的に排除対象になってしまう。ストーリ

ーの軸の一つはその線。

もう一つの軸は、彼女が殺し屋になった理由が家庭内の事情であって、そ
の鬱屈がずっと続いているらしいこと。結果、自暴自棄(ひどいアルコー
ル中毒だったらしい)を引き起こし、たまたま助けてくれた人間が「そん

な仕事」に繋がっていた人間だったという。この辺はありふれている。

(あくまで映画のストーリーとして)

二つの軸が絡まりながら進んでゆく。
 
こういう世界は今でもあるのかどうか。
産業スパイならいやほどいそうだし、政治的なスパイも相当数いるのでし
ょうが、ズバリ殺し屋となるとどんなものなんでしょうか。毒殺や毒殺未

遂をいくつもやってのけているらしい国のことをつい連想してしまいます.。

ここじゃあ、サイレンサー付きの銃と、やはり毒が中心。まぁいろいろあ

って、アイデア勝負でしたけれどね。

 
今や演技派女優として知られるジェシカ・チャステインが、「こんな役だ
ってワタシできるのよ、それに、やってみたいし」 なんて感じで選び、肉
体改造に取り組んだ(?)だけでなく製作にも加わったみたい。
男優陣と比べるとさすがに小柄に見えるけれど、彼女だけを見ている分に
は、けっこう鍛えたんでしょう、贅肉がそぎ落とされてそこそこ力強く敏
捷に見えるアクションなってました。
決して目新しいお話というわけではなく、スーパーウーマンというほど屈
強というわけでもないので、まあまあリアル。
その辺はいいと思ったのですが、ちょっと不自然だったのが、「組織」の
実態がよく見えないというか、規模感がわからなかったことかな。この映
画の表現では、うそ寒くなるような恐さは感じられなかった。いたって末
端でのお話ということかもしれません。

かの国の暗殺部隊のほうがよほど怖い。(って、較べ方がヘンか)

どうしてもそっちの方へ連想が向かうのは止められません。

 
予算が乏しかったのでしょうか、音楽がかなりつまらなかったですねぇ。
小さくないマイナス点と言うしかない。

いそしぎ/ジュニア・マンス

22020402(了)

JUNIOR MANCE

        THE SHADOW OF YOUR SMILE

 ①ファンキー・カーニバル(E.Edwards) 6:25
 ②ヒア・アンド・ゼア(D.Goykovich) 8:38
 ③ウェイヴ(Jobim) 10:27
 ④グライディン・アンド・ストライディン(J.Mance) 10:50
 ⑤いそしぎ(J.Mandel) 8:48
 ⑥スナップ・クラックル・アンド・ポップ(Mance,Rivera,Queen) 3:33
 ⑦アイ・ドント・ケア(Ray Bryant) 6:44
 ⑧ウォッチ・ホワット・ハプンズ(M.Legrand) 11:34
 ⑨エミリー(Mercer & Mandel) 6:46
 
 ジュニア・マンス(p),マーティン・リヴェラ(b),アルヴィン・クイーン(ds)
 録音;1982年7月、1983年4月、NY.
 CD/ジャズ/1996年/M & I/邦/中古
 <★★★☆>

このアルバムのライナーを書いている方は、これを『ファンキー・カーニバル』
(=①の曲名)というタイトルとしている。日本のレコード会社が「いそしぎ」
(=⑤の曲名)のほうが受けそうだと考えた邦題なんでしょう。
 
『JUNIOR』という最初のアルバムを越えるものをまだ聴いたことはないけれど、
これなど決して悪くない。
始めは古臭いし軽すぎるかと思えたものの、だんだん馴染んで良くなってきた。
そこそこ人気があるらしいのも一応納得。
 
”ブルージー&ソウルフルなジャズピアノの名人”、という評価か。なるほど、言
われてみればそうですね。
もとのタイトルの「カーニバル」というのが、軽さやヴァラエティというような
イメージを示しているように、マル・ウォルドロンの暗いブルース調から、オス
カー・ピーターソンの転がすピアノまで、たった9曲だけれど、間には様々なジ
ャズの名ピアニストの調子が聴ける気がする。
ピーターソンのようにものすごいスピードと正確無比なテクニックがあるわけで
はなく、オリジナリティとして若干弱いし、スタイルも少し古めかしい気もする
けれど、それよりなにより、なんだかとても心地よく聴ける。
ドラムスは手堅いが敏感な感じ。ベースはテクニシャンで若々しいもんだから、
こっちは良くも悪くも、ピアノのスタイルの古さをしっかり補っている感じ。

①だけだと、例えばウィントン・ケリーの「イッツ・オール・ライト」のような

軽いアルバムを連想させるが、実際はいろんな曲調がある。概して軽い。「イッ

ツ・オール・ライト」をちょっとバカにしている書き方をしたかもしれません。

でも実はワタシ、このアルバム、好きなんですよ。

②や③は是が非でもブルース調を目指している。③なんてボサノバなのに。
④⑤はミディアムテンポの軽いタッチ。⑥はこのアルバム中、もっともアップテ
ンポ。⑦⑧は装飾音が師の一人とも言えるオスカー・ピーターソンのもの。ピー
ターソンほど指が動くわけではないけれど、ピーターソンから来ていることはモ
ロわかり。
⑨「エミリー」も「いそしぎ」同様ジョニー・マンデルの曲なんやね、よく知っ
ている曲だけど、マンデルだとは知らなかった。一番よく聴いたのはシンガーズ
・アンリミテッドの歌でじゃないかしらん。
 
マンスは1928年生まれ。晩年はアルツハイマーを発症していたそうな。
去年なくなった。
ま、ワタシが書けるのはどうしてもこの程度までです。オシマイ。