休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

サントラ/ASTÉRIX AUX JEUX OLYMPIQUES

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20180426(了)
サントラ/ASTÉRIX AUX JEUX OLYMPIQUES
 
 
  作曲・指揮: フレデリック・タルゴーン(1961-、トゥールーズ出身)
  フィルハーモニア管弦楽団
  2008年/CD/サントラ(仏Milan / 399 188-2)/輸入
  <★★★★>
 
 
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映画紹介(‘すばらしき映画音楽作曲家たち’から);〔日本未公開〕
 2008年製作のフランス=ドイツ=スペイン=イタリア=ベルギー合作映画。
 監督は・・・フレデリック・フォレスティエと・・・トマ・ラングマン (フランス
 の名監督クロード・ベリの息子)。出演はジェラール・ドパルデュー、クロヴィス・
 コルニヤック、ブノワ・ポールヴールド、アラン・ドロン・・・。ルネ・ゴシニー
 とアルベール・ウデルゾ 原作の人気コミック『アステリックスとオベリックス』 を
 ベースに・・・に続くオールスター・キャストによるコミック原作の実写映画化で、
 ・・・78百万ユーロの製作費を投じた大作。この手のコメディはフランス映画が得
 意とするジャンルで、国内では大ヒットするが、海外に輸出するのは非常に難しい
 (これはどこの国のコメディも同様だが)。
 

 ・・・ ・・・ ・・・

 
古代のオリンピックに絡んだ大作喜劇のようで、ドパルデューやドロンの
抜けた感じの写真の下には「ベン・ハー」のような戦車競技も載っている。
 
初めの4曲はほぼソース・ミュージックで、ワタシには無用。米国のポップ
スだと思います。5曲目以降を聴く。
見事! こういうのがあるから、音楽だけ聴くのをやめられない。
こんなに素晴らしいオーケストラ劇伴だなんて、想像できなかった。
陰影的なもの、ダークサイドを臭わせるものが皆無で、ひたすら豪華絢爛
の明るい管弦楽曲のオンパレード。フィルハーモニア管もさすが。
いろんな映画音楽作曲家の勉強もしっかりしていらっしゃるようで、いくつ
か作曲家名を思いついたけれど、ここで一番近いと感じたのはジョン・ウ
ィリアムズでしょうかね。それも『E.T』あたり。
正式な教育のほかに、ジャズの素養も深いらしく、メジャーにジャズのレコ
ーディングもしているとある。同じような映画音楽作曲家はマンシーニ、ジ
ョン・ウィリアムズ、ロイ・バッド、ジョン・バリー等々数えればいくらで
も出てくる。ここにはジャズは出てこないが、、、まあ、そういうルートな
んだね、きっと。
 
ともかく、驚き桃の木山椒の木。びっくり仰天の傑作サントラでした。
(映画観ていないんで、サントラと言ってはいけないか・・・) でも推薦!
もっとも、こんな見事な管弦楽曲ばかりで、果たしてコメディ史劇にフィッ
トしたんだろうか。
それに、あまりに影がないために、早々に飽きてしまいそうな気はする。
 
このタルゴーンというフランスの作曲家のものを聴くのは初。
簡単な経歴を見ると、たくさんの映画やテレビの劇伴を書いているが、大
半は日本未公開。
映画紹介に使わせていただいた映画音楽のサイトで前々から興味は持
っていたものの、聴く機会がなかった。ま、今でもそうで、このサントラが
極端に安く、それ以外は数枚手に入れられなくもないけれど、えらく高い。
モリエール』なんて日本での公開があったものもそう。これなど以前中
古屋で邦盤を見かけたことがあって、この作曲家のことを知らなかったか
らやむを得ないけれど、もったいないことをした。