休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『ラスト・サムライ』のサントラ

サントラ『ラスト・サムライ

OMPS/THE LAST SAMURAI
20201025(了)
  ①―⑪
  作曲・アレンジ・プロデュース:ハンス・ジマー
  指揮:ブレイク・ニーリー  演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
  CD/映画音楽/Ⓟ&ⓒ2003年/米Elektra/WMG/輸入/中古
  <★★★△>
 
    *エドワード・ズイック監督//トム・クルーズ/渡辺謙/ティモシー・スポール/
      ビリー・コリノー/トニー・ゴールドウィン/小雪/真田広之/小山田シン/池松壮亮
      2003年/米映

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ワタシは好きとは言えないですねぇ。でもいつもながら上手いです、こ
の方。
 
テーマといえるフレーズはほんのちょっぴり。
それをありとあらゆる場面にフィットするようアレンジし、成功してい
る、と思う。
繋ぎや擬音もある。でも基本はメロディというのも寂しい短いもの。
これをオケとシンセで、実に奥深いサウンドに仕上げる。その技術とセ
ンスは現在の映画音楽のドンというにふさわしい。
 
好き嫌いは別として、このサントラの音楽は、これはこれで十分役目を
はたしています。
煮詰まった濃い悲劇性、慟哭、その先の諦念や虚無までも表して、なか
なかに魅力的。情況がわかりやすい「サウンド」。
あくまで「音」であって(まあそう言いたい)、映画を離れた音楽とし
て聴くのには、映画を思い出す以外に適していない・・・気がする。
この映画が好きな方には、追体験ができてたまらないのかもしれない
が、作り手もそこまででいいと考えているんじゃないか。音楽として聴
かれて、ああだこうだ言われることは想定外。
細かく聴くと日本の楽器、琴や尺八がちらちらと効果的に入る。掛け声
もそう。でもそれを取り外してしまえば、嫌味になるかもしれないもの
の、例えば「グラディエーター」なんかととても似ていると思う。
それでも個性は出るもので、サウンドはやはりジマーだなあと分かる。
そしてこのサントラの音色、実に美しいですね。「音楽」も「音」も好
きというか、まあ勿論のこと包含関係にはあるんですが、気になるくせ

に、この音は好きになれないという、けっこう矛盾を抱かえているんで

す。

 
安いからって、手に入れるのも考えもの。

もうずっと前からわかっているくせに、つい。

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「サムライ」というと、アラン・ドロンのものはサントラ(フランソワ・
ド・ルーベ)、手に入れてちゃんと聴きたいのですが、いまだ果たしてい

ません。映画のほうは、何回生だったか、学生時代です。メイン・テーマ

は今でも覚えています。もちろんその後何度か聴いたからですけどね。

おそらくほかの音楽を聴いても、いまさらたいして面白くもないようにも

思うんですけど、、、さあ、どうでしょう。