休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ミヨー/木管楽器のための音楽

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20190707(了)
ミヨー(Darius Milhaud 1892-1974)/木管楽器のための音楽
(1)ルネ王の暖炉 Op.205 12:47
    ①~⑦ (木管五重奏のための)
(2)コレットによる組曲 Op.161 8:41
    ⑧~⑮ (オーボエ、クラリネット、バスーンのための)
(3)ディヴェルティメント Op.299b 10:25
    ⑯~⑱ (木管五重奏のための)
(4)パストラーレ Op.147 3:42
       ⑲ (オーボエ、クラリネット、バスーンのための)
(5)2つのスケッチ Op.227b 5:38
    ⑳~㉑  木管五重奏のための)
    演奏;アテナ・アンサンブル
    録音;1979年10月/英、ハンプステッド、ロスリン・ヒル・チャペル Tot.41:13
    CD/室内楽/Ⓟ1980 ⓒ1991 Chandos Records/中古
    <★★★★>

「ルネ王の暖炉」は大好きで、なんぼ聴いても飽きない。ダブりを承知で手に
入れてみました。
ほかが、まったく違った感じの曲なのか、たくさんある交響曲のように、あまり
明確な違いがない感じなのか・・・

(1)(3)(5)が木管五重奏、(2)と(4)がオーボエ・クラリネット・バスーンのトリオ。
同じ編成のものは曲調もそこそこ似てますね。
木管五重奏は音域も表現の幅も大きく、例えば(3)なんかは、プーランク
六重奏曲の第一楽章のような変わったフレーズや音色にも似たようなとこ
ろもありますね。なかなか楽しい。影響し合ったかどうかは知らんが、まあ、
同世代。
トリオのほうは大体は穏やかで牧歌的な調子がメイン。
でも全体を通して聴いていると、筆の速い多作家ミヨーらしさのようなもの、
スルスルっと書けちゃいましたといった感じがあるのと、音の隙間がないと
か、どこかにプリミティヴなものが隠れているような印象もあるとか、かな。
41分ちょっとという収録時間の短さ。
デジタル録音の走りのころのアルバムなので、LPの収録時間と似てしまっ
ているってことでしょうか。
アンサンブルはたぶんイギリスの若い演奏家の集まりでしょう。がんばって
いるし安定感もあるとは思いますが、特別すごいとかなんとか感じるほどで
もないようです。
でもなんといっても、こういうのを集めたという企画がいい。