休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

「ジャン・フランセ (1912-1997):室内楽作品集」

20220516(了)

ジャン・フランセ・イン・コンサート

(1)管楽五重奏曲 第1番(1948) 20:02
    ①4:26 ②4:25 ③7:04 ④4:03
(2)5つの小さいデュエット(1975) 9:50
    (フルートとハープのための)
    ⑤1:21 ⑥2:13 ⑦1:18 ⑧2:42 ⑨2:15
(3)ディヴェルティメント (1953) 7:22
    (ホルンとピアノのための)
    ⑩1:51 ⑪2:09 ⑫3:22
(4)五重奏曲 第2番(1989) 16:50
    (フルート、ハープと弦楽三重奏のための)
    ⑬4:03 ⑭4:41 ⑮4:05 ⑯4:01
(5)ディヴェルティメント「羊飼いの時」(1947) 7:41
    (ピアノと管楽五重奏のための)
    ⑰2:05 ⑱2:07 ⑲3:28
 
    ベルリン管楽五重奏団(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、バスーン)
    マリオン・ホーフマン(hp)、リーヒァルト・ヴァーゲ(fl)、トルステン・ローゼンブッシュ(vln)、
    ヨハンナ・ペータース(vla)、ミヒャエル・ネレッセン(cello)、ジャン・フランセ(p)
    録音:1992年10月、ライヴ、ベルリン劇場 Tot.62:33
    CD/1993/室内楽/ⓅKontraPunkt ⓒSteepleChase/デンマーク/輸入/中古
    <★★★☆>

わりと気に入りましたけどね、書きにくくて、なかなかメモできなかった。
タイトルでは「・・・In Concert」になっている。
 
(1)だけは知っていました。
木管五重奏曲としては多分知られた曲だろうと思う。
他のアルバムで聴いて知っているし、決して感覚的に新しいと感じられる
音楽ではない。現代ものらしい技法的な尖りはないし、冒険的ではもない。

あるのは「ディヴェルティメント」の訳語の「喜遊曲」というのが実にぴ

ったり。

 
このアンサンブル、ドイツのグループだからか、五重奏ともなると、かな
り生真面目さが出てきているみたい。技術的な問題は全く感じられないが、
あまりにもキチーっと演奏されているためか、楽しいことは楽しいけれど、
皆、アンサンブルに奉仕しすぎちゃってるかもね。もっと柔らかい、遊び
心たっぷりの演奏でもいいんじゃないか。(贅沢かな)
 
(2)フルートとハープで、みな2分前後の5曲。
もともととても相性がいいフルートとハープを、いにしえののーんびりし

た風情だとか、爽やかさ、軽やかさといった感じで揃えてある。相当な浮

世離れ。

 
(3)ホルンとピアノなんて、普通、ワタシャ聴きたいと思うことがないけ
れど、これくらいならOK。可愛いホルン。
 
(4)五重奏といっても、フルトとハープに弦楽三重奏。
そりゃあもう、ドビュッシーの有名曲を連想せざるを得ないでしょ。
曲としてはドビュッシーの「雅」な感じはなく、軽快なディヴェルティメ
ントといった趣なのですが、音色は、弦がピチカートをやらなければ、や
っぱり結構似てました。
これなど1989年となっていますから、曲調からすると、まるで先祖返りみ
たいでしたね。
 
(5)コミカルな六重奏。
演奏自体、もっとくだけてもかまわない気もします。
5曲のうちでこの作曲年が最も古い。無調やセリーを取り込まなかった作
曲家なわけで、そんなことは別段かまやしないんだけれど、中では最も新
しい(4)とさほど年代的隔たりを感じさせない。作風を対して変化させな
かった作曲家だったわけですな。
スピードを上げて盛り上がって終わると、この最後だけは拍手やザワツキ
が入っていました。In Concert、つまりライブと分かるのはここだけでした。

(1)と(2)がよかったですね。

ピアノはかなりの年齢になっておられた作曲者自身が弾いていました。

 

ま、年配者にしか好まれない作曲家、なんて言い方もできるかもしれない。
少なくとも中学の教科書にこの名が載ることはない。って、そんな教科書も
ともとないか。
ワタシの中学時代には、音楽の教科書なんてあったかなぁ。美術の教科書な
らありましたっけ。カラヴァッジョもフェルメールも載ってなかったと思う。
美術なら形だけだったとはいえ、教科書によるペーパーテストも(定期考査
の中に)あったなぁ。なんてね、なんの関係もありません。
話は更にそれて・・・その美術の先生が、たぶん唯一ご存命の中学の恩師。
今でも続いている同窓会からスピンオフしたゴルフ・コンペにもずっと参加
してくださっていた。野球部の顧問で実際に野球をやられていたからだろう、
打球の強さは我々とそんなに変らなかった。それがこの2回ほどは、病気で
もないのに参加を見合わせていらっしゃる。まだできそうにお見受けしたん
ですが・・・ それに、我々だって、今回(4月26日でした)から金色の、
つまり年寄り用のティーイング・グラウンドからスタートするようになった
のだから(って、ゴルフをしない方にはなんのことだかわからないでしょう

が、女性用のティーイング・グラウンドとそんなに変わらない)できるんじ

ゃないかしらん・・・ 足の問題かもな・・・

 
ホイ、大脱線。
このところフランス音楽の比率が高くなっているみたいです。