休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『マリーゴールドホテルで会いましょう』

20220513(了)

マリーゴールドホテルで会いましょう』

  ジョン・マッデン監督//ジュディ・デンチ/ビル・ナイ/トム・ウィルキンソン/
    マギー・スミス/ペネロープ・ウィルトン/デヴ・パテル/セリア・イムリ
  音楽;トーマス・ニューマン  原作;デボラ・モガー
  2011年製作/124分/英・米・UAE合作/DVDレンタル
  原題:The Best Exotic Marigold Hotel
  <★★★△>

夢や希望が潰え去ったか、いままさにそうなろうとしている英国の年寄り
たち(ジジババとしてはまだヒヨッコ)が、宣伝文句につられて、すがる
ように、インドの一番目の選択肢でない、怪しげなボロホテルに集う。
 
そこで、夫婦関係が壊れてしまうひとや、ある種の希望、色恋事や肉体の
衰え、生き方などをおぼろげにでも見つけたり納得したりする人々、など
のドラマを見せるんでしょう・・・とおおよそは推測出来てしまうし、実
際にそんな話と言って間違いないものでした。
 
ですが、ワタシの年齢と大きく違わない人たちの、あまりうまくいったと
は思えなかった人生の振り返り方には、切羽詰まったものを感じずにはお
れないですねぇ。ワタシの現在と同じようなもの。
この映画、図式的にはわかりにくさはほとんどなかったのですが、、、若
い人にとってより、やっぱりジジババにとってのほうが、インパクトがあ
るんじゃないでしょうかね、きっと。
ただし、一つ妄想してみるんですが、、、これって、もともとはせいぜい
中年男女たちの話だったものを、ジジババ用に作り変えちゃった、なんて
ことはないだろうか。そんな気がちょっとした。
そして、、、
若者にはこんな話、どう映るんだろう。
 
さて、メインのジジババの話と並行して進むのが、ホテルの再建に奔走す
る若者のこと。恋人がいるのだが、母親は結婚を許さない。理由はつまる
ところ、カースト
意外にあっさり解決してしまったのは、映画の尺不足かもと思ったんだが、
どうなんだろう。そのいきさつは、本来ならコロナ用のマスクを外すよう
にはいかないんじゃないか・・・ってのは、突然連想しました。マスクも
今揉めてるようですな。まあ、冗談です。(構図はなんとなく似てません
かねぇ、、、)

 

そうそう、UAE合作というの、珍しい。

 

実は、このサントラを聴いてみようと思い立ったところ、どうも映画のほ
うを観ていないような気がし始めまして、観てみたいリストに入れていた
のです。思い立ったときに在庫があればすぐ観ていたでしょうが、ないと
わかって長らく放置。ようやく取り寄せてみた。観ていませんでした。
もちろん、音楽のほうも気にしながらの鑑賞。
音楽担当は好きなトーマス・ニューマン
しっかり聴けたとは言えません。案外生真面目にインド音楽を取り込んで
いましたね。フム・・・ 中に演奏シーンなんかもあるもんだから、しょう
がないんだが、、、全体の出来は聴き直さないとよくわからない。
サントラ盤はしばらく前では随分安かったのに、このところ妙に高い値段

が付いています。こういうことは多いのです。しばらく待つことにしまし

ょう。

 
またもや妄想、、、アレクサンドル・デスプラのほうがよかったかもしれ
ないと。でも考えてみれば『グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダ
ーソン 2014)というのがあって、この音楽担当がデスプラだったのですな。
ホテルのコメディ2作の音楽を両方デスプラの担当で、というのはおそら
く無理だったしょう。ただ、ラデスプなら、インド音楽をストレートに使
うのは極力最小限にしたのではないかと・・・ だから妄想なのです。