休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

OMPS 『1917』

20210425(了)

サントラ『1917』

ORIGINA MOTION PICTURE SOUNDTRACK 1917
 
  作曲・指揮; トーマス・ニューマン
  オーケストレーション; J.A.C.レッドフォード
  録音;2019年、アビーロード・スタジオ
  CD/映画音楽/Ⓟ&ⓒ Storyteller Distribution Co./Sony/輸入/中古
  <★★★☆>

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音楽にほとんど印象がなかったんだけれど、トーマス・ニューマンだった
ことを思い出し、聴いてみる気になりました。安かったからでもあります。
映画ほど人気がなかったのかもしれない。
 
映画の印象では、ワンカットがどうのこうのなどと書きましたが、音楽に
ついては「ベターっと付けている」というようなことを書いてます。
そんなことなかったですね、聴いてみたら。
 
始めと終りにはチェロのソロが入ります。ヨー・ヨー・マのソロがふんだ
んに聴ける『グリーン・デスティニー』を連想しました、月並みですが。
アコースティックとシンセを上手く絡めて使う特徴がでていて、この「ワ
ンカット」(かどうかはよくわからない)が売りの、伝令たちの前線への
懸命の情報伝達の道行に、けっこう合ってたんだなぁ。
柔らかく深い音色ながら、時にリズミックに鳴らして、苦労しつつ前線に
近づいて行くイメージを表わしている。今ならわかります。
カット数が少ないんだから、連続性が必須。なるほど、サントラもそんな
感じで、トラックは20ほどにも分かれてはいるのですが、いずれも静か
に始まり、静かに終って、連続性を上手く表している。

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そうですねぇ・・・二つ妄想っぽく考えたことがあって・・・
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品『ARRIVAL』(邦題「メッセージ」)の音
楽(もう亡くなってしまったヨハン・ヨハンソンが担当)を連想しました。
この音楽は多くがシンセで、ズーンと深くおどろおどろしいサウンド満載。
でね、この「1917」のサントラ(の主にシンセ中心の部分)を3倍と
か4倍とかに間延びさせたら、『ARRIVAL』にかなり似るんじゃないかと。
もうひとつは、上手いと思いつつもあまり認めたくないハンス・ジマー
いう大御所作曲家の音楽(例えば『ラスト・サムライ』のようなものなん
か)と共通点が多かったということ・・・

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            (『ARRIVAL』のあるシーン)

まあ、それ以上、あまり書くこともありません。
エラそうに書いたりしますが、実は、映画の最中に音楽なんてちゃんと聴
けてないもんです。分かってはいるのです・・・
 
とか書きつつ、このマラソン音楽、常動曲、そこそこ楽しみました。

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