| なんと、天国のお父さん(アルフレッド・ニューマン)もびっくりの、オーケストラ |
| ル・アンダースコア。オケの規模がでかい。120人! |
| お話のほうはライナーでなんとなくわかったものの、映画のほうは実は観てい |
| ません。若者には受けなかったみたい。モノクロなんですな。 |
| 暗いサスペンスや不安や猜疑心がいっぱい・・・ |
|
| お父さんのオーケストレーションや音色を思わせるものは、ワタシの知ってい |
| る限りではなかったと思います。 |
| それに、これまでのトーマス・ニューマンのアンダースコアでも、こういうオー |
| ケストレーションや音色はほとんど聴いたことがない。少しはあるんですが、 |
| まあほぼ新機軸ですね。 |
|
| でも、正直申し上げて、トーマス・ニューマンが担当するべき仕事でもなかっ |
| たのではないかという気がします。 |
| もっとも今ではこんな古風というか、オーソドックスな音楽を付けようとする映 |
| 画なんて無きに等しいので、誰が書けるんだろうと探してのことだったんでしょ |
| う。ニューマンだって、ソダーバーグ監督に請われなければこんなオーケスト |
| ラ音楽は書かなかったんじゃないかと思いますねぇ。 |
| サウンドにはそれなりに個性もあります。120人のオケという感じではないで |
| すが。 |
|
| サントラとしての出来は、つまるところ映画を観ないと何とも言いにくいですが、 |
| 音楽としては、たとえば‘007 スカイフォール’なんていうのがありまして、た |
| しかオスカー候補になっていました。ワタシにはその時のアンダースコアより |
|
はこっちのほうがちょっとだけ魅力的。
|