| 20251111(メモ了) |
<1~3>
| これも振り返り鑑賞。ブレイナーによる管弦楽編曲版。 |
| このNAXOSの3枚、並べ立てるのは、このブログになる前にやったことがあ |
| る気がします。それに、いったんは鑑賞記は書かないつもりでしたが、聴い |
| ているうちにね、面白くて気が変わった・・・ということです。東欧の香り |
| はカラーは少し乏しいかもしれないけれど、演奏自体はまあまあで、十分だ |
| と思う。この3枚、なかなかの名盤かもね。 |
| ヤナーチェク:歌劇からの管弦楽組曲集 1 |
| 「イェヌーファ」(1894-1903) ①-⑥ |
| 「ブロウチェク氏の旅」(1908-17) ⑦-⑪ |
| 録音: 2007年5月-6月、 Wellington Town Hall, New Zealand |

| 《メーカー惹句》 |
| かの小澤征爾もテレビ番組の中で「ヤナーチェクの音楽ほど面白いものはない |
| です」と語っていたくらい色彩的で豊かな音楽。それをまたNAXOSの名編曲者 |
| &名指揮者ブレイナーがうまい具合にまとめたのがこのアルバムです。第1集は |
| 「イェヌーファ」と「ブロウチェク氏の旅」からの音楽集。実はこれらの作品、 |
| 「イェヌーファ」の方は比較的あらすじもわかりやすいのですが、「ブロウチェ |
| ク氏の-」方は、あまりにも凝った作りのためか却って筋立てが難解になってし |
| まっています。しかしここで聴ける音楽は極めて明快。多用される弦のユニゾ |
| ンが思いきり雰囲気を高めてくれます。 |
| <1> |
| 「イェヌーファ」のほうは、惹句にもあるわかりやすさの通り、音楽も分かり |
| やすい。例えば民族色が濃厚。曲想も色彩も豊かで重ったるくない。 |
| 一方「ブロウチェク氏の旅」の方は、民族色がちょっと引っ込み、西欧まで広 |
| がった感じなのは、「旅」≒遊覧旅行だからか。民族色というか、ヤナーチェク |
| 独特のオーケストラのサウンドもちゃんとはあるも、若干地味に聞こえる。そ |
| れ以上どう表現すればいいのかよくわからない。ちょっと不思議な音楽になっ |
| ていて、これも素敵なヤナーチェクなんだな。ふわっとした軽みがある。曲想 |
| 豊か。オケの音色なんだろうか、ホールの音か、はたまた録音のせいか、全体 |
| に明るい。 |
| <★★★★><★★★☆> |
| ヤナーチェク:歌劇からの管弦楽組曲集 2 |
| 「カーチャ・カバノヴァー」(1919-21) ①-⑤ 38:22 |
| 「マクロプロス事件」(1923-25) ⑥-⑪ 31:56 |
| 録音: 2007年5月-6月、 Wellington Town Hall, New Zealand |

| 《メーカー惹句》 |
| (略)今回取り上げられたのは、人妻の官能的な恋愛を描いた「カーチャ・カ |
| バノヴァー」と、ふとしたことで不老不死になってしまったオペラ歌手の物語 |
| 「マクロプロス事件」の2演目。ここでもブレイナーの施した編曲の素晴らし |
| さは言葉に尽くせません。例えば「カーチャ」でのクライマックス、カーチャ |
| が愛人の名を告げて嵐の中に飛びだして行く場面での、段階的な音の増やし方 |
| などは聴いているだけでぞくぞくしてしまいます。不気味さと、妙な明るさが |
| 入り混じる「マクロプロス」も聴きもの。不条理なのだけど許してしまいます。 |
| <2> |
| 「カーチャ・カバノヴァー」 <1>の「イェヌーファ」に似たフレーズもある |
| ことはあるんだけれど、民族色はほとんどない。オーケストレーションの繊細 |
| さのグレードもぐっと上がって、ドラマ性を感じさせます。惹句のぞくぞく感 |
| まではわからなかったけれど。 |
| 「マクロプロス事件」 ブラスの咆哮やティンパニの連続強打など、馴染みのサ |
| ウンドはあるんだけれど、音楽のタイプはこれまでの3曲にはないもので、わた |
| し、この曲、気に入りました。昔のコメントではそんなことは書いてないはず |
| です。妙に明るく柄も大き目の音楽だが、ややこしい話のおしまいには、死な |
| ないことの皮肉が出てこざるを得ない。一応それを分かって聴くのと分からず |
| に聴くのとでは、印象は若干違うかもね、ってところです。ものすごく曲想が多 |
| くかつ魅力的だし、かっこよく盛り上がりもする。グッド! (編曲は苦労した |
| のではないかしらん) |
| <★★★★> |
| ヤナーチェク:歌劇からの管弦楽組曲集 3 |
| 「利口な女狐の物語」(1921-23) ①-⑥ 39:01 |
| 「死者の家から」(1927-28) ⑦-⑫ 35:42 |
| 録音:2007年8月、 Michael Fowler Centre, Wellington, New Zealand |

| 《メーカー惹句》 |
| 昨今のブームですっかり市民権を得たヤナーチェクですが、まだまだオペラとな |
| ると、言葉の問題もあってか「なかなかハードルが高いな」と思うのが心情では |
| ないでしょうか?そんな方にオススメしたいのが、このNAXOSのシリーズです。 |
| 第1集、第2集ともに大好評ですが、今回は何と言っても 名作「利口な牝狐の物 |
| 語」が収録されているのが嬉しいところです。ヤナーチェクの作品の中でもとり |
| わけ親しみ易いこのオペラ、どうぞたっぷりご堪能ください。もう1曲はシリア |
| ス極まりない「死者の家から」。ドストエフスキーの大作を元にした作品で、原 |
| 曲の持つ極限まで張り詰めた緊張感が上手く表現されたすばらしい編曲となって |
| おります。ヤナーチェクの幻惑的な音楽のとりこになりそうです。 |
| <3> |
| 「利口な女狐の物語」 多く聴く機会を持った曲ということもあるせいか、親し |
| みやすさピカ一。室内楽でもこの可愛らしさやファンタジックな感じは聴いた |
| ことがないかも。実際は(人間から見ると)悪賢さや少々ブラックなタイプの |
| お話で、擬人化しすぎないほうがいいんだけれど・・・ 音楽はヤナーチェク |
| のまた別の抽斗! オペラならこの後真っ先に観聴きしたい。たくさん出てます |
| がね、いかんせんソフトが高い。Prime Videoで探す手があるか・・・。 |
| 「死者の家から」 オペラの鑑賞記のおしまいにも書きましたので、今さらです |
| が、このCDの編曲や演奏はとても明るくて、オペラを観聴きしていた印象とは |
| 違うのね。オペラじゃもうちょっと暗い。さらに言うなら、シェローの演出が |
| 本来以上に暗いんじゃなかろうか・・・ なんてね。逆もありうるけど。 |
| それにしても、印象はもこもこした地味しごくな音楽という感じだったのに、何 |
| のことはない、民族色もふんだんで、なんといろいろな曲想が含まれていたこと |
| よ。それに、ヤナーチェクと言ったら思い浮かべる、いかにもヤナーチェクらし |
| いサウンドやフレーズの音楽が見事に詰め込まれていた。(われながら情けない |
| とかなんとか、書いたんでした) |
| <★★★★△> |
| 以上・・・ |
| CD/クラシック/管弦楽曲/Ⓟ&Ⓒ 2009 Naxos/輸入/中古 |
| (演奏はすべて)ニュージーランド交響楽団/ペーター・ブレイナー編曲 |
| ・指揮 |