休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』

 

20251112(了)

映画『ミッシング・チャイルド

          ビデオテープ』

 監督;近藤亮太杉田雷麟/平井亜門/森田想/藤井隆
 2025年製作/104分/日本/配給:KADOKAWA/PrimeVideo
 <★★☆>

魔性の山にかかわる現代の怪談話でした。新聞の紹介記事のイメージとはちょ
っと違っていたような気がします・・・
 
13年前に弟(日向ヒナタ)を山で失って(失踪の上いなくなった)しまった敬太
は、コンビニのバイトをしている程度。家族関係が変わってしまった上に、自
分のせいで道に迷った子供をヴォランティアとして助けることでストーリーは
始まるが、本来は自分の弟の失踪にかかわる調べもののほう。
その男の子の事件で来ていた女性記者が、敬太の事情のほうに興味を持ち始め
る。
敬太は友人司(塾の講師)と生活している。同居の意味はよく分からないが、
司にはある能力がある。どういう時点の死人なのかはわかはわからないものの、
生きている人間にへばりついている死人(の姿)が見えちゃうのね。たいてい
は、ほっとくだけで良いそうなんだが。
主なキャラクターはこの3人。
ツールとしては、山の魔性のあれこれ(魔性や霊性が色々重なって、凝縮でな
く肥え太っているイメージ!)や、あるはずのない建物。おかしくなっている
らしい敬太の母親が送ってきたビデオテープ(日向が失踪した時、敬太が撮っ

ていたもの)、他に失踪した学生たちが残した会話のテープ。クマ用の鈴もあ

った。

そうしたもののほかに、通りがかりの山の爺さんの話(山の歴史を雄弁に語っ
てくれる)、つんけんした民宿の若者の話(これも面白い!)などが怖さを懸
命に高めてくれる。おしまいの方で、女性記者の上司役藤井隆が突如ここぞ!
とまぜっかえしの話を披露するのも効く。
骨壺がゴロゴロ見つかるところあたりで、来た来た!と思ったら、さっと先に
進んじゃったので、肩透かしでしたけどね。
 
3人が山に入るべくして入って行って、カタストローフを迎えます。
ちょっと変わった結末で、あれでよかったのかなぁ・・・ 「魔性」の力と言
ってしまえば、そうかもしれないが、ゾワゾワ感なく、ひねったことにもなら
ない、なんだか納得しにくい奇妙な終わり方だった気がします。
司のせっかくの特殊能力が、ほとんど有効に使われなかったしなぁ・・・ とい
うか、ワタシは司が最後を締めるんだろうと思っていたのに、そうはならなか
ったことで、やはり肩透かしっぽくなっちゃったからでしょうか。あるいは、
元になる怪談自体はいいとして、演出や膨らませ方が今一歩ということになる
のでしょうか。