休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『ニューヨーク 親切なロシア料理店』

20251118(了)

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』

  ロネ・シャルフィグ監督/ゾーイ・カザン/アンドレア・ライズボロー/
     タハール・ラヒム/ビル・ナイケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
  2019年製作/115分/G/デンマーク・カナダ・スウェーデン・独・仏合作/
  原題:The Kindness of Strangers/PrimeVideo
  <★★★☆>

ニューヨークはマンハッタンにある、老舗というか、雰囲気はあるんだけれど、
いわばただ古いだけで、工夫もなく傾いてしまっているロシア料理店。「ウィン
ター・パレス」とかいう。
経営者はロシア人というか、単なるロシア系。経営者の一人はティモフェー(B
・ナイ)とか言ってロシア語訛りを気取っているが名ばかりで、ちゃんとアメリ
っぽい名前がある。英語(米語)も普通に喋る。ピアノを弾く。運営の才はない

みたい。ここを立ち直らせるべくマネージャーとしてたまたま雇われたマークは

一見地道な人間だが、実は麻薬だかでお務めを終えたばかり。その時の弁護士が
友人。
このロシア料理店界隈に偶然のように集まることになってしまった、主にへこん
だ人々を描いています。
ストーリーとして描きやすいように、集まり方としては非常に幸運に、あるいは
都合よく集うことになって人間関係を(苦労はしつつも)構築してゆきます。
 
バッファローから暴力夫にたまりかねて、無謀にも子供二人を連れてニューヨー
クへやってきた女性。車があるだけ。駐車もできない。その無計画ぶりは目を覆
わんばかり。でも、原因が子供に向けられた暴力だったことが痛ましくてね、し
ゃーないかぁ。この3人家族については(夫は警官なので、ツテでしっかり追い
かけてくる)かなり詳しく描かれます。
緊急医療の看護婦をやりつつ、貧民のための無料の食堂を運営したり、悩みを聞
いてあげる会(かつての薬中だっけ?どういう会かよくわからなかった)のよう
なものをやったりしている頑張り屋の女性。もうすっかり疲れ切っている・・・
ニューヨークの冬の寒さはあちこちで感じられましたね。そうそう、その会には
マークも友人弁護士と共に参加している。
あともう一人は、人は極めていいものの、なにかと能力がない若者。どこで職を
得ても、ちゃんとは働けずにすぐ追い出されてしまうが、とうとう死ぬ直前まで
行き、かろうじて助けられる。貧民用の食堂に行きつく・・・無垢で無知で優し
く、場違いだけどまるでキリスト「的」・・・
 
主なキャラクターはざっとこんなところです。
大ニューヨークでもって、人と人とのこんなに暖かい結びつきが都合よくあるも
んかいな、と言ってしまっちゃあおしまいで、ワタシはちゃんと楽しみました。
 
ちょっと書き過ぎましたかね。
ロシア系食堂でなきゃならない理由は感じられなかった。今のロシアについて
感じてしまうものと結びつけたりしないで済んだ(?)のは良かったかも。
食堂で時々ロシア語での歌と楽器の生演奏があるのですが、あっと驚く特大サイ
ズのバラライカが出てきました。ベース・バラライカ