休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ブーレーズ 自選作品集(ブーレーズ・コレクション 3)

20251120(了)

ブーレーズ:ピアノ・ソナタ第1番

~自選作品集

フルートとピアノのためのソナチネ 11:27
ピアノ・ソナタ 第1番
 ②Ⅰ ラン 4:09
 ③Ⅱ アセ・ラルジュ 4:30
デリーヴ~フルート、クラリネット(A管)、ヴァイオリン、チェロ、ヴィブラフォンと
        ピアノのための 6:07

メモリアル

【・・・・《エクスプロザント=フィクス・・・・》―オリジナル】

       ~フルート・ソロと8つの楽器のための 5:04
二重の影の対話 17:42
カミングズは詩人である 13:22
 
  ソフィー・シェリエ(fl)①⑤
  ピエール=ロラン・エマール(p)①-③
  アラン・ダミアン(cl)⑥
  BBC合唱団⑦
  P・ブーレーズ指揮、アンサンブル・アンテルコンタンポラン④⑤⑦
  録音;1990年3~9月、パリ
  2003年/CD/現代音楽/室内楽/ワーナー/邦盤/(Ⓟ&Ⓒ Erato)/中古
  ①<★★★★>、②③⑥<★★★☆>、④⑤⑦<★★★★△>

ピエール・ブーレーズ 1925-2016
ヤナーチェクのオペラ、藤倉大氏の本からブーレーズが続いてしまいました。
やっと自作のアルバム。久々です。
クラシックの曲の演奏を、ああでもないこうでもないと比較するのも嫌いではな
いというか、むしろ好きだと思いますが、このアルバムは、いくら大御所ブーレ
ーズのものといえども、「クラシック」じゃない。
よって、演奏を比較するすることになることはめったにない。
ただただ気楽に楽しめるかどうかにかかってますね。で、どうだったか。
うんと楽しく聴けました。
 
特に気に入ったのは④⑤⑦のご本人が指揮するアンサンブルもの。
現代ものを、訳が分からんことに拘るんじゃなくて、喜遊曲を聴くように気楽に
聴けるようになりゃあいいなあと考えてきたのが、なんとまあこんな歳になって
やっといくらかそんなふうに聴けるようになった・・・のかもしれないな、なー
んて思っている次第。暗い曲だろうが何だろうが、ひたすら喜遊曲! ハハハ。
こういうのにようやく馴染んだ(≒慣れた)のでしょうね。存外ワクワク感なん
ぞもあったりするし、、、もはやジジイなのに、「クラシック」だけでいいよ、な
んて状態に戻って行きそうには思えない。ほっとしてます。聴く気がないという
意味では全くありませんけどね。
ジャンルとしてはクラシックという範疇の中に入れてしまって、無茶なことだと
若い時分には思ったものですが、今では入れておいてくれてよかったかも、なん
て感じ。

⑦なんて、『2001年、宇宙の旅』のリゲティみたいだよ、かっこいい。ホン

ト。

 
若い時分にはセリーの曲を書いていたが、途中からは静謐な音楽、宗教的な音
楽の世界などに戻ってしまう作曲家もいろいろいらっしゃいましたが、その辺、
わかるような、わからないような・・・
 
①も面白い。フルートとピアノがひたすら言い合っていて、決して友好的とは
言えないが、さりとてけんか腰というのでもない。アンサンブル一歩手前、み
たいな感じがする。
 
②③のソナタは、ピアノのタッチが鋭く、こりゃあベラボウにうまいピアニス
ト。ところでこれ、多重録音じゃない?エマールの名前しか載っていないが、
左右から別人が弾いて合わせられているみたいに聞こえるところがある。マイ
クから離れたり、何か背景音のようなものが聞こえたりする時もある。そうい
う曲でないなら、わけはわからない。なにはともあれ、激烈な曲。特に③。人
間業じゃないみたい。たまたま同じころ、スカルラッティのピアノ・ソナタ
聴いていまして、まぁなんという違い。どちらも楽しめたものの、同列には論
じられない。例えば、聴いておれる時間帯が違う。その言い方がすべて、かな。
 
で、その感じをクラリネットに置き換えたようなのが⑥でね、これも一人のク
ラリネット奏者が二人分の演奏をして、対話というよりは、二重らせん同士の、
別れられない激しくも、面白い小突き合い、じゃれ合い、のよう。
 
こんなところですが、ブーレーズの他の自作のCDも何枚かあったはずで、こん
なふうには聴けなかったような気がするから、ちょっと聴きなおしてみたいで
すね。
 
 (補足)
 「プリ・スロン・プリ」がメインのアルバムと、
 「婚礼の顔」「フィギュール・ドゥブル・プリスム」が中心のアルバムを聴い
 て、ワタシの中で聴きづらさがかなり薄れていることに気づきました。バタ
 バタものの毎日で、ブーレーズ3枚とスカルラッティ1枚がずっと車にあっ
 て、ヘンと言えばヘンでしたが、わりと気分に合っていたかも。