休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『金子差入店』 こんな仕事あるんだ

20251123(了)

映画『金子差入店』

 古川豪監督・脚本/丸山隆平真木よう子/寺尾聡/名取裕子
          甲本雅裕岸谷五朗根岸季衣北村匠海/川口真奈
 2025年製作/125分/日本/PrimeVideo
 <★★★★>

そもそもこの差入屋なる商売があることすら知らなかった。新聞の評価・紹
介記事とブログで知りはしましたけどね。
この商売を叔父(寺尾)から譲られる形で始めた金子(丸山)も、それだか
らこそだったのだが、暴力沙汰で刑務所経験者。映画冒頭が収監されていた
金子のところに久々に面会に来た奥さん(真木)に、猛然と噛みつくシーン
になっていて、次のシーンからは差入店の経営者になっている。
 
被収監者にも面会を受けたり差入をしてもらう権利があるが、「事情」で面
会には来れないので、面会者の代わりに面会したり物を差し入れたり、手紙
を代読したりしてあげるのが仕事。
当然、本来の面会者の事情も実にいろいろだが、被収監者の方だって更にい
ろいろ。気難しいとかシリアルキラーみたいなのだって、いて不思議じゃな
いわけで、差入屋がいちいち事情に影響を受けてたんじゃやってられない。
なのに金子はそれ(影響)を受けて大変な目に遭ってしまい、一体どうなる
んだろうというストーリーでした。
 
金子の母親(名取)にまつわる話、金子夫婦の息子の友達である近所の女の
子がいわゆるシリアルキラー(北村)に惨殺されてしまった後の話、務めを
いったん終えたヤクザ者(岸谷)が娘を売春させた母親を殺してしまった後
の話、の3つの話にまつわるものがメインで、近所や関係者(甲本・根岸・
川口)が様々に絡んで、金子とその家族をがたがた揺さぶる。
ま、家族(妻・息子・叔父)は実は案外しっかりしていて、早い話が金子本
人ががたつく。彼の「成長譚」ぐらいの表現でいいですかね。
とっかかりではぴんとこなかったものの、次第に、間違いなく大切で大変な
仕事だとわかってくるので、前半の金子の覚悟の感じられない反応では、そ
もそもなんでこの仕事をやっているのかわからない、ヘンだろ!と思わざる
を得ない。自分が元被収監者だということなんかも手伝ってとはいえ、自ら
の見失い方がこっぴど過ぎたので。
 
書き過ぎました。
こんな仕事があるんだと知っただけでもよかった。