休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ケクラン/オーボエ作品集

(ほぼほぼ天国)

20211015(了)

シャルル・ケクラン

               オーボエを含む室内楽作品集

  Charlrs Koechlin(1867-1950):Chamber Music for Oboe
(1)オーボエとピアノのためのソナタ Op.58
   ①7:12 ②6:29 ③4:39 ④8:03
(2)オーボエクラリネットファゴットのための三重奏曲 Op.206
   ⑤2:43 ⑥2:46 ⑦4:10 ⑧4:10
(3)イングリッシュホルンとピアノのための「遠き憧れ」 Op.20
   ⑨4:36
(4)オーボエ、フルート、ハープと弦楽四重奏のための「七重奏ソナタ Op.221
   ⑩2:28 ⑪2:45 ⑫4:16 ⑬3:42
(5)無伴奏オーボエ・ダモーレのための「ティーテュルスの休息」 Op.216-10
   ⑭4:37
 
   シュテファン・シーリ(ob.)
   ヘンリク・ヴィーゼ(fl.)、クリストファー・コルベット(cl.)、マルコ・ポスティンゲル(fg.)
   クリスティーナ・ビアンキ(hp.)、ダニエル・ギグルベルガー(vn.)、ヘザー・コットレル(vn.)
   アニャ・クレイナッケ(va.)、クリスティン・フォン・デル・ゴルツ(vcl.)、オリヴァー・トリエンドル(p)
   録音:2014年10月、2015年4月、ミュンヘン、バイエルン放送
   CD/室内楽/Ⓟ&ⓒ 2014&2015 OehmsClassics/独//ナクソス輸入/中古
   <★★★★☆>

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<NAXOS解説〉 日本ではもっぱら「ジャングル・ブック」の音楽を書いた人
として知られるシャルル・ケクラン(1867-1950)ですが、実際は作品番号226
に至る、たくさんの曲を残していて、その中でも静謐で内省的な雰囲気を湛
えた室内楽作品は、ドビュッシープーランクともまた違う味わいを持つこ
とで知られ、近年演奏される機会が増えています。今回このケクランの一連
の作品を演奏しているのは、1991年からバイエルン放送交響楽団の首席オー
ボエ奏者を務める名手シュテファン・シーリと、彼を取り巻く仲間たち。
無伴奏から七重奏までと、まるで音のステンドグラスを見るような多彩で親
密な響きは、室内楽作品を聴く喜びをダイレクトに体感させてくれるもので
す。
 
 
星の数は5つの満点でもよかったかな。
素敵な作曲家を見つけた幸せ、ですね。
初めて聴いたのが『ジャングル・ブック』、交響詩集といった趣の管弦楽曲
など他が入った2枚組で、昔の映画スターをネタにしたものなどは、たいそ
う上等とは言え、なかなか俗っぽさのあるものも入っていました。それに飽
き足らず、室内楽にも手を伸ばしたのが大正解。
 
ここには二重奏、三重奏、二重奏、七重奏、無伴奏 と並んでいます。
どの編成でもすばらしいんだ。
どれも、実に上品でセンスいっぱいなんだが、おそらく、それを感じさせな
いだけで、大変技巧的な作曲なんだろうな。
例えば、語呂合わせや駄じゃれみたいだが、「雅(みやび)と鄙びをまぜこ
ぜにしたような感じ』なんて表現はどうだろうか。
個々曲を書くのはやめようと思ってましたが・・・ (3)はイングリッシュ
ホルンなんで、かなり音が低く沈みがち。
(4)なんてねぇ、フルートとハープと弦が入っているせいだけではないでし

ょうが、ドビュッシーのあの三重奏の名曲を思わせるサウンドは、意識した

んだろうか。

強烈な突っ込みは一切なく、時々調性が揺らぐような気がしてみたり、たま
に現代音楽らしい尖り方もするけれど、すごい技術に裏打ちされたセンス
(なんてダブりましたね)なんだろう、概してメランコリックに近いセンテ
ィメントでメロディアス。あとはコミカル系の味。
 
語彙が乏しいからね、これ以上書いても無駄でしょう。
結構長い間聴いていたのに、なかなか書けなくて・・・ 
好きだということが伝わればヨロシイ。 

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