| 20210223(了) |
シャルル・ケクラン/バスーンのための作品集
| Charles Koechlin(1867-1950)/Works for Bassoon |
| (1)喜劇の影 Op.193 36:22 |
| ①-⑫ バスーンとオーケストラのための12片 |
| (2)3つの小品 Op.34 9:48 |
| ⑬-⑮ |
| (3)ファゴット・ソナタ Op.71 10:45 |
| ⑯-⑱ |
| エッカルト・ヒュープナー(バスーン) |
| (1)南西ドイツ放送交響楽団/ローラント・バーデル(指揮) |
| (2)(3)インゲ=ズーザン・レームヒルト(ピアノ) |
| 録音:(1)1995年4月、(2)(3)1996年1月 |
| /南西ドイツ放送、ハンス・ロスバウト・スタジオ 57:54 |
| Ⓟ1998年/CD//協奏曲&室内楽/cpo/輸入盤/中古 |
| <★★★★△> |

| ハイ、またケクラン。 |
| (1) 決まった一つのコメディからの「印象」なのか、いくつか複数のコメデ |
| ィから受けた印象の集積なのか、よくはわかりませんが、可笑しみやペーソス |
| といった言葉の語彙や語感で捉えたに違いない音楽が12も並んでいる。 |
| さほど大きくないらしいオーケストラで、深く、且つふんわりと、バスーンを |
| 包み込んで、そのセンスが、いかにもケクランらしい。いい言葉が見つからな |
| いのはいつものことで、精妙且つ幻想的。しかもコメディに寄り添っている。 |
| と、こんな言葉じゃなにを言っていることにもならない。 |
| 一つ連想したのは、描いている世界は随分違うものの、似通ったサウンドのよ |
| うに思えたものは、ケクラン事始めの曲。まあこれは交響詩集なので、そのど |
| れだとは言いにくいのだが、『ジャングルブック』です。 |
| ・・・ワタシの持っているこの曲のCDは、今となってはやや不満の残る演奏 |
| で、もう少し精度の高いアンサンブルの演奏で聴き直してみたいという気がし |
| ています。そう拘ることもないんだけど。 |
| ケクランのオケを伴う曲の生演奏なんてプログラム、見たことがない。望めな |
| いのかねぇ・・・、ワタクシメの好みって、そんなにマイナーなものなのかし |
| らん、ちょっと悲しくなる。 |
| (2) これは(1)と(3)の間にあって、いかにも地味。そしてケクランです |
| から、滋味・・・ 4:20,2:42.3:08といたって短い。レントの⑬はゆ |
| ったりとした沈んだ感じの景色、でしょうか。⑭は讃美歌風なアンダンテ。讃 |
| 美歌にしてはほんのり色っぽいか。ワタシ、めちゃめちゃ好きな音色。⑮はや |
| や気持ちの高ぶったアンダンテ。しまいにゃむっつり押し黙ってしまうけれど。 |
| (3)は(2)較べれば、長さは似たようなものでも、しゃきっとして、随分構 |
| えが違う。 |
| これはフランスのバスーン(バソン/ファゴット)作品集というCDでもって聴いたこ |
| とがあって、実はそのCD、このケクランを聴きたいがために手に入れたもの。 |
| Chandosで録音もよかったが、そのバスーンの音色がものすごくよかった。え |
| らく艶っぽくてね。で、それがフランスのファゴット、つまりバソンの音色な |
| んだったら少し話が違うかもなあとは思っていたのです。 |
| フランスのバソンは今の普通のファゴットとは仕組みが違い、操作が難しく、 |
| しかも音も小さいという。(2017年6月26日にアップしてました。探すのにち |
| ょっと手間取りました。) |
| 今回の「バスーン」を聴いていると、どうもこっちこそが「バソン」なんじゃ |
| ないか。少々くすんだ感じで地味・・・ どうだったんでしょう、よくはわか |
|
りません。なんとか比較対照するものがあったからこそのコメントになりまし た。 |
| でも、音は地味でも、曲はやっぱり良かったですね。もう少し「狂ったら」、 |
| 大好きなラヴェルにも通じる。 |
| こんな、ピアノ伴奏のバスーン(ファゴット)が素敵だと書くなんて、、、 |
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10数年前には考えられなかった。上記アルバム時にも同じことを書いたかも しれない。 |
| ほぼハズレのないケクラン、今回も(もう驚かないけれど)大満足。 |