| 20230712(了) |
KOECHLIN COMPLETE MUSIC FOR SAXOPHONE 2-2
Charles Koechlin(1867-1950)
| (6)15の練習曲 Op.188(1943) for as. and piano |
| ①~⑮ 40:58 |
| (7)7つの小品 (ホルンとピアノのための15の小品)Op.180(1942) |
| ⑯~㉒ 24:18 |
| 以上 Duo Disecheis/David Brutti(as & ts)、Filippo Farinelli(p) |
| (8)Epitaphe de Jean Harlow Op.164(1937) |
| ① 3:45 |
| 以上 David Brutti(as)、Mario Carol(fl)、Filippo Farinelli(p) |
| (9)Septuor pour instrument à vent Op.165(1937) |
| ②~⑦ 14:21 |
| (10)Op.165bis(1637) 8:03 |
| ⑧‘La vie s'ouvre devant toi’(for wind septet) 5:06 |
| ⑨‘Va librement!’(for 11 wind instruments) 2:57 |
| (11)前奏曲 第5番 (ピアノのための15の前奏曲 Op.209から)(1946-47) |
| ⑩ Andante 1:16 |
| 以上 Orchestra Città Aperta Wind Ensemble(David Brutti(as)他) |
| (12)ソナチネ Op.194 №1(1942) |
| ⑪~⑮ 11:57 |
| (13)ソナチネ Op.194b №2(1943) |
| ⑯~⑲ 11:18 |
| 以上 Orchestra Città Aperta (Fl.,Piccolo,Cl,Hp,Vln2,Vla2,Cello2) |
| David Brutti(ss)ソロ、Filippo Farinelli指揮 |
| 録音:2011-12、イタリア |
| CD/3枚組/室内楽/Ⓟ&Ⓒ 2012 Brilliant Classics/輸入/中古 |
| <★★★★>((9)~(11)は<★★★☆>) |

つづきです・・・
| <CD2> |
| (6)一部は聴いたことがある。アルト。ピアノ伴奏つき。 |
| スローな曲もあるものの、いろんな意味の練習を含むんだろうな。でも3分の |
| 2は速いパッセージ。 |
| キャノンボール・アダレーやアート・ペッパーのように吹きたいとは思わな |
| いが、ケクランのこんな曲なら、練習曲であっても吹けたらいいなと思わぬ |
| でもない。子供の時に嫌でやめたくせに、大人になってから、ピアノもね、 |
| 弾きたいと思う曲はありましたね。ま、そんなもんでしょう。 |
| カミサンがあの年で(という言い方は勿論のこと禁句ですな)、実は最近フ |
| ルートをゼロから始めてまして(フルートは先生に借りている)、音楽には |
| 小うるさい?ワタシの手前、気にするかと思ったら、全然平気なのね。拍子 |
| 抜け。しかもそれが音楽か!てなものを吹くくせに、ジャズのリズムがよく |
|
わからんとかなんとか言ってる。本当です。それはもう・・・エチュードで 連想・・・ |
| これは田舎っぽくないし、牧歌的でもない、あくまでエチュードではあるけれ |
| ど、スローテンポのところは皆ケクランならではのムードが濃く匂いますな。 |
| (7)もとはホルン用だったのをアルトとソプラノサックス用に替えたもの。元 |
|
元ホルン用では吹きにくいであろうパッセージはほぼないからだろう、うんと おっとりしている。 |
| また、情感の表現力だって当然ホルンに負けるわけはない。ともあれ、ホルン |
| で演奏した場合とはまったく別の曲に聞こえているはず。上品。でもね、さす |
| がに変化には乏しい。緊張とも無縁。いい眠りに誘ってくれる感じ、かな。 |
| <CD3> |
| (8)ジーン・ハーロウ(1911-37)のファンだったんでしょうか。当時のセッ |
| クス・シンボルだったそうだからねぇ、なんて言ったら、男はみんなそんなふ |
| うだったみたいだけれど、徒党を組まず派閥にも属さなかったケクランだから、 |
|
きっとストイックだったに違いないと普通は思われる。そうではなく、きっと 普通だったんだ。 |
| で・・・、これ、Epitaphe(碑文)にしては妙に可愛く美しく甘い。アイドル |
| だったんだ。アルトよりフルートが活躍する。かけている時のCD内の文字情報 |
|
だと、タイトルの頭にROMANCE という文字がついている。ジャケットにもラ イナーにも書いてないのに・・・ |
| (9)Septuorは7重奏だが、始めは7重奏にはならない。クラリネット、フル |
| ート、バスーン、オーボエ、ホルンと増えてゆき、サックス(アルト)は遅れて |
| 加わる。もうひとつは、何だっけ。 |
| 6曲は牧歌的なようでいて、実はむしろどこか都会的に洗練されている。だけ |
| どどこか独特。ま、それがケクラン。 |
| (10)⑧のほうは木管七重奏だが、楽器が一つ一つ吹かれて、なかなか合奏し |
| ない・・・ 変わってる。 |
| ⑨は11 Wind。これは合奏。素敵な曲なんだが・・・ |
| ⑧⑨共に(9)と似た世界じゃないかな。 |
| (11)ピアノの前奏曲の中から、木管用にアレンジ。いい曲。でも・・・ |
| 残念なことに(9)(10)(11)の録音はかなりデッドで、演奏の粗が目立つ |
| だけでなく、音楽の魅力も損なっている感じ。勿体ない。 |
| (車中より、職場のCDラジカセが案外向いていました。こんなこともある。) |
| (12)(13)は、(1)(2)と同じ曲で、ソロをサキソフォンが務める以外、 |
| 指揮者もついて、バックやアンサンブルは木管中心の小オケが務める。ハープ |
| がいるのが効いているのか、(9)~(11)と似た感じの録音ながら、それら |
| よりはかなりマシ。やれやれほっとした。 |
| 楽譜のほうから演奏してみろ!と言われているような音楽ではなく、「自然」 |
| に溢れ出てきている音楽を単に掬い取っただけ、という風情でしょうかね。 |
| 地味と云やあ、本当に地味なんだけど・・・ |
| 同じ曲である(2)と(13)は、ほんとうに名曲、名旋律。 |
| いわば「作り物」めいたところが全くと言っていいほど感じられないという、 |
| この作曲家の稀有な魅力/魔力。それをいかんなく発揮した室内楽3枚組。 |
| 仕事場のBGMに最適でした。 |
