休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ベッケル/映画『穴』

20250905(了)

映画『穴』

 監督:ジャック・ベッケル/ミッシェル・コンスタン他
 1960年製作/132分/フランス/原題:Le Trou/DVDレンタル
 <★★★★>

ブログでメモっておいたタイトルです。古いからと後回しにしていましたが、
探してもらうと、すぐに入るとわかり、依頼。
 
いやいや面白かったです。
脱獄という、ワンシチュエーションものの代表選手。それ以外は描かないと
いう徹底ぶりが、素晴らしい。緊張感も十分。
ベッケルは有名監督なんですね。ワタシは古い名作の知識が乏しいので、何
の思い入れもなく申し訳ないが、スゴイかただったのでしょう。
(二葉十三郎さんの本なんて読みましたが教養にはならずじまい・・・)
原作がジョゼ・ジョヴァンニ。ん?この方はえらい前だけれど、なんかミス
テリー系の小説、「このミス」にでも載ったんでしょう、一冊読んだ記憶が
あります。映画の原作が多いが、そうではなかった。なんやったかしらん。
 
車を触っているオッサンが自分の経験が映画になったと喋ってからストーリ
ーに入ってゆく。1947年に実際にあった話をもとにしている脱獄もの。
始めに喋っていたのはこの事件を経験した元囚人だそうな。しかもこの映画
に出ているって。ああ、あの人がそうなんだ。
最初に見えた外観が正しいなら、すごく立派な刑務所。でも、当然ハイテク
なんかない。時代ですからね、見事になんにもなかった。
 
小さい監房に4人も入っていて、ダンボール折りをカムフラージュに使いなが
ら脱獄を計画している。結構協力体制ができている。そこへ優男が房を変更
になったとかで一人入ってくる。当然この新入りは不安材料。 そのことも引
きずりつつ、床下をガンガン強引に(!)掘り進め始める。
強引とはいえ、掘り進むスピードは遅々たるもので、まあ、見つかるんじゃ
ないかとハラハラさせる。当然のサスペンスでしょう。
5人には公平にセリフが割り振ってあってね、皆よく喋るんだ、これが。
さて、果たしてどうなるんだ!
話は、えーー、これだけです。

あえてモノクロで撮ったんでしょう、画面がシャープで、全体のスピード感
もそこそこ。いろいろ起きるとはいえ、これで2時間以上らくーに持たせて
くれたんだから、面白くなかったなどと言えるわけがない。

40年代、50年台、60年台の、例えばこれぐらい面白い作品なんて、探せばき
りがないぐらいあるんでしょうが、ワタシなんざ、映画は60年ごろからほん
の時々観るぐらい。70年前後ぐらいからようやくちょくちょく観るようにな
ったレベルで、シャカリキにはならなかったので知識は身につかなかった。
話がそれました。
今回は当たり! 読んで満足しちゃうブログもいいのですけど、やっぱり、フ
ーン観たいな!と思わせてほしい。勝手ながら。読ませていただいているブ
ログにはそれなりに勝手に責任を負わせています、ハハハ。