休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ナチスの愛したフェルメール』

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20190619(了)
映画ナチスの愛したフェルメール Een echte Vermeer
 
 監督・脚本;ルドルフ・ヴァン・デン・ベルフ//ユルン・スピッツエンベルハー
                       リゼ・フェリン/ルーラント・フェルンハウト
 音楽:アンドレ・ジェジュク
 2016年/オランダ・ベルギー・ルクセンブルグ/115分/DVDレンタル
  <★★☆>
 
《映画.com解説から》 ナチスドイツの高官にフェルメールの絵画を売ったため
に捕らえられた実在の天才贋作画家ハン・ファン・メーヘレンの数奇な半生を
描いた伝記ドラマ。1945年5月29日、オランダの画家メーヘレンが、ナチス国家
元帥ゲーリングフェルメールの絵画を売った罪で逮捕される。ナチス協力者
及びオランダ文化財略奪者として長期の懲役刑を求刑された彼は、「全て自分
が描いた贋作だ」と驚きの事実を告白する。時は遡り1920年代、若き画家メー
ヘレンは自身の作品をレンブラントフェルメールら古典派の画風の継承だと
批判されてしまう。自分が描いた贋作を“本物”として流通させて批評家たちを
見返してやろうと考えたメーヘレンは、独自の工夫を凝らして研究家をも認めさ
せる贋作を生み出していくが・・・
 
受ける裁判が始めから最後まで、ポツリポツリ挟まれながら、その説明にあた
る部分が回想的にドラマを形作っていく。
はじめは能力を駆使した贋作画家としてのドラマ。
中ほどでは本物らしい恋の話。
そして後半は、ドイツ軍やゲーリンクとの絡みから、危険極まりなくもフェルメー
ルの贋作にのめり込んでいくドラマ。
実際にこういう人がいたということですね。なんか聞いたことがあるような気も
します。
 
特に何度も映るフェルメールの宗教画(極めて珍しいということになる)が詐欺
のサスペンスを生むんだが、この絵、なんだかなぁ、フェルメールに見えないん
だ。(下の写真) こんな感じの絵、ありましたっけ。
ともあれ、この映画の主眼は、ずっとこの画家のアイデンティティに関わり続け
ると言っていい。もうひと掘り欲しかった気がします。
絵が上手なだけじゃ、その画家の名は残せない・・・
音楽だと、基本的には求められて作曲する。パトロンやスポンサーの意向は、
たいてい絶対的に強いけれど、画家はスポンサーを得にくく、金にもなりにく
いのに、ただひたすら描くってのが多い。
大変・・・皮肉なドラマでした。そうならざるを得ないのもまた確かですが。
 
どういうもんですか、音楽はとてもつまらなかったです。
 
1,2年前にフェルメールの本物が見つかったとかなんとか、そんなニュースが
流れたような記憶があります、はっきりした記憶じゃありませんが、そんなの
があったって、たかだか30何枚かしか現存してないのだから、贋作の創作
意欲も湧こうというもの。でも今じゃ科学的にバレちまうな。まあそれよりは、
もっと本物が見つかったほうがいいということやね。
偉大な画家ということで、レンブラントやカラヴァッジョの名が出てきました。
カラヴァッジョ、好きなので、その贋作なんかも出てくるとよかった?けどなぁ。
残念、出てこなかった。
 
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