| 20210409(了) |
映画『盗まれたカラヴァッジョ』
| ロベルト・アンドー監督//ミカエラ・ラマゾッティ/アレッサンドロ・ガスマン/ |
| レナート・カルペンティエリ/ラウラ・モランテ |
| マルコ・ベッタ(音楽) |
| 2018年製作/110分/伊・仏合作/原題:Una storia senza nome |
| DVDレンタル |
| <★★★△> |

| これは、珍しや、タイトル借りでした。 |
| 【映画.com】解説から:・・・1969年にイタリアで実際に起きた未解決の絵画 |
| 盗難事件の謎に迫るサスペンス。人気脚本家アレッサンドロのゴーストライター |
| でもある映画製作会社の秘書ヴァレリアは、引退した捜査官を自称するラックと |
| いう男から、1969年に起こったマフィアによるカラヴァッジョの名画「キリス |
| ト降誕」盗難事件を映画化するよう勧められる。男の助言に従い、ヴァレリアが |
| プロットをまとめ、映画会社は映画化を決定するが、映画化の情報を耳にしたマ |
| フィアによってアレッサンドロが誘拐され、こん睡状態で発見されるという事件 |
| が起こる。ラックの情報を元にミスターXとしてシナリオを書き進めるヴァレリ |
| ア。マフィアがミスターXの正体を探る中、映画の制作が着々と進んでいく・・・ |
| 映画の製作や脚本の世界の諸々の中に、カラヴァッジョ(1571-1610)のある |
| 絵の秘密が入り込んでくる。絵の秘密は、国家の中枢やマフィアも絡む。 |
| 映画の世界が外側にある構造で、カラヴァッジョはいわばプラスアルファ的か |
| なあ。しかも、最後にはもうひとつの外側があるかのような、やや強引に捻っ |
| たような作りになっています。 |
| ここで出て来たカラヴァッジョの絵は「キリスト降誕」のみ。 |
| 見たことないなあと思ったら、この作品は盗難に遭ったあと、いまだ見つかっ |
| ていない。だから展覧会では当然見ることができなかったのね。 |
| 美麗な写真はネットで見ることができますが、10数年前に愛知県のある地方 |
| 都市であった展覧会のときの図録にはモノクロ写真すら載っていなかった。知 |
| 識のネタはこれしかないので知らなかったわけです。 |
| とはいえ、ワタシが期待したのはあくまで好きなカラヴァッジョ。シェイクス |
| ピアより少し遅れて生まれ、苛烈な絵(自分の生首なんぞも)を描きつつ、犯 |
|
罪者扱いをされるようなハチャメチャな生を生き、シェイクスピアよりずっと 早く死んだ。 |
| 作品数は、例えば37-8作しか残っていなくて大人気のフェルメール(ワタシも |
| 好きです)よりは多いけれど、80点程度。ちょっと好きなだけで、詳しいわ |
| けでも熱烈というほどでもないんですけどね。他の絵も、画家自身のこともほ |
| とんど出てこなかったもんだから、そりゃあ、物足りなかったですよ。もっと |
| 出てくりゃあ、印象はもっと良くなったかも。って、このドラマには必要なか |
| ったんでしょうし、イタリア人には、何も言わなくても、カラヴァッジョとい |
| う名前だけで、自明のことがたくさんあるのかもしれない。 |
| 音楽は知らない方です。かなりのウェイトでミニマル・ミュージックを使ってい |
| ました。幸い拒否反応が起きるほどではありませんでした。 |