〈映画.com解説〉から 物語がすべてパソコンの画面上を捉えた映像で進行し |
ていくサスペンススリラー。16歳の女子高生マーゴットが突然姿を消し、行方 |
不明事件として捜査が開始されるが、家出なのか誘拐なのかが判明しないま |
ま37時間が経過する。娘の無事を信じたい父親のデビッドは、マーゴットのPC |
にログインして、Instagram、Facebook、Twitterといった娘が登録しているSNS |
にアクセスを試みる。だがそこには、いつも明るくて活発だったはずの娘とは |
別人の、デビッドの知らないマーゴットの姿が映し出されていた・・・ |
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セリフはともかく、パッパッとネット画面が変わっていく。そりゃまあ、あたりまえ |
なんでしょうが、この次から次へとアップされる簡単そうな英語が、恥ずかしな |
がら大抵わからないというか、ついて行けない。これがいらいらしました。これ |
がわからないと意味ないんじゃないか!と映画にも自分にも毒づくしまつ。結 |
果的にセリフだけで‘用は足りた’んだけれど。 |
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でも面白かったです。 |
こんなパソコンの画面ばっかりで映画ができてしまうなんて、悲しい気がしな |
いでもないですが。 |
こういう画面の映画を続けては観たくはないものの、間違いなくワタシタチは |
現段階ではこういう世界に生きている。その感覚はそこいらじゅうにあるもの |
なのに、意外や意外、新しかった。点数は甘目。 |
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トランプさんがケンブリッジ・アナリティカ(S・バノン創設)と結びつくことで、そ |
れだけでは無理かもしれんが、大統領選挙を勝ち抜いた。このプロファイリ |
ングの力はすごいらしい。バノンはEUの選挙にも食いついて、GDPRという考 |
え方を覆えそうというポピュリズムや極右勢力に加担し、世界を恐がらせてい |
る。彼や彼らは個人情報なんて、守るもんじゃなく、惜しげもなく差し出して、 |
それによるありとあらゆるサービスや恩恵を受けるべきなのだという。 |
そしてポピュリス政治家たちは当然というべきか、口が妙にうまい。 |
ただ同然でネット社会を享受しているつもりが、実際にはプライバシーや個人 |
情報を新しいある種の通貨として支払っていることを、ほとんど意識していな |
い・・・ |
GAFAのうち「F」は個人情報のルールを厳しくする方向だとのたまったものの、 |
どれだけのことができるんだろう・・・ |
カリフォルニア州議会はGDPRに賛同するかのように、かなり厳しいプライバシ |
ーや個人情報の保護を法律として作ったし、さらに厳しいものにしようという動 |
きも取っている。その辺がアメリカやね。 |
難しいとは思うが、個人情報は最終的にはやはり自分に取り戻さなきゃいけ |
ないものなんじゃないか・・・ |
日本もGDPRを無視していたんじゃ、経済活動だってとんでもなく遅れをとるこ |
とになるんじゃないか・・・ |
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なんてぇのは、正しいかどうかは知りません。テレビのドキュメンタリーの受け |
売りです。 |
でも、「こういう世界」なんだからと、甘んじてはいけないのですよね、きっと。 |