休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

サントラ『悪魔のような女』

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20190501(了)
サントラ『悪魔のような女 
  Original Motion Picture Soundtrack DIABOLIQUE
  ①~⑬
  作曲・指揮; ランディ・エデルマン(1947~ )
  オーケストレーション;Ralph Ferraro
  ⑭;Sherry Williamus(vo.)/written by M.Marinangeli & F.P.Maddlone
  1996年/CD/サウンドトラック/キングレコード/Ⓟ 1996,Morgan Creek/邦盤/中古
  <★★★△>
     *1996年/米映/107分/監督:ジェレマイア・チェチック//シャロン・ストーン/
                イザベル・アジャーニ/チャズ・パルミンテリ/キャシー・ベイツ

ランディ・エデルマンの名を見つけて中古屋の中でも安売りの棚から救い
上げ(?)ました。(この当時は‘エーデルマン’の表記になってます。英語
だからイーデルマンならわかるが、エーデルマン。ユダヤ系でしょうが、ド
イツ系かどうかはWIKIではわからない。でもそうだったのかもね。)
音楽として、軽いものでは『ツインズ』『ゴーストバスターズ2』『キンダーガ
ートン・コップ』『マスク』などを覚えてまして、このタイプはみんなセンスが
あってよかった。喜劇系やほのぼの系。
アクションもので覚えているのはスタローンの『デイライト』、ミステリーっぽ
いドラマものではデミ・ムーアの『薔薇の眠り』、歴史大作の『ラスト・オブ・
モヒカン』『ゲティスバーグの戦い』といったあたりも印象深い。(おしまいの
二つは共作)
上記はみんな好きですが、でも中でも出来がいい気がするのは、コメディ
タッチのアイヴァン・ライトマン作品でしょうかね。賛同者は少ないかもしれ
ませんが、ワタシ、『6デイズ・7ナイツ』が気に入ってました。
このサントラは、音楽のタイプとしては『薔薇の眠り』に近い感じです。
低弦を中心にしたぶ厚く柔らか目の音色が多く、更なる味付けとしては、テ
ィンパニの強打や冷たい感じのピアノ(作曲者本人)といったところ。
ムードはありますね。でも・・・
この悪女ものの映画、観たことはありません。音楽だけ聴いているわけで
す。ストーン主演の『氷の微笑』ってのがありましたからねぇ、女性はそれ
だけで十分怖いから、‘もういいや、趣味じゃない’という感じじゃなかった
でしょうか。その『氷の微笑』はジェリー・ゴールドスミスによるチーンとしび
れるような冷たさ、尋常ならざる濃い音楽が付けられていました。さすがの
イデア豊かな作曲家。これはちょっとやそっとでは忘れない。
それと比較すると、ずいぶん違って、ひんやりとはしているものの、零度以
下というわけでもない。サスペンスの音楽が時々挟まるとはいえ、冷たい
霧の中にいるようなムードが漂う。そして人の寂しさ。(もっとも、音楽のイ
ディオムとしては、上に挙げたコメディタッチのものにも、そうした諸々の要
素は皆ちゃんと入ってはいるんですけどね。
まずまず想像を掻き立てる音楽ではあるんですが、テーマが少なくパター
ンも乏しい(まあ概して映画音楽~アンダースコア~はそうしたもんですが)
ので、早々に飽きが来てしまう。 ところがどういうわけか、すぐまた聴きたく
なってしまうという性質もある音楽です・・・