20200505(了)
映画『ANON アノン』
アンドリュー・ニコル監督//クライヴ・オーウェン/アマンダ・セイフライド
音楽:クリストフ・ベック
2018年製作/100分/ドイツ/原題:Anon/DVDレンタル
<★★>
(映画.com.解説)から ・・・アンドリュー・ニコル監督が描いた近未来
SFサスペンス。・・・ 地球上の全ての人間の記憶が記録・検閲されるよう
になった近未来。犯罪が不可能になった代わりに個人のプライバシーも匿名
性も失われたこの世界で、起こるはずのない殺人事件が発生する。 やがて
捜査線上に、個人を特定されずにいる「記録のない女」の存在が浮上。しか
し事件は何かの始まりを示唆するかのように繰り返されていく・・・
ドイツものなんやね。
記憶の検閲のみならず、視力も乗っ取られている。
基本、プライバシーなし。ちかごろじゃあ、プライバシーよりはスマホ触る
ほうが大事だってやつも出てきた(ニュースで観ました)けど、ワタシャ嫌
だね。上手くは言えないけどさ。人生、あるいは大きく「生」といってもい
い、これをある程度は(それもうまく言えんが)支配できてのものだねなの
で、よって、この映画は悲しい未来。上記スマホ人間にとっちゃあ、別に悲
しいなんてことはないんだね。その悲しみをちゃんと説明でなきゃいけない。
できなきゃ、ディストピアなんて言ったって怪訝な顔されてしまうわけや。
そんな管理下から漏れた女がいる。
秘密たっぷりな彼女が法律違反を犯しているらしい。
しかしもう少し奥があるようで・・・とミステリー仕立て。
でもなんだかその割には柄の小さなミステリー。
AIが開陳してくれる個人情報にうんざりし始めたら、あとはもうとってつけ
たようなセイフライドの美しい裸体などのようなサービスぐらいしか・・・
音楽は、担当作品の多い方で、観ているものもいろいろあるのですが、ここ
では印象に残りませんでした。
※
ただ今現在はこんなところです・・・
この映画のレベルにはそう遠くない将来に追いつくように思います。
視覚の乗っ取りは遠いかナ・・・
笑っている場合じゃない。
AIが仕事に占める割合がどんどん増える、その後押しをこのコロナ禍
は、確実に果たすでしょうから。