休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『トランセンデンス』

イメージ 1
 
20150414(了)
映画『トランセンデンス  TRANSCENDENCE
 
  監督;ウォーリー・フィスター/ジョニー・デップ/モーガン・フリーマン/
  レベッカ・ホール/ポール・ベタニー/キリアン・マーフィー/
  ケイト・マーラ/コール・ハウザー
  音楽;マイケル・ダナ
  2014年/英・中国・米映/119分/DVDレンタル
 
  <★★☆>
 
WIKI) 世界初の人工知能PINNを研究開発するコンピューター科学者のウィル・
キャスター(デップ)とその妻エヴリン(ホール)は、コンピューターが人間の能力
を超えることができる世界を構築する為の技術的特異点を目標に活動していた。
しかしそのさなか、ウィルは反テクノロジーを唱える過激派テロ組織の凶弾に倒
れてしまう。エヴリンは夫を救うべく、死の際にあったウィルの意識をPINNにアッ
プロードする。彼女の手により人工知能としてよみがえったウィルは、軍事機密
から金融、経済、果ては個人情報にいたるまで、ありとあらゆる情報を取り込み、
驚異の進化を始める。やがてそれは、誰も予想しなかった影響を世界に及ぼし
始める・・・
人工知能と化した科学者の姿を通して、行き過ぎたテクノロジーがもたらす危
機を描いている。
 
 
まあここまで書いてあれば、付け加えること、たいしてない・・・と言いつつ・・・
 
テクノロジーやロボットと人間の関係がどんどん近づいて曖昧になってくるとす
ると、話が先月だったか読んだ漫画「PLUTO」にも近づいてくるのは当然で、
機械と生身の違いの深いと思い込んでいる溝も、分析解析テクノロジー開発
でもって狭まってくるということ。喋る電化製品ばかりになるなんて、すぐそば
まで来てるじゃん!
(本映画じゃ、生活の中のハイテクはほとんど描かれてなかった気もする。)
 
その辺を映画にすると、こんな風になるのかな。
生身の感覚をハイスピードで鈍麻させつつある人類は、そんな馬鹿な!と簡単
に言えなくなることは必定。
こういうことをリアルに予測したものをドラマにすると、受けるものにはならないし、
哲学的にもできないだろうからと考えて、脚本家や映画会社が考えた筋書きに
したんだろうね。
ワタシャ、ハッピーエンドのほうが普通はいいんだけれど、こと、ここまで描くの
であれば、ハッピーエンドは考えなくていい、人類に楽な未来がやってくるのは
どう考えても難しいのだから、もうちょっと先のシンドそうな未来ももっともらしく
描いて終わっていいんじゃないかと感じた次第。
この映画はその辺を描いたようなフリをしただけで、実はちゃっかり先送りし、な
んと純愛もので締め括っちゃった。(ネタバレ?)
どんな決着にすればもっと面白くなったろう。こうなるとSFもなかなか難しい。
 
中国企業もお金出してる。