休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『流転の地球 太陽系脱出計画』

20241121(了)

映画『流転の地球 太陽系脱出計画』

  監督;グオ・ファン//ウー・ジン/アンディ・ラウ
  2023年製作/173分/中国/原題:流浪地球2 The Wandering Earth II/
  原作・製作総指揮;劉慈欣(リウ・ツーシン)/DVDレンタル
  <★★★△>

映画は、タイプはまったく違うが、またSF。
SF小説『三体』の原作者・劉慈欣による短編小説『さまよえる地球』を映画化
し、中国で大ヒットを記録したSF大作『流転の地球』のシリーズ第2作・・・」
 
気宇壮大、とんでもないを通りこした荒唐無稽な話で、月の引力を振り切って、
地球自体にロケットのようなものをたくさん(1万基?)とりつけて、地球を太
陽系の外へ出してしまおうという。目標はあっても、さまよう地球になるんやね。
太陽が100年後に老化により膨張し、次々に惑星を吞み込み300年後には太
陽系がなくなってしまうという予測がなされたから。
実際には桁の違う年数のはずだが、それがこのような目と鼻の先の年数に置き換
わったらどういうことになるか、というシチュエイション。
その太陽の膨張云々が2044年だかに判明、どう対応したらいいのかというこ
とになって、考えた案が上記一万基のロケット。
 
基本的にはハードなSFであって、パニックの部分は少ない。パニックを大々的
に描いても何にもならんからね。
というより、地球が案外一丸となっているのね。嘘だろ!なんて言いたくなる。
しかも人類の中心的位置を占めているのが、その案を出した中国。技術的にも
やはり最も進んでいると思しい。
さすが中国映画(いや、小説のほうか)。『三体』にもその気はあるのかな。
 
もちろんハード部分を使ってサスペンスたっぷりに描いているんだが、個人も
描かないわけにはいかなかったようで、やや小ぶりな話があちこちにくっつい
ている。
特に量子研究者が、事故死した娘を蘇らせようとする話がずーっと引っ張られ
るだけでなく、「その」技術がストーリーと深く深く結びついている・・・
色んなSF映画を勉強、参照したみたいですね。特に月(の引力)を振り切るに
あたっては、これはもう『アルマゲドン』を連想せずにはおれない。
それから、載せたポスターにあるように、理論上可能だと聞いたことがある月
へのエレベーターができてました。
 
シリーズの第一作なるもののほうを知らないので、そっちを知らないと片手落
ちかもしれません。
『三体』は読みたくて、随分以前からリストアップしていました。もう無理で
しょうけど。
カミサン、よくこんなもん借りたなぁ・・・
遅い晩飯時、楽しませてもらいました。
画面はやや暗い気がしましたが、ハード面やCGはよく描けていたんじゃないで
しょうか。ワタシにはその辺はよくわかりませんけどね。