映画は、タイプはまったく違うが、またSF。 |
「SF小説『三体』の原作者・劉慈欣による短編小説『さまよえる地球』を映画化 |
し、中国で大ヒットを記録したSF大作『流転の地球』のシリーズ第2作・・・」 |
|
気宇壮大、とんでもないを通りこした荒唐無稽な話で、月の引力を振り切って、 |
地球自体にロケットのようなものをたくさん(1万基?)とりつけて、地球を太 |
陽系の外へ出してしまおうという。目標はあっても、さまよう地球になるんやね。 |
太陽が100年後に老化により膨張し、次々に惑星を吞み込み300年後には太 |
陽系がなくなってしまうという予測がなされたから。 |
実際には桁の違う年数のはずだが、それがこのような目と鼻の先の年数に置き換 |
わったらどういうことになるか、というシチュエイション。 |
その太陽の膨張云々が2044年だかに判明、どう対応したらいいのかというこ |
とになって、考えた案が上記一万基のロケット。 |
|
基本的にはハードなSFであって、パニックの部分は少ない。パニックを大々的 |
に描いても何にもならんからね。 |
というより、地球が案外一丸となっているのね。嘘だろ!なんて言いたくなる。 |
しかも人類の中心的位置を占めているのが、その案を出した中国。技術的にも |
やはり最も進んでいると思しい。 |
さすが中国映画(いや、小説のほうか)。『三体』にもその気はあるのかな。 |
|
もちろんハード部分を使ってサスペンスたっぷりに描いているんだが、個人も |
描かないわけにはいかなかったようで、やや小ぶりな話があちこちにくっつい |
ている。 |
特に量子研究者が、事故死した娘を蘇らせようとする話がずーっと引っ張られ |
るだけでなく、「その」技術がストーリーと深く深く結びついている・・・ |
色んなSF映画を勉強、参照したみたいですね。特に月(の引力)を振り切るに |
あたっては、これはもう『アルマゲドン』を連想せずにはおれない。 |
それから、載せたポスターにあるように、理論上可能だと聞いたことがある月 |
へのエレベーターができてました。 |
|
シリーズの第一作なるもののほうを知らないので、そっちを知らないと片手落 |
ちかもしれません。 |
『三体』は読みたくて、随分以前からリストアップしていました。もう無理で |
しょうけど。 |
カミサン、よくこんなもん借りたなぁ・・・ |
遅い晩飯時、楽しませてもらいました。 |
画面はやや暗い気がしましたが、ハード面やCGはよく描けていたんじゃないで |
しょうか。ワタシにはその辺はよくわかりませんけどね。 |