休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ロシアのSF映画『ワールドエンド」

  ロシアのSFものって、SFのコーナーにたくさんあるのです。B級もの

  の扱いというふう。

 

20210216(了)

映画『ワールドエンド』

 
 監督;イゴール・バラノフ//ピョートル・ヒョードロフ/アレクセイ・チャドフ/
          スベトラーナ・イワーノフ/コンスタンチン・ラブロネンコ
 音楽;ライアン・オッター
 2019年製作/154分/ロシア/原題:The Blackout/DVDレンタル
 <★★★△>

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<映画.com>解説から: 人類誕生に秘められた謎と、人類とエイリアンとの戦
いを描いたロシア製SF大作。遠くない未来、宇宙空間から飛来した放射線によ
って全世界で電力が喪失するブラックアウトが発生する。月の陰になっていた
一部の地域だけが被害を免れ、ロシア軍特殊部隊が調査を開始するが、正体不
明の敵の襲撃により次々と部隊は全滅してゆく。そんな時、20万年前に地球に
やって来た異星人・イドが姿を現す。やがて消滅する母星から地球への移住を
計画した異星人たちは、当時地球を支配していた先住民族を駆除するため、似
たDNAを持つ人類を生物兵器として地球に送りこんだと言う。そんな彼らの最
後の計画は、現在の地球を支配している人類を奴隷化し、地球を手に入れるこ
とだった。巨大UFOの移住船の地球到着は明日に迫っており、人類に残された
道は、奴隷を操るエイリアンを倒すことのみだった・・・
 
ロシア映画だから、上手い具合にロシアにしか被害から免れる地域がありませ
ん。それが上記解説のように軍もどんどんやられて行って、人類の灯はまさに
消えてしまおうというところまで追い詰められます。
異星人の1人は一応地球人を助けようという理屈で地球人に顔を晒すが、今一
人は、地球人を滅ぼすべく、生者を操る。
どこまでその理屈が正しいかどうかは判然としないが、とにかく、このエイリ
アンは人類とDNAがほとんど同じなのに人類とは雲泥の能力があり、20万年
前から地球にやってきていて、人類の進化に関わったのみならず、地球人にと

っての「神」として存在し続けつつ、着々と移住の準備を進めてきていたとい

う。

引っかかるのは地球人に関する理屈で、一面は言い当てているものの、そこま
で地球人て単細胞なの?ということ。そりゃそうかもしれないと思う一方、そ
れが(≒人類代表としての自尊心⁉が)この壮大な作品の柄を小さくしてしま
ったみたい。
まあ、エイリアンが地球にやってくるなら、その精神構造も科学技術に関して
も想像できる尺のものではあり得ないから、映画で描くのは無理でしょう。こ
れは言葉で尽くしてみるしかないんじゃないでしょうか。
 
で、追い詰められた人類は、最後にどうなるんでしょう。締めくくりに宇宙船
がやって来ます。その中にはいったい何が・・・ てんで、それは言うわけに
は行きませんし、結果や結論ははっきり見せてくれるわけでもありません。
人は映画ならではで、やたらめったら死んじゃう。
でも、映像的な迫力は十分でしたよ。
ちょっと見ただけですが、ネットにおいては人気はあまりないみたいでした。
SF映画やゲームに慣れている人でも(?)けっこう楽しめるんじゃないでし
ょうか。ワタシはゲームって全くしない人間なので、想像ですけどね。
そう言えば、ロシアって(ソ連時代ですが)考えてみれば、もともとSF小説
有名で、すぐれた作品が多かったはず。若い時には少しは読みました。もっと
も、お隣の国のレムに関心が向いてからは、興味の対象ではなくなってしまい
ましたっけ。

ロシアのSFものって、SFのコーナーにたくさんあるのです。B級ものの扱い

というふう。その中から選びました。これは大作だとは思います。

 

 
音楽は、ズンズン、ドンドン系。ヨーロッパから採用したのかな。おもしろく
はないけれど、まあこんなもんでしょう。