休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『カオス・ウォーキング』

20220501(了)

映画『カオス・ウォーキング』

  ダグ・リーマン監督//トム・ホランド/デイジー・リドリー/マッツ・ミケルセン
  音楽;マルコ・ベルトラミ、ブランドン・ロバーツ
  2021年製作/109分/米映/原題:Chaos Walking/DVDレンタル
  <★★★>

<映画.com>解説から : ・・・SFアクションアドベンチャー。西暦2257年、汚
染した地球を旅立った人類は新たな星「ニュー・ワールド」にたどり着くが、そ
の星では男たちの頭の中の考えや心の中の思いが「ノイズ」となってさらけ出さ
れてしまい、女は死に絶えてしまう。ニュー・ワールドで生まれ育った青年トッ
ドは、一度も女性を見たことがなかったが、ある時、地球からやって来て墜落し
た宇宙船の生存者ヴァイオラと出会う。初めて見た女性のヴァイオラに恋心を抱
くトッドは、ヴァイオラを利用しようとする首長のプレンティスから彼女を守ろ
うと決意。逃避行の中で2人は、星に隠された驚くべき秘密を知る。・・・ 原作
はパトリック・ネスによるSF小説「混沌(カオス)の叫び」3部作の第1部「心の
ナイフ」。
 
ダグ・リーマン監督のものは、ちょっと前に「ロック・ダウン」というのを観ま
したが、こっちはSF。この監督のSFというと、「オール・ユー・ニード・イ
ズ・キル」というのが面白いアイデアでした。誰も当分同じネタは使えない。
今回のもアイデア自体はそこそこ面白かったのですけどねぇ、、、すれっからし
の映画ファンにしてみれば、アイデアのわりに、お話のスケールが小さかったも
んだから、受けなかったでしょう。
 
この星では男だけ思いや思考、夢など、頭の中が「言葉」や映像としてさらけ出
されてしまう。
そんな、メリットなんかより、いろんな制約に繋がってしまうことが、頭の周り
でモワーッとしたものが出るついでに、相手に伝わってしまう。実にいろんなこ
とに差しさわりがある。しかも自分では殆ど制御不能
そのアイデアに、全てを寄りかからせてしまって、結果、それだけでは映画を支
えきれなくなっちゃったなぁ、みたいな感じ。
 
女性がこれを制御できるというか、読み取られないのだが、この集落では女が全
くいない。何故いないのかは、後でわかる。
また人(男)によっては、他人(の脳)を操れるし、武器に使う方法もある。
そんなところへ、地球からの植民の第2弾の宇宙船が偵察のための小さい着陸船
を送りこむが、事故で若い女性一人を除いて死んでしまう。彼女が降り立ったの
は、その女のいない方のコロニーの近くで、さあ、大騒動のはじまり。
 
なにも2257年なんかでなくても、宇宙の果てでなくても大丈夫なんだろうに
なぁ、と思いながら観ていたら、この星では人間はおそらく少数派。僅かばかり
のコロニーしかまだない。そのコロニー同士が戦争状態に近いらしい。それ以外
には先住の恐い人型の生き物(霊長類?)などがいる。未開なだけで、何十万年
か前の地球に似る。この人型の生き物はせっかくインパクトたっぷりに出てくる
んだが、説明なし。
このシチュエイションにちょっと似た話を連想しました。 長いテレビドラマ
ウォーキング・デッド』。しまいまで見てません。まだ続いてたりして・・・
ま、似方にはちょっと無理があってね、残念と言うべきか、「ウォーキング・デ
ッド」に当たる先住獣が一度、一体しか出てこなくて、書いたように説明はなか
った。(「ウォーキング」が同じだ‥‥なに言ってんだか)
小説の一部だけだったから描き切れていないことが多いのでしょうか。

先日の「DUNE 砂の惑星」のように「続編」に繋げられるような出来ではなか

ったってことかな。テレビドラマ向きだったかもね。

 
音楽担当のうち一人は実績のあるマルコ・ベルトラミでしたが、可もなく不可も

なく。