休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『イコライザー 3』

20241211(了)

映画『イコライザー THE FINAL』

 アントワン・フークワ監督/デンゼル・ワシントンダコタ・ファニング
 2023年製作/109分/米映/原題:The Equalizer 3/DVDレンタル
 <★★★>

一作目は確か観て、感想文は書かなかったと思います。2作目は観ずじまい。
これは3作目で、ファイナルなのね。
 
元はテレビドラマだそうですが、知りません。
主役の元CIAの凄腕局員(マッコール)だったのが、引退してどこの誰とも知れぬ存在
に「戻って」いて、素性はしっかり「不明」。生きる意欲はさほど持ち合わせて
いないながら、どういうものか、自分の周りの人間が、親しいというほどではな
くても、犯罪に絡め取られようとするのを、見過ごすことができない。
 
そうやって引退後も人知れず凄腕を発揮してきたマッコールだが、ここはシチリ
ア。居所がなかったのかもしれないが、どうやらこれも知り合いのために麻薬ル
ートなんか調べて、ここシチリアの表向きワイン農家をやっているところにたど
り着いたというのが本当らしい。で、凄腕発揮のイコライズ。
結局他人のためにやってあげるわけで、時代劇などの隠れた世直し人みたいなキ
ラクター。(ああ、時代劇でなくてもありますね、そういうの) ところが、子
どもに油断して大けがをしてしまう。問題の町はなんとか離れたが、力尽きかか
ったところを国家憲兵が見つける。小さな町に連れて行かれ、ラッキーなことに
優れた医師に治療されることになる。時間をかけて恢復してゆくうちに、この小
さな町を非常に気に入ってしまう。人のためでなく、「自分の居場所」にしたい
と考えるようになったみたい。ここまでが序章。
 
もちろん、ところがところが、その町には狂暴なゴロツキがいて悪さをしている
んだが、のみならず、そのリーダーの兄というのが(これはナポリでもなく、た
ぶん本来はローマにいるんだね)件の麻薬によるしのぎもやっているマフィア。
想像通り、町のゴロツキとも、マフィアとも対決せざるを得ない状況になる。
 
随分古くさい単純なお話なんですが、描き方が理屈にあまり頼らずアクションが
機敏、観終わってスカッとするのが受けたのか、この三作目で終わりとはいえ、
そこそこ成功したみたいですね。
ここぞというところは撮影で凄く俊敏には見えるものの、ワシントンの見かけが
やっぱりかなりジジイになっているなあと思いました。あれは扮装じゃないでし
ょう。だからここまでハードなものはこれでおしまいということもあるのかもし
れない。知りませんが。
楽しんで観ました。シチリア島でおしまいなの?なんてちょっと不思議な気もし
ました。
 
音楽は、知らない名前です。ちょっと狂暴な感じの、神経に触る音を多用してま
して、これはこれでいいとは思うが、別途聴く音楽としてはイヤ。
 
 (これもカミサンのレンタル。ワタシのは「外れ」が多い)
 (めんどくさい(失礼)映画がダメになりつつあるのかな、水戸黄門しか観な
 くなったジジイみたく・・・ 映画好きにしかわからないとしか言えないよう
 な映画は確かにあると感じたもんだけれど、それもマチマチなもんでね。マチ
 マチであることにはようやく慣れたり諦めもついたんだけれど、倦んでも来て
 ましてね。カミサンのホラー ―上記はホラーじゃないけど― が観たいってい
 う動機が、羨ましいぐらい。

 最近の感慨です、やれやれ。10歳引いて、元気出そう。めんどくさいのも挟

 んでいこう・・・できれば)