![]() 20190305(了)
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| Richard Wagner /PARSIFAL EIN BÜHNENWEIHFESTSPIEL |
| Disc1 |
| Erster Aufzug ①-⑧ 64:46 |
| Disc2 |
| Erster Aufzug ①-⑥ 44:12 |
| Zweiter Aufzug ⑦-⑨ 20:43 |
| Disc3 |
| Zweiter Aufzug ①-⑧ 47:15 |
| Dritter Aufzug ⑨-⑩ 13:03 |
| Disc4 |
| Dritter Aufzug ①-⑪ 65:10 |
| Amfortas・・・・・・・・José van Dam <br> |
| Titurel・・・・・・・・・・Victor von Halem <bs> |
| Gurnemanz・・・・・・Kurt Moll <bs> |
| Parsifal・・・・・・・・・Peter Hofmann <tn> |
| Klingsor・・・・・・・・・Siegmund Nimsgern <br> |
| Kundry・・・・・・・・・ Dunja Vejzovic <s> |
| Gralsritter・・・・・・・Claes H.Ahnsjo(Ⅰ)、Kurt Rydl(Ⅱ) <tn,bs> |
| Knappen・・・・・・・・Marjon Lambriks(Ⅰ)、Anne Gjevang(Ⅱ)、 |
| Heiner Hopfner(Ⅲ)、Georg Tichy(Ⅳ) <sp 2,tn 2> |
| Blumenmädchen <s,a> |
| 1.Gruppe・・・・・・Barbara Hendricks(Ⅰ)、Janet Perry(Ⅱ)、 |
| Doris Soffel(Ⅲ) |
| 2.Gruppe・・・・・・Inga Nielsen(Ⅰ)、Audrey Michael(Ⅱ)、 |
| Rohangiz Yachmi(3) |
| Eine Stimme・・・・・Hanna Schwarz |
| Chor der Deutschen Oper Berlin |
| ベルリン・フィルハーモニー |
| ヘルベルト・フォン・カラヤン |
| 録音:1979-1980 ベルリン・フィルハーモニー Tot. 4時間15分9秒 |
| 1981年/CD4枚組/ドイツグラモフォン/輸入/中古 |
| <★★★★△> |
| ワーグナー(1813-1883)の舞台神聖祝典劇『パルジファル』。 |
| 聴きました。合計4時間超。 |
| 対訳を読んだので、2月2日の「本の鑑賞」に載せました。その本番。 |
| 比較は無理です。知られた抜粋版は幾度か訊いていますが、覚えちゃいな |
| い。だから、他を知らないといっていいのです。 |
| なにせ長いですからね、車に入れっぱなし。職場ではごく低い音で流し続け |
| るといった形で聴き始め、車中へ。徐々に家の中で聴くようになりました。 |
| テキストを読んで間もないのでわけはわかるものの、ちゃんとセリフを追い |
| ながらというのもやらないと、と・・・ |
| いやー、体力と忍耐力要りますねぇ、けっこう大変でした。 |
| よくもまあこんな話を考えるもんだとは、対訳を読んで書きましたが、舞台神 |
| 聖祝典劇なんてギリシャ時代の神々が出てきそうな世界でもって、聖杯、聖 |
| 杯騎士団といった妙な道具立てで堅苦しそうではあるものの、実際は、のん |
| びり(のちには一応迷いつつ)生きてきたパルジファルが、幸か不幸かキリス |
| トの次の?「救い主」としてやっと目覚めるまでを描き、めでたしめでたし、とい |
| う文字通りとってもおめでたいお話。(きっと暗い話に違いないと思い込んで |
| ました。言わせていただくなら、ほとんどディズニーっぽい話じゃない?) だか |
| ら、ストーリーとしてはまあまあドラマティックではあります。 |
| そういうのをバイロイトの歌劇場で能うる限り重々しく上演するために作られ |
| たんだね、きっと。演奏のイメージとしてはクナッパーツブッシュのような武骨 |
| で悠揚迫らぬものがふさわしいというか、もっとも喜ばれそう・・・ 舞台上で |
| もあたふたしたものはご法度・・・ そういう感じがする。 |
| カラヤンも1951年、52年とバイロイトに出て、「パルジファル」は演らなかった |
| ものの、ワーグナーゆかりの演出家とはそりが合わずに、その後は出ること |
| がなかったとか。 |
| そんなことに興味なんぞないとはいえ、それでも、ドラマティックなオペラにめ |
| っぽう優れた才能を発揮したカラヤンが、確実にイラついたであろうことは理 |
| 解できる気がします。当然自分で演出もしたかっただろうし。 |
| さっきも書いたように聴き比べできるような経験もないのに何をエラそうな、 |
| と言われて当然ではあるのですが、カラヤンのワーグナーの管弦楽曲の精 |
| 妙な演奏や録音なら知っていて、それらとこの「パルジファル」はいささか違 |
| ってはいても、「パルジファル」、けっこう明るく艶っぽい感じは受けましたね。 |
| それから、クナッパーツブッシュの管弦楽曲演奏の遠い記憶(LP。楽劇は聴 |
| いたことがない)と比較すれば、きびきびしているし、手兵ベルリンフィルのぶ |
| 厚い音とはいえ、むしろほとんどあっさりしていると言えるほど。 |
| どうでもいい話ですが、ワタシ、クナッパーツブッシュを聴いて最も面白かっ |
| たのは、ウィンナワルツやポルカや行進曲などを集めたLP。このジャンルとし |
| てはあっけにとられる物々しさでね、笑えて、記憶に強く残しました。シューリ |
| ヒトやクレメンス・クラウスの真逆! |
| これじゃ話にならないか・・・ |
| ‘歴史を知らないアホ’ついでに言えば、これってクリスマスみたいなお話と |
| いってもいいもんでしょ?それにしてはちょっとねぇ重々しすぎるわ。 |
| どてっとした歌手が舞台の上に何人か突っ立っていて、声はでかいんだけ |
| ど、向きを変えるぐらいでロクに動かない。これで舞台の意味があるのかと |
| いう気すら起きる楽劇。この「パルジファル」だってきっとそうなんじゃないか、 |
| いやむしろ「パルジファル」だからこそ余計に、そんな感じなんじゃないか。 |
| 想像ではありますが。 |
| (楽劇は現代に置き換えたような演出もありましたね、もちろんちゃんと見 |
| たことはないのですけど。今でも工夫が欠かせないでしょう。) |
| で、さらにアホついでに言えば、そんな舞台をじっと観ていなきゃならない。 |
| まるで我慢比べみたい。そんなんなら、音だけだけど、こういうちょっと派手 |
| 目の、言い方はナンだけど、例えばあでやかさや華のある演奏であるに違 |
| いないと予想される「パルジファル」もいいんじゃないか。 |
| で、カラヤンを選択。それって、顰蹙もの?あるいはトンチンカン? |
| ワーグナーお得意のライトモチーフ(楽劇とは違うのかもしれんが)の扱いの |
| かっこいいこと!たくさん聴いてきた映画音楽なんかでも似たような使い方 |
| をするのですが、まあ手のかけ方がまるで違うし、比べるのは筋違いとはい |
| え、ワーグナーの天才ぶりを猛烈に感じましたよ。ハハハ・・・ |
| さてさて、カラヤンでなくても、どなたがやられてもそうなんでしょうが、最後 |
| はなんとも神々しい音楽。やはり特に第3幕。CDでいうと、3枚目から4枚目。 |
| 何度か聴いているうちに、なんというか、“陶然”というような普通は使うこと |
| のない言葉を使ってみたくなりました。ワーグナーの目いっぱい豊穣で且つ |
| 繊細なオーケストレーション!ほとんど麻薬のような音楽。皆さん、このため |
| に聴かれるんでしょうな。 |
| ワタシも飽き飽きせずに聴けるとは思ってなかったもんだから、これは大 |
| 収穫。ちょっと嬉しい。 |
| でもでも、この収穫にも嬉しさにも、カラヤン/ベルリン・フィルだからこその |
| ドラマティックな演出やパワーや色っぽさが一役買っていないわけはない |
| よな。 |
| 歌手については、クンドリー役のソプラノ、ドゥーニャ・ヴェイソヴィチさんの |
| 歌唱が良くも悪くも話題になったでしょう。 |
| ワタシには、時に良く、時にちょっと不満を覚えるというぐらいで、微妙でし |
| た。(ワタシに言えることではありませんけど) |
| 男声陣は全員堂に入っていて、素晴らしかったナ。 |
| 本来的にはこういう音響やその空間というのは、‘非日常’なんですけど |
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ね、しばらくの間「パルジファル」に満たされた車内は、目いっぱい豪奢、
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贅沢な感じで、疲れることもほとんどなく、いいものでした。 |

