休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ワーグナー/舞台神聖祝典劇『パルジファル』

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20190119(了)
ワーグナー(Richard Wagner 1813-1883)
 舞台神聖祝典劇パルジファル(Bühnenweihfestspiel "Parsifal" 
 (主な登場人物)
 パルジファルテノール):無垢で愚かな若者として登場し、パルジファル
                   の名前は劇中で明らかにされる
 グルネマンツ(バス)   :モンサルヴァート城の老騎士、のちに隠者
 アンフォルタス(バリトン):モンサルヴァート城の王、聖杯を守る
 クンドリー(ソプラノ)   :呪われた女、クリングゾルの手先となる
 クリングゾルバリトン :魔法使い
 ティトゥレル(バス)    :アンフォルタスの父、先王
 聖杯守護の騎士2人(テノール、バス)
 小姓4人(ソプラノ2、テノール2)
 花の乙女たち6人(ソプラノ、アルト)
                     ネット;「オペラ対訳プロジェクト」から

妙なものをアップしてみました。
ホントは音楽系なんですが、‘読書’に入れてみることにしました・・・
いわゆるクラシック音楽では超有名曲。ちゃんと聴くのは― 聴けば、ですが
― 初めてです。(クラシック・ファンたって、気取ったところで多くはそんなも
んでしょう、ワーグナーに精通するなんて、さまざま物理的にも体力的にも
難しい。ごく限られた人だけだと思うなぁ、単なる想像ですけど。) 
音だけのものが手に入ったので・・・対訳を先に読んでみるか、と。
真面目なもんです。もっとも、ほんちゃん、いつ聴き始めるか、未定です。
当然映像で楽しむ(鑑賞する)のが正しいし、今はそのソフトも手に入れるの
が容易。ただオペラをYouTubeってのはどうなんだろう、しかもワーグナー
よ!そんなのあるの? 今ならDVDかブルーレイ。パソコンで鑑賞するのは
つらかろうて。動きが少なくて長いからねぇ、テレビのような画像を前にくつ
ろげる人は別だけど・・・。
さて・・・以下に1ページ目の‘あらすじ’だけ紹介します。
第一幕
・かつて十字架上のイエス・キリストの血を受けたといわれる「聖杯(グラール)」と
「聖槍」は、天使たちにより聖者ティトゥレルに託され、「聖杯城」の「聖杯騎士団
(グラールの騎士)」によって守られていた。ティトゥレルの跡を継いで、この聖杯
騎士団のリーダーとなったアンフォルタスの苦悩は、そのような聖なる地位にあり
ながら絶世の美女であるクンドリーに誘惑され、あろうことか彼女を操る「聖者く
ずれ」のクリングゾルに聖槍までも奪われたことである。
・一方、クンドリーもまた、遠い昔、十字架へ向かうイエス・キリストに激しい恋情
を抱きつつもその姿を嘲笑ったため、泣くこともできないまま、狂ったように世界を
永遠にさすらう運命を負わされている。彼女の願いは、イエスのような聖者に出
会い、その癒しを得ることなのだが、彼女が誘惑する「聖者」は誰ひとりとして彼
女の容姿の美しさに抵抗することができない。
・クンドリーとアンフォルタスの二人が心から願っていることは「彼らとともに悩む
清らかな愚か者」と出会うことであり、その愚か者こそパルジファルである。第1
幕では、高齢の聖杯騎士グルネマンツが、パルジファルを「清らかな愚か者」だ
と直感し、彼を聖杯城内に導く。しかし、儀式を執り行うアンフォルタスの苦悩を
見ても、パルジファルは何も理解せず突っ立ったままなので、グルネマンツは失
望して彼を追い出す。
第二幕
・第2幕は、クリングゾルの「魔法の園」。クリングゾルもかつては聖者を志したの
だが、その道に挫折したために聖杯騎士団を恨み、砂漠に歓楽の園を作りだし、
彼らを性的欲望の道に誘惑しているのである。クリングゾルは黒魔術でクンドリ
ーを呼び出し、はじめはいやがっていたクンドリーも「花の乙女たち」とともにパル
ジファルを誘惑しはじめる。
・しかし、クンドリーがパルジファルに初めての口づけを与えた瞬間、パルジファル
はアンフォルタスの「愛の苦しみ」を理解し、飛び起きる。この人こそ自分の探し
ていた「救い主」だと確信したクンドリーは、歓喜に満ちてますますパルジファル
誘惑しようとするが、ついに彼に拒否される。
・クンドリーはクリングゾルを呼び出し、彼は「聖槍」をパルジファル目がけて投げ
つけるが、槍はパルジファルの頭上で静止する。槍を取り戻したパルジファル
十字を切ると「魔の園の偽りの栄華」は崩れ落ちる。
第三幕
・第3幕では、迷いの道をさすらってきたパルジファルが聖杯の領地へと帰ってく
る。そこには、すでにかつての荒々しさをなくしたクンドリーとグルネマンツとがい
て、彼を祝福する。 時あたかもイエス・キリストが十字架に架けられた「聖金曜
日」。野は明るく輝き、救い主になるための苦しみを味わい尽くしたパルジファル
の口づけに、クンドリーはついに救いを見出し、その頬には初めて涙が浮かぶ。
パルジファルはグルネマンツに導かれ、ふたたび聖杯城の中に入るが、聖杯
騎士団の状態はすでに末期症状を呈している。彼らはティトゥレルの遺骸を前に
儀式の執行をアンフォルタスに強要するが、彼はあくまで抵抗し「死なせてくれ」
と叫ぶ。そこにパルジファルが聖槍を差し出すと、アンフォルタスの顔は喜びに輝
く。悩み続けてきた彼もついに救いを得た。聖槍の帰還を受けて聖杯(グラール)
は赤々と輝き、人々がパルジファルを「救い主」として称えると幕が閉じられる。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

大昔、「ワーグナー小説集」という本を読んだことがあります。学生時代だっ
たかな。もちろん翻訳で。当時のワタシにはつまらなかったはずで、本も処
分した。中身などまったく覚えていません。
でもたくさんの台本を書いたんだから、筆は間違いなく立ったんだね。
これもワーグナー自身が台本を書いた。初演は1865年、今から155年ほど
前!
この話は初めてだというキリスト教をよくご存知の方やクリスチャンの中に
は、眉を顰める方も、ぎょっとする方も多いでしょうねえ。特に日本では、接
する機会が少ないし、生真面目な方が多いので、そうじゃないかと。
聖書に沿ったかのごとくの、なんともケッタイナな、とはいえアイデアだよなぁ、
よくもまあこんなもの思いつくもんだという「ストーリー」。さすがといってはナ
ンですが、ここがキリスト教が強い世界だということがよくわかる。
ワタシは、この対訳にイラつくだろうと予想していたんですけどね、意外や意
外、A3用紙にコピーした全36ページをわりとすいすいと読みきることができま
した。楽しいとか面白いとかいうのとは、少々違っていましたけど・・・
こんなものをオペラでやっちゃうというのもスゴイ。このあと、音楽はどう感じ
るんでしょう。
多分抜粋版のようなものは音だけで知っているわけですが・・・ま、のんびり
いきましょう。感想は書けない可能性が高いんじゃないかと思ってます。

METライブビューイングではワーグナーものは『ヴァルキューレ』が5月に予
定されているんでした。これだけとても映画の値段とは言えないほど高い。
果たして観に行けるかどうか。行きたいのはやまやまなんですが・・・

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(色がついてますね、なかなかリアル)