休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ケクラン/フルート、クラリネットとピアノのための音楽

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20190127(了)
フルート、クラリネットとピアノのための音楽
モーリス・エマニュエル(1862-1938)
 ①-③クラリネット、フルートとピアノのためのソナタ Op.11(1907) 12:46
シャルル・ケクラン(1967-1950)
 ④-⑥フルート・ソナタ Op.52(1911-13) 13:30
 ⑦-⑨クラリネットソナタ Op.85(1923) 9:34
 ⑩-⑫クラリネットソナタ Op.86(1923) 8:45
 ⑬-⑰旋法によるフルート・ソナチネ Op. 155a
             フルートとクラリネットのための(1935-36) 6:59
 ⑱-⑳3つの小品(クラリネットとピアノのための14の小品 Op.178から)
            (1942) 4:50
   ㉑パストラーレ Op.75bis(1917-21) 3:17
   マルクス・ブレニマン(fl.)、ジャン・フィリップ・ヴィヴィエ(cl.)、
   ミヒャエル・クライザー(p)
   録音:2003年、Villa Louvigny、Luxembourg Tot.59:55
   CD/クラシック/室内楽/Ⓟ&ⓒ 2013 Brilliant Classics/中古
   <★★★★△>

M・エマニュエルなんて作曲家、たぶん初めてじゃないか。音楽学者だっ
たとか。教会関係にも結びつきが強かった。民謡やオリエントの旋法に
強い関心を持っていたとある。作品数は少ない。生年が同じドビュッシー
とは生涯友人関係だったとか。
この①-③がびっくりするほどステキな曲。とろけるように甘いけれどとて
も上品。 ラヴェル(1875-1937)のマ・メール・ロワ」に似た旋律が第二楽
章でいくつも聞こえ、第一と第三楽章では‘メリーさんのひつじ’みたいな
のが。(「マ・メール・ロワ」にも民謡が使われているということなんだろう
な) 
さて本命はもちろんケクラン、まだまだよく知らない作曲家の室内楽
上記同世代のエマニュエルの曲がなんで始めに入っているのか。なんだ
か似た雰囲気でしたね。素敵な曲を書いているのに、こんな機会でもな
いとなかなか紹介されないから、なんて意図があったのかもしれません。
フルート・ソナタ④-⑥、穏やかでアルカイックとでもいうような感じ。終楽
章の軽やかさも絶品。
作品番号が並んだ双子ふうの二つのクラリネットソナタ。こういうの、続
けて作曲するのは珍しいんじゃない? どんなことがあったんだろう。
Op.85は、明るくひょうきんな始まり。プーランクほどぐっと掘り下げた感じ
にはならないものの仄暗く沈んだアンダンテ/アダージョを挟んで、最後は
落ち着いた感じの短いアレグロモデラート。
次のOp.86は、第一第二楽章ともとてもメロディアスで、最後はそれほど
明るくなりきらない、やはり短いアレグロ
Sonatine modale⑬-⑰はフルートとクラリネットの二重奏。案外多くない
組合せやろね。五つの部分に分かれて各曲短く、少し物悲しいニュアン
スも感じる静かな牧歌、という感じ。老境にさしかかってからの作。
⑱-⑳14もある中から3つだけ?みんな入れてよ、と言いたくなる、老境
の作品。3つなのでソナタみたいに聞こえる。
最後の小品㉑もフルート、クラリネットとピアノ。さりげなくふっと終わってし
まって、まあアルバムとして余韻が、、、ちょっと乏しいか。

穏やかで美しいCDなので職場向き。繰り返し鳴らしていました。
エマニュエルのも含め、緩徐楽章がすべて絶品。ケクランでは『ペルシャ
の時』のような深さもちゃんと感じられました。
でしたが、カミサンだとすぐに眠るね。で、目覚めたのちは、時間のロスを
音楽のせいだ、音楽が悪い!と言いつのるにきまっている。幸いワタシは
そんなことはない。今は毎日あまり疲れないこともあるだろうけど。
このジャンルはプーランクが好きなので、どうしても連想・比較してました。
フルート・ソナタクラリネットソナタ・・・
王道の弦楽四重奏やピアノ・クインテットなんかもあるみたい。安く手に
入るようなら聴きたい。
どこか別の会社の音源を買って出すことが多いBrilliant Classicsですが、
このアルバムは、同社のオリジナルかもしれませんね。
古いセピア色の景色のジャケットはセンスがあり、ある程度中身と調和
もしていて悪くないけれどさぁ、地味すぎじゃないかい。
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