休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ペルルミュテール/ラヴェル・ピアノ作品全集 Vol.1

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20190223(了)
ヴラド・ペルルミュテール/ラヴェル・ピアノ作品全集 Vol.1
     MAURICE RAVEL(1875-1937) Piano Works Volume One
(1)鏡                     26:33
 ① 1.                      4:45
 ② 2.悲しい鳥                  3:47
 ③ 3.海原の小舟                6:34
 ④ 4.道化師の朝の歌             6:24
 ⑤ 5.鐘の谷                   5:03
(2)水の戯れ ⑥                 5:32
(3)なき王女のためのパヴァーヌ ⑦     5:29
(4)夜のギャスパール            21:46
 ⑧ 1.オンディーヌ                6:30
 ⑨ 2.絞首台                    6:15
 ⑩ 3.スカルボ                   9:01
   ヴラド・ペルルミュテール(ピアノ)
   録音:1973年7月、バーミンガム、ニンバス・スタジオ(アナログ) Tot.59:20
   Ⓟ1973 ⓒ1983 Nimbus Records/輸入・発売;日本フォノグラム/中古
   <★★★★>


ペルルミュテールさん(1904-2002)のラヴェル。第2集を先に聴きまし
た。去年の大みそかにアップした通りで、基本的に変わりません。
ちょっと離れて録ったような音になっていて、ホールトーンが長く、ピア
ノの輪郭がぼやけてしまっているんじゃないかというような意見が載
っていたんだけれど、それに関するワタシの印象もこの前と同じ。いく
つかの寂しい再生装置で、十分音色はいいし、それなりにはっきり聞
こえていたと思います。
確かね、‘地下室で弾いているのを階上で聴くみたいなくぐもった音’
というような表現だったはず。LPの音なのかなぁ。とにかく、とんでも
ない、そんなひどい音じゃないですよ。
VOXのセット物に比べれば、音は月とスッポンほどに違って、優れて
いるんじゃないでしょうか。
ひょっとすると、いい再生装置だと、かえって良くない音質になっちゃ
うんじゃない? 良い再生装置がないので確かめようがありません・・・。
ただし、技術的にはVOX盤に分があります。 最も目立ったのが『鏡』
のなかのもっとも有名な④「道化師の朝の歌」。 これだけはちょっと
惜しい。このことがなかったら ★5つでもかまわないね。
(なんで録りなおさなかったんだろう・・・)
基本的には、ワタシの好みは第2集のほうに入っている曲なんだけれ
ど、この第1集を聴いていて、ドビュッシーの影響の濃いものが多いも
のの、ああ自分はこっちのほうもちゃんと好きなんだなあということが
わかりました。
この方のラヴェルが直伝であることはさておいても、やっぱりラヴェル
は作り過ぎたり、こまっしゃくれた演奏は、ワタシはダメです。そりゃあ
センスは大事ですが、とにかくその逆でいい。