20220123&0130(了)
DEBUSSY・RAVEL ORCHESTRAL WORKS
/JEAN MARTINON 8CD 3&4/8

| 子供の領分(orch.:A・Caplet) 2:40/3:57/2:46/2:57/2:46/2:49 |
| 小組曲(orch.:アンリ・ビュッセル) 4:06/3:17/3:01/3:10 |
| 神聖な舞曲と世俗的な舞曲<1904> 4:39/4:36 |
| ハープ:マリー・クレール・ジャメ |
| おもちゃ箱(バレエ、<1920>orch.:A・Caplet)13:08/9:16/6:20/2:56 |
| <★★★★> |

| ピアノと管弦楽のための幻想曲 ①8:03 ②8:30 ③7:20 |
| ピアノ:アルド・チッコリーニ <★★★☆> |
| レントよりおそく ④6:00 |
| ツィンバロン:ジョン・リーチ <★★★△> |
| クラリネットと管弦楽のための狂詩曲<1909-10> ⑤8:11 |
| クラリネット:Guy Dangain <★★★☆> |
|
サクソフォーンと管弦楽のための狂詩曲 (orch.:L・ロジェ=デュカス<1901-08>)⑥10:02 |
| サキソフォン:Jean-Marie Londeix <★★★☆> |
| カンマ(orch.:シャルル・ケクラン<1912/1913>) ⑦20:24 |
| ピアノ:Fabienne Boury <★★★★> |
| ダンス;タランテラ(orch.:ラヴェル) ⑧5:44 |
| <★★★☆> |
| ジャン・マルティノン指揮 |
| フランス国立放送管弦楽団 |
| 録音;1973年、パリ、Salle Wagram |
| CD/クラシック/管弦楽/8枚組/Ⓟ1974・1975 EMI ⓒ2012 Warner Music Group |
| /輸入/中古 |

| 「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」以外は自身でないオーケストラ編曲もの。 |
| こういう集め方って、ちょっと面白いですよね。 |
| 例えば「聖セバスチャンの殉教」とか「ペレアスとメリザンド」から何か選 |
| ぶとかしなかったんだ。徹底して歌なしったら歌なし。 |
| 子供の領分 |
| 1.「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」 2:40 2.「象の子守歌」 3:57 |
| 3.「人形へのセレナード」 2:46 4..「雪は踊っている」 2:57 |
| 5.「小さな羊飼い」 2:46 6.「ゴリウォーグのケークウォーク」 2:49 |
| いろんなものにも用いられたりしている超有名なピアノ組曲が、そっくりそ |
| のままオーケストレーションされていて、ほんとに上手い!カプレというか |
| たは最後の「おもちゃ箱」でも見事なんだけれど、「子供の領分」だって負 |
| けてない。ここでのマルティノンの指揮もきっといいんだろう。コミカルな |
| 「6」以外の慈しみがいずれも最高。 ついでに言わせていただけるなら、オ |
| リジナルのピアノにだって負けてないみたい。 |
| カプレさんはドビュッシーの友人で、いくつかのオーケストレーションの手 |
| 助けをしているほか、自身も優れた作曲家だったというのはいくらかわかる |
| 気がする。残念ながら早逝してしまったそうな。何か聴いてみたい気がする。 |
| 冨田勲は「月の光」というアルバムで、4と6をシンセでやってましたっけ。 |
| 小組曲 |
| オリジナルのピアノ連弾よりこっちのオケ版のほうがビュッセルの名と共に |
| よっぽど有名なんじゃなかと思うが、そうでもないんだろうか。 |
| い素敵なんだけど、ちょっと聴きすぎてきたかな。ビュッセルさんには失礼 |
|
ながら、カプレさんならどんなオーケストレーションをしただろうかと、思 わぬでもない。 |
| 神聖な舞曲と世俗的な舞曲 |
| これは大好きな曲で、これもいささか聴きすぎているから、あまり言うよう |
| なことはありませんね。まああえて言うとすると、どちらの舞曲もちょっと |
| モノトーンというか、もうちょっと色彩を感じるゆっくりめの演奏(録音) |
| を知っていて、それと比べてしまいます。(え―、この先、ラヴェルを聴く |
| ときに似たような感想を書きつけるかもしれません) |
| おもちゃ箱 |
| 若い時にちょっと聴いたぐらいなので、実に新鮮。時々記憶のあるメロディ |
| が出て来ます。 |
| ピアノ版ができた後、共同でオーケストレーションにかかっていたが、ドビ |
| ュッシーが亡くなってしまったので、あとはカプレがかなり遅れて完成させ |
| た。ただバレエとしての完成はできたとは言い難いみたい。 |
| ピアノがふんだんに入っていて、本来ならピアノ入りは普通あまり好きでは |
| ないんだけれど、これは「ペトルーシュカ」みたいで悪くないですねぇ。と |
| いうか、ひょっとすると「ペトルーシュカ」の影響もあるかも。総じて本家 |
| のドビュッシーよりかなりカラフルんじゃないかしらん。 |
| 思った以上にいい一枚になっていました。 |
| 見過ごされがちなドビュッシーの一面が集められています。 |
|
ピアノと管弦楽のための幻想曲 (ed.Andre Jouve) 「編集者」の意味の名前が載ってます。編集じゃなきゃ何?編曲? |
| 多分初めて聴きます。いい曲ですね。①ではフランクの一派のサウンドみ |
| たいなのも聴かれるけれど、本家の音もする。②の緩徐楽章は聴きいっち |
| ゃう。「月の光」のような雰囲気。③は①の調子に戻る感じ、かな。 |
|
ちょっと個性不足は否めないが、、、いわば「ドビュッシーのピアノ協奏 曲」やね。 |
| レントよりおそく |
| ドビュッシーのワルツ!聴いたことはあるけれど、、、独立した曲なのね。 |
| オリジナルがピアノ版とオケ版の両方。他にヴァイオリンとピアノ版、ピ |
|
アノ連弾などにアレンジもされている。で、なんでツィンバロンと弦楽合 奏のヴァージョンがここに? |
| 一聴、美しく気取っている。鼻歌っぽくていい。 |
| クラリネットと管弦楽のための狂詩曲 |
| オーケストラ部分がとてもチャーミング。それもいい音で録られているこ |
| ともあって、聴き映えがしました。 |
| サクソフォーンと管弦楽のための狂詩曲 |
| 上記クラリネットと同様にわりとよく知られた曲。軽い曲かもしれないけ |
| れど、オーケストレーション、いいですよね。ただまあ、ドビュッシー自 |
| 身じゃないというう感じのところは色々あります。でももうこの曲なんか、 |
| 普通にドビュッシーの曲として『小組曲』みたいに演奏されているから、 |
|
なんだかんだ言っても始まらない。マルティノンさんも真面目に付き合っ てる。 |
| カンマ |
| 1幕3場のバレエ音楽としてピアノ版はできたが、オーケストレーション |
| のことで依頼者と意見が合わず、少しだけオーケストラパートが残され、 |
| 放置された。それをもとにケクランが完成したという。20分もある作品。 |
| どういうきっかけがあったのだろう。好きなケクランなんだもの、とつ |
|
い期待してしまうが、聴いたことないどころか、タイトルも知りません でした。どんな出来なんだろう・・・ |
| 「エジプトの伝説的な踊り子カンマが、敵に包囲された都市を救済する |
| ために償いの踊りをして、生け贄となった人々を救う」といった内容。 |
| 一聴、エキゾティシズムは少なかったですね。踊りはちょっと色気のあ |
| るもののようだけれど、どうもここにはドビュッシーがあまり多くいま |
| せん。むしろケクランがしっかりいる感じ。そのあたりが人気や評価の |
| 分かれ目になっているのかもしれない。ドビュッシーよりカラフルだよ |
| ね。騒ぐところは少なく、スペクタクルはそうない。おしまいのほうで |
|
少し盛り上がり、そこらへんには異国趣味、エスニック風味もあります ね。そういうお話なんでしょう、静かなエンディングもグッド。 |
| ワタシが気になりそうなピアノのサウンドもうまく取り入れていて、実 |
| にいい雰囲気でした。 |
| 間違いなく4枚目の目玉! ケクラン色が強いとは思いますが、こりゃも |
|
っと聴かれていい曲じゃないですかねぇ。これ、ワタシは時々聴きたく なりそう。 |
| ダンス;タランテラ |
| これも知らないです。 |
| 天才ラヴェルとしては、やっつけ仕事かもしれないが、見事な色付け。 |
| しゃきっとして、みずみずしいセロリーの噛みごたえみたい・・・なん |
| てね。ドビュッシー自身のオーケストレーションだと、もちろんこうは |
| ならなかったんじゃないかしらん。 |
| 3枚目、4枚目なんて、作曲者自身のオーケストレーションでないもの |
|
が多いものだから、それほど重要視されてこなかったであろう作品が集 められてます。 |
| でもね、前向きな表現をするなら、オーケストレーターの競演、饗宴と |
| も言える。しかも、ビュッセルやカプレの見事な仕事ももちろんいいの |
| だが、4枚目にはねぇ、なんと、ワタシの愛するラヴェルとケクランの |
| オーケストレーションが並んでいるのです。ま、ラヴェルのものは小品 |
|
過ぎるのが残念だけどね。今さらだけれど、例の『展覧会の絵』ほどの 大作が聴いてみたかった・・・ |
| そしてマルティノンさんは曲の出来を信じ、軽んじることなく一から楽 |
| 譜を読み込んでやってみましたというふう。それは1枚目2枚目も同じ |
| だったように思います。 |
| ワタシの感じかたが少し変わったというところもきっとあるとはいえ、 |
|
なるほどの高い世評。手垢の少ない古びにくい演奏になっていたんじゃ ないでしょうか。 |
| この一種の爽やかさとでもいうものが、次のラヴェルではどう出るのか。 |
| 去年の年末近くから聴き始めたセットもの、ここらでちょっと休憩。 |