休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ドビュッシー・ラヴェル 管弦楽作品集/ジャン・マルティノン 5/8

20220211(了)

DEBUSSYRAVEL ORCHESTRAL WORKS/JEAN MARTINON 8CD 5/8

【Disc5】ラヴェル管弦楽曲集1 (75:36)
 ボレロ 14:56
 海原の小舟(鏡 第3番) 7:18
 マ・メール・ロワ(バレエ組曲) 28:59 
 道化師の朝の歌(鏡 第4番) 7:53 
 スペイン狂詩曲 4:32/2:15/2:51/6:28
  <★★★☆>
  ジャン・マルティノン指揮
  パリ管弦楽団
  録音;1974年、パリ、Salle Wagram
 
  CD/クラシック/管弦楽/8枚組/Ⓟ1974・1975 EMI ⓒ2012 Warner Music Group
  /輸入/中古

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さぁて、慣れ親しんだ曲の多いラヴェル、いってみます。
 
ボレロ 
力強い感じかな。普通だね。こりゃ、誰がやっても似たようなもの。
数少ない聴きたい曲でない代表のようなものなので・・・、上記以外に特に
感じたこととてない。最後はかなり気張っていて、ディナーミクには拘った。
海原の小舟(鏡 第3番) 
この曲はクリュイタンス以外ではたいして聴いたことがない。「海辺に漂う
小舟」なんてタイトルじゃなかったっけ。かなり印象が違って、肉厚な音が
なかなかいいです。ドビュッシーに近い音じゃないか。
マ・メール・ロワ(バレエ組曲
全曲版やね。これは大好きな曲。
悪いわけではないんだけれど、ここまで生真面目だといい結果にはつながら
ないってこともあるんだなぁ。その証拠というか、とにかくもうひとつ・・・
でも一体どこがピンとこないのだろう。
いろんな事やってるんですよ。楽器の強調のしかたや細かいテンポを工夫し
ている。ダイナミックはかなりめりはりを付けている・・・ ちゃんと優し
く、ファンタジック・・・って、もともとそういう曲だけど。
なんだろう、音色かなぁ、若干地味だとは思う。カラフルだなぁという感じ
はしない。ドビュッシーではちょうどよかったものが、ここでは指示通りに
やっているようなのに、なぜか足りない気がする。よく歌っている。なのに、
不思議だなぁ、どこか、もう一歩。
パリ管、上手いのかそうでもないのか、よくわからない。独奏のセンスはあ
る。つまりセンス込みの自己主張の強さ。だけど、アンサンブルの正確さは
決して最高というわけじゃない。そして、アンサンブル重視のほうが、この
曲には向いている。その辺だろうか。そういや、クリュイタンス/パリ音楽
院管の演奏も、アンサンブルにはちょっと問題があった。でも、安直な言い
草だけど、柔和なムードがそれを補って余りあるという感じだったと思う。
道化師の朝の歌(鏡 第4番)
ピアノ曲の見事なオーケストレーション
めりはりを効かさざるを得ない曲。出来は普通かなぁ。
スペイン狂詩曲
超有名なラテンフレイバーの名曲。「眉間の皺」ですよ!
上記と同じで、どこか、もう一歩。ここまでで言えるのは温かみがあること。
認めたくないんだけれど、ある種、ひんやりした感じが足りない気がする。

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