| 観終わって、ウーン、なかなかうまいタイトル・・・ |
| 『東ベルリンから来た女』が同じ監督、女優、男優だったんですね。もう忘れ |
| ていました。ワタシはだいたいこんなものです。 |
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| 4曲ほど出てくる曲のうち、クルト・ワイルの超有名なスタンダードナンバー |
| 「スピーク・ロウ」が、タイトルにしてもいいくらい重要な使われ方をします。 |
| 最初はほぼベースのソロ、山の部分ではピアノ伴奏のヴォーカル、最後はエン |
| ドタイトルでのコンボ+淡いストリングス。いいニュアンス3パターンでした。 |
| 1943年の曲だから、戦時中! |
| もう一つ知っている曲が流れました。「ナイト・アンド・デイ」(1932年、コール・ |
| ポーター)。面白かったのはこれがドイツ語では「Tag und Nacht」と、逆になって |
| いたこと。エンドタイトルを見ていて、へぇ―・・・ |
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| 強制収容所から命からがら助かったネリーがドイツに戻ってくるが、顔がめち |
| ゃめちゃ。整形は成功するも、かなり違った顔になってしまう。彼女はもちろ |
| んユダヤ人。歌手で資産がある。自分を取り戻そうと、行方知れずの夫ヨハネ |
| ス(通称ジョニー、ドイツ人のよう)を捜す。タイトルになっているフィーニ |
| ックスというアメリカ人がこしらえたようなクラブで下働きをしているのを見 |
| つけるのだが、顔が違うので気付いてもらえない。 |
| ジョニーのほうは、死んだはずのネリーに似ていると思い、一計を案じる。そ |
| の女をネリーに仕立てて、あるはずの「遺産」をいただこうと。 |
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| ジョニーはネリー本人をネリーに仕立てようというのだが、ネリーもわざと騙 |
| されたままでい続けてしまうのだから、これはいつかカタストロフィーに繋が |
| るに違いないと、観るほうはわかっている。その待ち受けを楽しむという感じ。 |
| この図式は古風としか言いようのないと感じましたけどねぇ、どうでしょうか。 |
| 最高の余韻とまではいかなかったものの、それでも、いい幕切だった。 |
| 始めに「スピーク・ロウ」のことを三つ書きましたが、その二番目のヤツがそ |
| うです。というと、まぁほぼほぼネタバレなんですけどね。 |