休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『DIVE ダイブ 海底28メートルの絶望』

20241014(了)

映画

『DIVE ダイブ 海底28メートルの絶望』

  監督;マクシミリアン・アーレンバイン
  /ルイーザ・クラウス/ソフィー・ロウ
  2023年製作/91分/ドイツ/原題または英題:The Dive/DVDレンタル
  <★★★>

本日は仕事が休みで、晩飯が早かったもんだから、カミサンのレンタル分を、
食事しながら鑑賞。90分だし、と。晩飯はゆっくり摂るほうなので。
 
見かけも性格もまるで違う姉妹が(って、始め姉妹だとはわからなかった)
が、ダイヴィングに行って、トラブルになる。
崖下の海なんだが、崖が脆く岩が落ちてくるかもしれないから注意しなさい
よ、と一応書かれてはいたんだが、それがたまたま起きて、姉が水中で、岩
の下敷きになってしまう。脚が挟まれた状態になって抜け出せない。(日本
じゃ絶対に遊泳禁止、ダイヴィングなんて論外。表示もきっと仰々しいね)
で、妹はパニック。海岸では予備のボンベも岩の下。さあどうしよう、とな
る。典型的なワンシチュエーションもの。
 
ドイツ映画なんですが、あの崖が続く景色は、ドーヴァー海峡のイギリス側
に似てました。でもドーヴァーの崖はもっと白っぽかった気がするんで、違
うんじゃないかな。それにドーヴァー海峡で潜る話は聞かない気がする。潮

の流れが速すぎるんじゃないか。ドーヴァーの連想は、言葉が英語だったか

らということもありましたけどね。

(地中海のどこか、という感じでしょうか)

 
原作者が書いてあるから小説か何かでしょうが、ここまで単純でもないでし
ょう。姉が、オヤジとのトラウマみたいなものをだかえている(この事情は
妹にはわからないし、なくてもあまり問題はない)ほかは、姉妹それぞれの
近況を言いづらそうに喋り合う程度の会話しかない。
でもそれらのことがないと、むき出しの絶望的状況がずーっと続いてしまう
ことになって、それでは映画を成立させるのは難しそう。原作(多分ドイツ
の方)には彼女らの事情がいろいろリアルに書かれていたんでしょうけど。
 
この作品の醍醐味というのは、やっぱり「息苦しさ」なのかな。
ワタシには、姉を助けるために脳天気でお姫様然とした妹が、いったん陸上
に戻って道具を探したり、助けを求めるために地図上の建物があるらしいと
ころへ走って行ったりする必死の行動がよかった感じ。
尺はもっと短くってもいいんじゃないか、という意見もきっと出るだろうが、
そこまで言ってしまうこともない。(ただし、邦題は長すぎだよ)
そうそう、減圧のために、海面から5~6mのところで数分、減圧をしなき
ゃならないと何度も言われるにもかかわらず、パニックの妹は無視して危な
い目に遭います。「あの程度」で済んだのは、ちょっと引っ掛かりました。
30m弱なら大丈夫なんでしょうか。ワタシはその辺よく知りません。