休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

カルロス菅野プレゼンツ トロピカーニバル Ⅱ

20240426(了)

Carlos Kanno Presents

   : TROPI-CARNIVAL Ⅱ

① IGOR'S DREAM(チコ・オファリル) 5:27
  /Chico O’Farrill & His Afro-Cuban Jazz Orechestra
② VIVA CEPEDA(カル・ジェイダー) 5:00
  /Jerry Gonzalez & The Fort Apache Band
③ MIDNIGHT TRAIN(ジョン・スタブルフィールド) 9:09
  /Jerry Gonzalez & The Fort Apache Band
④ WHAT YOU WON'T DO FOR LOVE(コールドウェル-ケットナー) 5:33
  /Hiram Bullock
⑤ CARAVAN(エリントン-ティゾル) 4:39
  /Pucho & His Latin Soul Brothers
⑥ MORNING(クレア・フッシャー) 7:49
  /Cal Tjader featuring Clare Fischer & Poncho Sanchez
⑦ TU CREES QUE(モンゴ・サンタマリア) 6:16
  /Cal Tjader featuring Clare Fischer & Poncho Sanchez
⑧ AFRO BLUE(モンゴ・サンタマリア) 9:27
  /Afro Blue Band
⑨ WE(TO KRISTEN AND ME)(クラウディオ・ロディティ) 5:51
  /Claudio Roditi
⑩ SPEAK LOW(ワイル-ナッシュ) 6:28
  /Manny Oquendo & Libre
⑪ AND THE MELODY LINGERS ON(A NIGHT IN TUNISIA)
   (ギレスピー-パパレッリ-カーン-マーディン) 4:33
  /Hiram Bullock
 
  1999/CD/ラテンジャズ(コンピレーション)/ビクターエンタテインメント/邦盤/中古
  <★★★★>

メモしてからしばらくたってしまいました・・・

全体的には、元々ジャズなのを逆に少しラテンフレイヴァーで、というイメージ
の揃え方に思えました。
菅野さんの上掲コメントと表現はちょっと違うけれど、、、
⑥⑦に名があるカル・ジェイダーとポンチョ・サンチェス以外はほぼ知らない演
奏者ばかりです。まあワタシのラテン系の知識なんてこんなもんなんですが、こ
この人たち、みなラテン系奏者だろうにジャズふうにも達者なこと!見事なソロ
を聴かせてくれるし、アンサンブルもなかなか。
①②③なんか完璧。
④と⑪のハイラム・ブロックというのはアメリカのジャズ・フュージョン・ギタ
リスト(ここではエレキギターと歌)で、堺市出身の黒人。もう2008年に癌で亡
くなってしまっているそうな。歌はともかくギターはカッコよろしい!菅野さん、
推している。
⑧はモンゴ・サンタマリアの有名曲なんですが、テナーサックスやソプラノサッ
クスのソロ、ピアノのサウンド、重いリズムなんかは、コルトレーンの『至上の
愛』だとか『クル・セ・ママ』なんかのドロドロ重たいジャズを思い出させて、
ちょっとゾクゾクしましたね。またテナーのブリブリなんかは(バリトンじゃな

いものの)馬のいななきに似て、そう、エリック・ドルフィ―を思い出させ、笑

いがこみあげて来たり・・・ こんなに重たくやるバンドもあるんだぁ。

⑩「スピーク・ロウ」を演奏するマニー・オケンドなるサルサバンドは知りませ
んが、歌手の声が菅野さん似でした・・・
 
どれもいいんだけれど、特にワタシの推薦トラックは①②③と⑧かしらん。
職場では小さい音で、車中でかなりでかい音で、随分楽しませてもらいました。
日頃は自転車スマホとすれ違ったりすると、えらそうに低く毒づいたりしてい
ますが、車のワタクシメだってけっこう大音響でね、人のことは言えないな。
    左下に、Fantasy とMilestone のレーベルマークが見えるんで、
    このアルバムは、この2レーベルから選んだということなん
    でしょうが、この2レーベルからしか選んでいないという言
    い方もできるわけで、ちょっと寂しい。
このシリーズ、「Ⅲ」を先に聴き、次に「Ⅰ」、そして今回「Ⅱ」。
ビクターの洋楽レーベルからのみという狭い選択肢なので、菅野氏もビクターも
「Ⅲ」以降は出しようがないというか難しかったに違いない。
菅野さんの熱帯JAZZ楽団はもう大分長いこと聴いてません。オルケスタ・デ・ラ・
ルスを出た後結成され25周年だとか書いてあるし、ビクターからソニーに移籍
したとあるから、まだ頑張ってはるんでしょう、、、 こうしたコンピレーショ
ンの可能性も、ひょっとするとソニー系列からなら、なにかちょっと違ったコン
セプトのもと、あるかもしれませんね。

 

       ここんとこです、これじゃよく見えませんが