休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ライブ・アット・ジャズ・アレイ /モンゴ・サンタマリア

20220808(了)

ライブ・アット・ジャズ・アレイ

                          モンゴ・サンタマリア

 ①ホーム 6:00       ②ボニータ 4:39  ③フィラデルフィア 5:57
 ④パラ・ティ 5:54     ⑤マンテカ 6:47  ⑥PONCE 6:51
 ⑦コーメ・カンデラ 5:20  ⑧イビアーノ 4:55 ⑨フアン・ホセ 5:22
 ⑩アフロ・ブルー 10:31
 
 録音; 1990年3月、シアトル、Dimitriou's Jazz Alley
 CD/1990年/ラテンジャズ/キングレコード//Ⓟ&ⓒ 1990 Concord/輸入/中古
  <★★★☆>

学生時代にジャズ喫茶でモンゴ・サンタマリアは時々かかりましたね。なん
でこんなのかけるんだ!なんて思ったもんでした。親しみやすくて覚えやす
くて、本心じゃ嫌っていたわけじゃないのですが、こんなもん、ジャズやな
い!という雰囲気でね。つまり、学生たちは概して難しいジャズを聴かなき
イカンのだ、みたいな雰囲気。だからモンゴやジャズ・クルセダーズなん
かがかかると、またかかってら、なんて舌打ちまがいのフリをしていた。そ
れは見せないようにはしていましたがね。実は喫茶店のオーナーがコンガ奏
者だったからなのでした。
まぁ、ワタシには通過儀礼みたいなものだったんでしょう。
オッサンになってからはラテン系のものはたいがい好きになってしまいまし
た。何故なのかな。若いうちにサンバ、ボサノヴァに親しんだのが、すこし
「遡らせてくれた」のでしょうか。
 
学生時代に、モンゴのいいアルバムを聴いたはずなのですが、ちゃんと探し
たことはなく、その後見つけた2-3枚は面白くなかった。だから、しばら
く放置してましたが、これを見つけて、懲りずに聴いてみる気になった。
これは1990年のライブなんだから、学生時代に聴けたはずがない。これも探
したものとは違う。
でも見ればベストアルバムみたいなもののようなので、ま、いいかぁ。
 
大分大御所ふうになっておられるみたいだけれど、この時点ではまだまだ元
気いっぱい。いや、楽しいアルバムでしたよ。
ほとんどがご本人の作曲のよう。知っている曲がいつくもある。このジャン
ルでもジャズでもスタンダードになっているものが多いんだね、きっと。
 
サルサが中心で、そのジャンルなら同じくジャズ系のアレンジも多いティト
・プエンテやポンチョ・サンチェス(いずれもコンガ奏者兼バンド・リーダ
ー)なら大分聴いていて、ダブります。どちらも大好きで、レベルは三者
もワタシには似通った感じ。
サルサそのものでないのは、例えば⑧。あくまでジャズ・フュージョン系の
アレンジを施し、その上でサルサっぽい打楽器を加えてみた、という作りに
している。とても洗練されている。でも実はモンゴの曲、、、
一方、違うほうに振れているのが、⑩の前半。完全に黒いアフリカを思わせ
る音楽を入れ込んでいる。このタイプの曲ないしアレンジは、ポンチョもテ
ィトもやっているのは聴いたことがない。二人ともアフリカ系ではなく、モ
ンゴのみはルーツをはっきりアフリカに持っているのかもしれない。とにか
くこの「アフリカ音楽」が特色というか異色というか。
モンゴのこのタイプの曲が半分ぐらい入っているアフリカを強調した2枚組
CDアルバムを聴いたことがあって、実はワタシ、これがたいそうきつかった。
何故か聴き続けるのが難しかった。好きな中南米音楽ではなくなっちまった。
このライブアルバムでは少ししか入っていなかったのが幸いしました。ほと
んど「ベストアルバム」みたい。
決して「悪くない」評価になりました。★4つでもよかったかな。

 

あのジャズ喫茶店、街もすっかり変わって、さすがにもうなくなっただろうな。
懐かしいです。

京都にもあるらしい町名と同じ名前の商店街の狭い裏通りにありました。

おっと、ネットで見ると、まだあるんですねぇ、びっくり。