休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

恋恋風塵(れんれんふうじん)

20250530(了)

映画『恋恋風塵』

  ホウ・シャオシェン監督/ワン・ジンウェン/シン・シューフェン
  1987年製作/110分/台湾/原題または英題:戀戀風塵 Dust in the Wind
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  <★★★☆△>

台北からさほど遠くはないのかもしれない、山の中腹あたりにある寒村に住む
アワン(男子)とアフン(女子)を中心にした、多分にノスタルジックなお話。

2人は同い年で、さいころから兄弟のように一緒に過ごしてきていて、まるで

「言い名付」みたい。
男は鉱夫が主な仕事だが、とっくに不況。二人は中学を終えると高校へは行か
ず、ともに台北へ出て家族のために働く。アワンは始めは印刷屋で働き、一応
夜学へ。アフンは洗濯屋へ。
始めはちょっとついて行けなかったのです。時間がどんどんたって行ってるの
がわからなかったから。いろんなことが起きるごとに二人は(特にアワンは仕
事を変えつつ)休みには実家へ帰ることを繰り返し、時間の経過もそれで気が
が付いたような具合。

そんな中、アワンに兵役がやってくる・・・って、当たり前みたいなもんです
が、台湾に兵役があることを、ワタシ、ほぼほぼ意識したことがありませんで
した。もっとも、言葉は悪いが、ほとんどままごとみたいな緩い描かれ方でし
た。この兵役中の挿話として、杭州の漁師の船が故障で流れ着き、アワンが属
するの部隊に助けられるというのがありました。漁師一家が台湾の兵役中の人
のいい兵士たちを信用しないというシーンがあって、意味深(例えば、中国人
側も、台湾人がいい感情を抱いてくれているはずがないという思い込み)とい
うか、なんだか珍しいものを観た気がしました。
(結局中国の漁師一家は船を直してもらい、貰い物もし、大感謝をして帰って
行く!帰しちゃうんだね。そこんところをアワンは実家に「お祝いごとのよう

だった」と書き送る。)

そして恋恋風塵・・・

面白いシーンということではないが、アワンの祖父役の爺さんに、なかなかの
長台詞がありました。痩せてホントにジジイ然としていながら味があって、印
象に残りました。知られた方なのかも。
 
で、始めのノスタルジックに戻りますが、その一つは間違いなく景色。
映画のスタートが、ディーゼルカーが次々にくぐるトンネル。その合間合間の
緑のありようが日本のそれとものすごく共通点がある。途中でも何度か山の深
い緑が出てきて、目を奪われました。近いんだから、似てて当たり前なんです
けどね。