休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ドビュッシー・ラヴェル 管弦楽作品集/ジャン・マルティノン 8-7

20220215(了)

DEBUSSYRAVEL ORCHESTRAL WORKS/JEAN MARTINON 8CD 7/8

 【Disc7】ラヴェル管弦楽曲集3 (56:23)
ダフニスとクロエ全曲
  

  ジャン・マルティノン指揮

  パリ管弦楽団パリ・オペラ座合唱団
  録音;1974年、パリ、Salle Wagram
 
  CD/クラシック/管弦楽/8枚組/Ⓟ1974・1975 EMI ⓒ2012 Warner Music Group
  /輸入/中古

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『ダフニスとクロエ』全曲です。 56分23秒、、、そんなに長かったっけ。

LP1枚にはちょうどいいというか、ぎりぎりいっぱいやったんやね。最後の合
唱じゃ、ワタシの装置では音が割れた。
CDじゃ余裕だから、このセットものには入っていない『序奏とアレグロ』な
んか入っておればよかったんだけどな・・・(シカゴ響での録音はあったけれ
ど、別レーベルだもの、これ、持ってくるわけには・・・いかん、って、こん
な名曲に失礼な言い草です。
 
ワタシの今までのイメージでは、第3場があまりに良くまとまっているのに対
し、その前までは(聴くだけだと、という意味)うんと長いのに、様々な「繋
ぎ」で出来上がったような感じでしたかね。ちょっと散漫。なんて、エラそう
に勝手なことを言います。でも実はそれが決して嫌いではなかった。
今回は例えばこんなことを感じました、、、
楽曲全体の前半部がなんだかオペラみたいで、歌を付けてもいいんじゃないか
というようなこと・・・ で、あと半分はもちろんバレエ。
 
これまで書いてきたように、いろんな工夫をしているマルティノンさんの解釈
が功を奏していて、散漫さなんてなかった。むしろ第1場・第2場と第3場の
出来にギャップがうんと少なかった気がしましたね。
どうでしょう、いい印象でしょ?
それからもうひとつ。
全員の踊り、つまりエンディングなんですが、なぜか、マルティノンさん、若
干ながら抑え気味なのです。ディナーミクも表情も。第1場のほうがものすご
い・・・
 
クリュイタンス盤でいただけなかった合唱は万全でした。さすがパリ・オペラ
座合唱団。グッドでした。
ソロを取る楽器はたいていものすごくうまいのに、合奏になると「一糸乱れぬ」
というふうではないのが、まあどの演奏でもそうなんだけれど、ありますね。
それも魅力なのかもしれない・・・って、前にも書いたとおりです。
 
何度も書いたクリュイタンスのLPのセットもの。下の写真がそうです。
引っ張り出してみたら、悲しいかな、セットの表面にぽつぽつと黴だかシミだ

かが浮き出ていました。中も無残。解説書も中のジャケットも。そらぁもう、

よう触ったもんな・・・    (エンジェルレーベル、東芝レコード/邦盤)

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