休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』

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20190220(了)
映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス Maudie
  アシュリング・ウォルシュ監督//サリー・ホーキンズ/イーサン・ホーク
  2016年/カナダ・アイルランド映/116分/DVDレンタル
  <★★★☆>
<映画.com解説から> カナダの女性画家モード・ルイスと彼女の夫の半生を
・・・描いた人間ドラマ。カナダ東部の小さな町で叔母と暮らすモードは、買い物
中に見かけた家政婦募集の広告を貼り出したエベレットに興味を抱き、彼が暮
らす町外れの小屋に押しかける。子どもの頃から重度のリウマチを患っている
モード。孤児院育ちで学もないエベレット。そんな2人の同居生活はトラブルの
連続だったが、はみ出し者の2人は互いを認め合い、結婚する。そしてある時、
魚の行商を営むエベレットの顧客であるサンドラが2人の家を訪れる。モードが
部屋の壁に描いたニワトリの絵を見て、モードの絵の才能を見抜いたサンドラ
は、絵の制作を依頼。やがてモードの絵は評判を呼び、アメリカのニクソン副大
統領から依頼が来るまでになるが・・・
他の夫婦のことなんてわかりませんが、と普通言います。だってオヤジとオフク
ロのことだって、どんな感じだったのやら、ようわかりませんもん。
で、この映画の夫婦も、本来ならぜんぜんわからない夫婦の代表格ですね。途
中からは確かにこれも夫婦だと思わせられましたけど。
その感情の機微が丁寧に描かれる。絵もまあいいんだけれど、絵のことは、存
外ついでというような表現だったかもしれない。
とっかかりの彼女の自暴自棄のような行動からは、体の不具合のみならず、精
神の不具合をも見て取れたと思ったもんだから、実話に基づいている話らしいと
はわかっていたものの、こりゃあいったいどないなるんやろうと、眉を顰める感覚
でした。
そこで、今度は押しかけられた一見愚鈍な感じの荒くれ漁師の人となり。孤児
院の手伝いもしているので決して冷たいわけではないのだが、自己表現がまっ
たくできない。
こんな二人が、妙なきっかけやすったもんだの後、電気も通わない一つ屋根の
下で、ぼそぼそと時々会話を交わしながら生活し始める。彼女の空いた時間の
絵の占める割合が増えてくる。夫の表現力も徐々に上がってくる・・・夫婦の関
係や質が変わってくる・・・
でも、寒そうだったなぁ。
季節の巡り方はわかりよく表現されていたと思ったんだけど、実はそれより、年月
がもっと早く経って行っていることが、ちょっとわかりづらかった。髪の毛の色が徐
徐に変わって行ったり、着るものが変わっていくので、理解はしたんだけれどね。
そうそう、漁師の漁師らしいところが極めて少なかったのはちょっと寂しかったん
じゃない?
絵が好きな(観るより描くほうですが)カミサン、この気まぐれに選んだ映画を、結
構真面目に観てました。観終わったあと、この映画の話はせずじまい。どない思
たんやろう。

 不思議なサリー・ホーキンズさんかなり熱演。役柄的には「シェイプ・オブ・ウォ
 ーター」よりはまっていた気がする。ファンタジーの「シェイプ―」があまり好き
 でなかったこともあるけど。
 イーサン・ホークは若干異質。というか、早い話、漁師に見えなんだ。
 映画の終わりに、実際のお二人が短時間、モノクロで写された。これによれ
 ば、奥さんのほうは、ホーキンズがうまく感じを出せていたけれど、旦那のほ
 うはやっぱり、大分違っていた。(いや別に顔や人相なんか似ていなくてもい
 いんだけどさ)
 アイルランド、ダブリン出身の女流監督。
 サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を2005年に映画化したとある。
 ほんとうにたまたまなんですが「このミス」にほだされて読んだ。ゴシック大河
 ドラマという感じで読みごたえも充実感もあったが、趣味じゃなかった。
 それはともかく、なんとサリー・ホーキンズが主役だったんだ。