20210924(了) |
映画『ストックホルム・ケース』
ロバート・バドロー監督//イーサン・ホーク/ノオミ・ラパス/マーク・ストロング |
2018年製作/92分/G/カナダ・スウェーデン/原題:Stockholm/DVDレンタル |
<★★★△> |
【映画.com】解説から: 誘拐・監禁事件の被害者が犯人と長い時間をとも |
にすることで、犯人に対し連帯感や好意的な感情を抱いてしまう状態を示 |
す心理学用語「ストックホルム症候群」の語源になった事件を題材に、イ |
ーサン・ホーク主演で描くクライムドラマ。何をやっても上手くいかない |
悪党のラースは、自由の国アメリカに逃れるためストックホルムの銀行に |
強盗に入る。ビアンカという女性を含む3人を人質に取り、刑務所に収監さ |
れていた仲間のグンナーを釈放させることに成功したラースは、続けて人 |
質と交換に金と逃走車を要求。しかし、警察が彼らを銀行の中に封じ込め |
る作戦に出たことで事態は長期化。次第に犯人と人質の関係だったラース |
とビアンカたちの間に、不思議な共感が芽生え始めていく。 |
映画の題材となったのは、1973年にスウェーデンのストックホルムで起こ |
ったノルマルム広場強盗事件。 監督は、イーサン・ホークが伝説のトラン |
ペット奏者チェット・ベイカーを演じた「ブルーに生まれついて」のロバ ート・バドロー・・・ |
そうか、あの破滅型のチェット・ベイカーの映画の監督さんだったんや ・・・ |
計画的とはいえ、なんとも緩い銀行強盗のたてこもり。 |
1973年だからこんなに緩いというわけじゃなくて、この人好きのする犯人 |
たちだからこうなった、こんなおっとりした銀行員たちだからこうなった、 |
こんな妙にひねくれて自信家の警察署長の対応だからこうなった、、、 |
まぁ、そんな複合要因ふうですね。それがこの「ストックホルム症候群」 |
なんて言葉を生んだ。言葉自体を知りませんでしたが、語源になったなん |
てねぇ、面白いじゃないですか。 |
最初から破綻しているような計画ながら、一体どんな着地点になるのか気 |
になって、観るほうとしてはちゃんと緊張感が続いたのが嬉しい。 |
この犯罪が、一体「本当はなんでなんや!」という点が、いまいち明確じ |
ゃないことが、最後までつきまとったことは確かなんだけど、観終わった |
後は、そのことを含めてのこの事件なんだよ、と言うしかないようです。 |
なかなかの存在感だったノオミ・ラパスさん、エンドタイトルをなんとな |
く見ていたら、製作陣に名を連ねてました。やる気満々だったんですな。 |
音楽は、ボブ・ディランの歌以外は最低限。 |