<METライブビューイング2018-19> |
第5作 ヴェルディ 《椿姫》 新演出<イタリア語> |
鑑賞;20190213、なんばパークスシネマ 18:45~22:00 |
(オペラ/映画) |
“ラ・トラヴィアータ”は『堕落した女(直訳は「道を踏み外した女」)』を意味す |
る『椿姫』。超有名作ながら、こちとらアリアのいくつかを知っているだけ、昔 |
レコードで通して聴いたことがあるだけという程度です。 |
観に行こうかやめておこうか、正直なところ少し悩んで、結局観ることにしま |
した。 |
新演出が売りだったようですが、新だろうが旧だろうが、演出のことはわか |
りません。出だしを工夫してあったかも、と思ったぐらい。セットの使いまわし |
で季節感を出すのもひょっとすると新しかったのかな。 |
第一幕は面白く、第二幕でダレ、第三幕の最後のダムラウさんのアリアでな |
んとなんと涙が出ました。歌唱の力だったのかな。こんなものです。 |
本来は「歌物」も嫌いではないのかもしれません。つい、嫌い!と言ってしま |
うからイカンのでしょうけどね。 |
観て聴いて、よかったです。もっとも、ドラマの中身というか、ストーリーは一 |
応わかるのだけれど、それでもやっぱり、高級娼婦の恋と最期というへんて |
こりんなオペラやなぁ。ドラマの時代背景など、前提条件がわかっていないこ |
っちが問題なんやろう。
|
さて・・・ |
ダムラウさん、考え抜いた役作りで(練習やリハーサル風景で結構わかりま |
した)、安定感があって理知的。インタヴュアーを務めたラチヴェリシュヴィリ |
さんが彼女のことを、オペラ界のメリル・ストリープと言われていると言ってい |
たのに笑ってしまった。演技のうまさのみならず顔が似ているというわけで、 |
おお、確かに似ていらっしゃる・・・なるほどでした。 |
アルフレードのフローレスさんのタイプのテノール(ベルカント?)は、タイプと |
して必要なのでしょうが、ワタシは苦手。一方その父親役のクイン・ケルシー |
(バリトン)は『アイーダ』でも素晴らしかった立派な声がここではさらに深い |
表現となってオペラの成功、ヴィオレッタの悲しくも美しい死、を支えてました。 |
拍手は一番大きかったんじゃないかな。 |
ヤニック・ネゼ・セガンの指揮はきびきびしたものだったというぐらいで、それ |
以上はわかりません。気が付いたのは、首が太い、腕が太い、胸板が厚い、 |
なんてことかな。キン肉マンふうで、珍しいですよね。ともあれ、レヴァインの |
マイナスイメージを早く払拭しないとね。 |
(今月のもう一つの出し物「アドリアーナ・ルクブルール」、どうしよう・・・ |
ネトレプコとラチヴェリシュヴィリ<この映画内でのインタヴュアー役をやって
ました>、「アイーダ」に続いて、もういっぺん聴きたいが・・・
|
3月の「カルメン」はパスしてもええ、ほかに行きたいものもあるし・・・ ) |
帰宅は午後11時30分近くになっちゃった。 |
五千円を超える!映画「ヴァルキューレ」なんて、始まりはともかく、終わりは何 |
時なんだ? |
帰り着くと、メールが読まれてなくて、食事の用意なし。 |
安直なものを食したが、この時間だから、さすがに呑まず。休肝になるので |
いい点もあるわけですナ。 |