(1)一聴、ディーリアスを思い出しました。ディーリアスの3つのヴァイオリン・ |
ソナタは、一時期よく聴きました。 |
そっくりじゃないけれど、共通するもの、通底するもの、親戚関係という感じ |
のものがあります。 |
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(2)子守唄っぽい優しさはおおいにあるものの、ちょっとだけ尖った音も聞こ |
えて、なかなか素敵です。 |
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(3)第1楽章は第1番のどの楽章より激しい部分と第1番のどの楽章より甘 |
い部分とでできている。第2楽章はピチカートが多く、リズミカルで粋。第3楽 |
章は生き生きとしていて、かつかっちりとまとまっている。ディーリアスのよう |
な、どこか締まりのないところがない。その辺、ハウエルズやね。そしておし |
まい近くで落ち着き、静かに終わるさまは、もうディーリアスとは全く違う世界。 |
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(4) №2,3,4となっていて№1はない。作品番号は同じ。 |
ロシアっぽい感じがする⑪の綴り。それかあらぬか、音楽も確かにどこかロシ |
アっぽいところがある気がしました。 |
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(5)第1番と似た感じのあるソナタ。つまり、ディーリアスにも似たところがある。 |
1番と3番の間でも第1番寄りという感じでしょうか。 |
第2楽章緩徐なところの深さが、非常に美しい。第3楽章はちょっぴり新古典ふ |
う。 |
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ヴァイオリン・ソナタなんて、どちらかというと苦手な曲が多いのですが、この |
ハウエルズのもの、よかったですね。期待してなかったのですけど、このイギ |
リスっぽさ、珍しくタイプです・・・いいものにあたりました。特に第1番、第2番。 |
このあとハウエルズでリストアップしてあるのは、ピアノ協奏曲。あまりピンとく |
るものではありません。もっとも、いい意味で予想を裏切ってくれたことが多い |
ハウエルズなので、期待せずにいつか聴いてみましょう。 |