| 20210921(了) |
クシェネク:ピアノ協奏曲全集 2
| Ernst KRENEK(1900-1991): Piano Concertos (Complete), Vol. 2 |
| (1)ピアノ協奏曲 第4番 Op. 123(1950) 22:46 |
| ①Ⅰ、7:14 ②Ⅱ、11:19 ③Ⅲ、4:13 |
| (2)2台のピアノのための協奏曲 Op.127(1951) 14:02 |
| ④Ⅰ、3:19 ⑤Ⅱ、3:07 ⑥Ⅲ、1:40 ⑦Ⅳ、5:56 |
| (3)ヴァイオリンとピアノのための二重協奏曲 Op.124(1950) 7:15 |
| ⑧Ⅰ、2:16 ⑨Ⅱ、3:31 ⑩Ⅲ、1:52 ⑪Ⅳ、2:58 |
| ⑫Ⅴ、3:23 ⑬Ⅵ、1:06 ⑭Ⅶ、2:09 |
| (4)小協奏曲 Op.88(1940) 9:33 |
| ⑮Ⅰ、0:51 ⑯Ⅱ、1:56 ⑰Ⅲ、1:29 ⑱Ⅳ、0:48 |
| ⑲Ⅴ、2:24 ⑳Ⅵ、2:05 |
| ピアノ:ミハイル・コルジェフ(1)~(4) |
| ピアノ:エリック・ヒューブナー(2) |
| ヴァイオリン:ヌリト・パヒト(3) |
| オルガン:エイドリアン・パーティントン(4) |
| 指揮:ケネス・ウッズ/イギリス交響楽団 |
| 録音:2016年9月、英ウェールズ、モンマス、ワイアストーン・コンサートホール |
| CD/Ⓟ&ⓒ Toccata Classics、London/クラシック/現代音楽/協奏曲/中古 |
| <★★★☆~★★★★> |

| <Naxos解説> オーストリアで生まれ、ドイツ語を話すチェコ系の家庭で育っ |
| た作曲家クシェネク。第一次世界大戦時には徴兵されたものの、その非凡な才 |
| 能を生かし音楽の研究を続けることでウィーンに留まることを許されたほどの |
| 天才でした。一時はマーラーの娘、アンナと結婚していたことでも知られてい |
| ます。ナチスに迫害され、アメリカに亡命した後も音楽教師として活動を続け、 |
| 1945年には正式にアメリカに帰化、数多くの作品を残しています。ピアノ協奏 |
| 曲は7曲ありますが、その内訳は4曲の独奏用、2台ピアノ用、ヴァイオリンと |
| ピアノの二重協奏曲、オルガンとピアノと音色も多彩。どれもウィーンの伝統 |
| を踏まえ、荘厳なオーケストレーションが施された魅惑的な作品です。 |
| ドイツ語を話すチェコ人というと、どうしてもカフカを思い浮かべます。この |
| 方、ナチスに迫害されたとあるが、ユダヤ人とは書いてなかった。 |
| クルシェネクという言い方も一般的らしい(!?) この方、ある意味、ストラ |
| ヴィンスキーよりもスタイルを変えた「カメレオン作曲家」なんだそうです。 |
| この表現の用い方は、今風に言うと「リスペクトが足りない」感じですけどね。 |
| 50年頃の作品が3つ、40年のものが一つ。 |
| いろんな種類の協奏曲が聴けそうだと、第2集を選びました。 |
| (1)は独奏がピアノ1台だけのものとしては4つ目。オケの規模も大きくはな |
| いけれど普通にあって、勿論現代音楽ではあるものの、突飛なところの全くな |
| いコンチェルト。民族色も出自なんかもワタシにゃほとんど感じられなく、む |
| しろいわば無色、無特色といった感じでしょうか。そう言っちゃあヘンなのか |
| もしれませんがね。 |
| ところが、というべきか、聴き馴染んでくると、それが魅力のような気もして |
| きました。スペクタクルはあるものの、妙に冷静な第一楽章。ひんやりとした |
| 第二楽章のアダージョ。騒ぐのは、第一楽章がティンパニ、第二楽章が小太鼓。 |
| そしてアレグロの第三楽章は、ちょっとだけミリタリーな感じもなくはない。 |
| 印象としてはね、なんだかすごくきっちり作られた、先生が作曲したピアノ協 |
| 奏曲の「見本」のような作品じゃないかな。できそこなっているようなところ |
| とか、羽目を外しているところ、主張めいたところ、なんてものはまるでない。 |
| サウンド的には一応現代なんだけれどね。オケと丁々発止というんじゃなく、 |
| 音楽的にも協奏曲としても安定感抜群でした。 |
| <★★★☆> |
| 以下の協奏曲は、各楽章が載せた時間数を見ればわかるように短く、それ |
| だけでも規模感はない。 |
| (2)ティンパニの一発で威勢よく始まる、ピアノ2台の協奏曲。オーケストラ |
| は派手に鳴らさないせいか、4番より編成はもっと小さいかも。楽章の切れ目 |
| はほとんどなく、全体としては喜遊曲的。やや長い第四楽章が様々な曲想が入 |
| り乱れて、なかなか楽しい。短いながら、聴き映えがしました。 |
| <★★★☆> |
| (3)短い楽章が7つ。オケ規模は(2)と同じぐらいか、更に小さいかも。 |
| ここでの聴きものはヴァイオリン。コンマスのヴァイオリンじゃなく、あくまで |
| ソリスト。 |
| なんとなくだけれど、ピアノよりソロ・ヴァイオリンのほうがこの協奏曲におい |
| ては上位なんじゃないか。小さいが楚々としたオケとよく合って、魅力的なサウ |
| ンド。ここまで乏しかった叙情性が感じられるせいだろうか。ま、ヴァイオリン |
| なんだから当然だが。 |
| お行儀がとってもいいものの、この曲が三曲の中では、作曲家の人となりが |
| 出ている感じ。 |
| <★★★★> |
| (4)ピアノとオルガン!これは独特の音色になるんだな。 |
| 6楽章あって、各楽章は更に短く、緩より急が少ない・・・ なんてことより、 |
| この曲は協奏曲というよりむしろ、ピアノ四重奏プラスオルガンというぐらい |
| の編成のようで、あくまで室内楽であって協奏曲じゃない。別にこのアルバム |
| に入っているのはよろしくないとか言うつもりはさらさらないんですがね。 |
| ついでに聴いてみてよ、という感じ。可愛い曲でした。 |
| <★★★△> |
| このアルバムでは、カメレオン/クシェネクのごくわずかな面しか聴いたこと |
| にならないんでしょう。第1集も聴いてみたい気もするけれど、、、 |
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いや、聴くなら次は管弦楽曲かなぁ。 何も引き合いに出せていない鑑賞記で、我ながらつまらんというか情けないと いうか。(反省) |