休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

シマノフスキ&タンスマン;ピアノ協奏曲

好きな作曲家のカップリング

20240222(了)

シマノフスキ/タンスマン;ピアノ協奏曲

(1)シマノフスキ交響曲第4番「協奏交響曲」 Op.60

  ①Moderato. Tempo comodo 10:56

  ②Andante molto sostenuto 8:38
  ③Allegro non troppo,ma agitato ed ansioso 7:07

(2)タンスマン:2台のピアノのための組曲

  ④Introduction et Allegro 4:32

  ⑤Intermezzo(Lento) 3:34
  ⑥Perpetuum Mobile(Presto possibile) 2:19
  ⑦Variations,double fugue et finale sur un thème slave 11:53
 
  ピオトル・ヴィヤトコフスキ指揮/ルブリン・フィルハーモニー管弦楽団
  アンジェイ・ピクル(ピアノ)、エヴァ・ウォラク=モシンスカ(ピアノ、④-⑦)
  録音:2000年10月、2001年1月/ルブリン国立フィルハーモニー・コンサートホール
   /ポーランド/Tot.48:57
  2001年/CD/協奏曲/DUX/(ポーランド)/輸入/中古
  <★★★★>

 カロル・シマノフスキ(1882-1937)
 アレクサンドル・タンスマン(1897-1986)
この音楽の質の全く異なった二人のポーランド人作曲家の曲が並んでいるの
が、このアルバムのミソでしょうね。珍しいじゃん!と見つけたアルバムで
す。
どういうわけかワタシはどちらも好きで、色々聴いてきました。重いシマノ
フスキが先。粋なタンスマンはまだ続いている。
 
シマノフスキは常に民族音楽(といってもショパンが多用した北部のもので
なく、南部のもの)を取り入れながらも、初めはドイツ音楽、次にはドビュ
ッシーのような印象派、そして最後は民族音楽と独特の緊密に組まれた和声
を合体させて、キレと重量感がある音楽を作った。不幸不運も重なって長く
活躍ができなかったのがいかにも惜しい作曲家。
一方ののタンスマンも民族音楽とは縁が深かった作曲家ではあるけれど、特
徴的なのはやっぱりフランス愛/パリ愛ですね。はじめはストラヴィンスキー
に影響を受けたものの、ラヴェルオネゲル、そして誰よりミヨー。その後
シェーンベルクとも親交をむすんだものの、「そっち」には進まなかった。
 
タンスマンのこの2台のピアノとオーケストラのための組曲WIKIに載って
おらず、聴くのも初めて。編曲ものなのかも。ライナー、読むしかないかぁ。
これは組曲というよりは協奏曲。もう、もろミヨーの影響(まぁそれだけじ

ゃないんでしょうが)でございという曲で、運転中、ニヤニヤしてしまいま

したね。

ミヨー独特の素っ頓狂さ、ハチャメチャさはないけれど、それ以外はオケの
音色やフレーズなどは、初めて聴いたら誰もがミヨーと言っちゃう。余情も
よかったし、シンコペーションなんてのも入って、オシャレでもあったね。
ミヨーの交響曲(結構好きなんですが、どの交響曲もいわば金太郎あめみた
いなんだ!ハハハ)で聴いたような感じもいろいろあった。
それから、第4楽章が極端に長くてね、楽章の構成というより協奏曲がもう
一曲余分に入り込んでいて、劇中劇みたいな、ちょっと変わっていた・・・
って、協奏曲とは謳ってないんだから、変わってるもクソもないもんだけど
さ。明るくてチャーミングな曲でした。
 
 
順序が逆ですが、タンスマンとはきっと合わないだろうと思ったシマノフス
キ晩年の4番、別名「協奏交響曲」。交響曲とあるが実際はピアノ協奏曲だ
ね。これまで知っていた演奏は下のジャケット写真のもの。

ここでの密度の濃い冴え冴えとしたオーケストラルサウンドこそ、名曲『ス
ターバト・マーテル』に通じるものだと思ったものでした。
ところが、今回のアルバムの演奏は、妙に明るく軽みすらある。そして美し
い。民族色はそんなに濃く感じない。慣れてくると、こういう演奏もアリな
んだなぁと思えてきました。次のタンスマンの曲と釣り合う演奏にしたんで
しょうか。あるいは録音によるのかもしれません。少し甘目でね。でもアリ
でした、これはこれでよかった。やはり名曲。
 
こんなところです。どちらかというとタンスマンを聴くつもりだったのに、
しばらくシマノフスキを聴いていませんでしたので、続けて何か聴いてみた
くなりました。気になるピアノ曲もあるのですが、まだ仕入れていませんし、
あるものを何か、車に持ち込むことにしましょう。
 
 
これを持ち込んでみました・・・ 久々。これもすばらしい!

 カロル・ストリージャ指揮、ポーランド国立カトヴツェ・フィルハーモニー
 K・A・クルカ(vn.)、R・ラソツキ(vn.) 1998年、Naxos (8.553685)
 
 このCDはいわば3つの協奏曲です。いずれも1楽章スタイルの。
 1番がきわめて濃密な幻想的雰囲気(惹句には神秘的とある)横溢の傑作。
 ワタシが特に好きなのは、全奏でのオケの音色。これこれ!シマノフスキ
 特の、なんと表現していいのかわからない色彩。惹句だと「無調の中にもえ
 も言われぬ神秘が立ち昇」るとあるのがそのことだろうと思う。なるほどな
 ぁ。2番ともう一曲は、いい曲なんですが、先祖返りとでもいうか、民謡・
 民族音楽の色合いが強く出ていて、楽しみ方が少し違う。
              第1番<★★★★☆>、 第2番<★★★★>