| 〈帯紹介文〉 ポーランド生まれでパリに定住、第2次世界大戦中はアメリ |
| カで活動し、また終戦後にパリに戻った作曲家タンスマン(1897-1986)。 |
| 彼の作風は基本的に新古典主義ですが、晩年になるにつれてポーランドの |
| 民族意識が強く全面に押し出されるようになりました。このアルバムに収 |
| 録されているのは彼の円熟期の作品で、フランス風の柔らかい楽想と、民 |
| 謡風の和声が聞こえてくる独自の世界観を有したものです。クラリネット |
| 協奏曲の流麗な旋律美、そして終楽章に使われるポーランド舞曲は耳を捉 |
| えて離しません。また、極めて精緻に書かれた「弦楽のための6つの楽章」 |
| での有機的に結びついた各々の部分は、この作曲家の飽くなき探求心を物 |
| 語るかのようです。 |
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| フランス人になりたかったポーランド人・・・ |
| というイメージがワタシん中で出来上がりつつあります。 |
| 上記はいたって簡単だけれど、わかりやすい解説になっていると思います。 |
| 基本、新古典主義・・・ |
| そう言われると引っ張られる。でもまあ、そんな感じですかね。 |
| 更にもう一押しするなら、「遅れてきた印象派」というのはどうか・・・ |
| レッテル貼り、やめましょう。 |
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| (1)のやや新しい雰囲気や終楽章の民族的なものはいい雰囲気でしたが、 |
| (2)のコンチェルトのほうが魅力的でした。ミヨーの「ルネ王の暖炉」 |
| を思わせるエレガンスや可愛さが素敵です。(そこが問題という見方もあ |
| るでしょうけどね。(3)はやや突っ込みの感じられる弦楽合奏で、6楽 |
| 章すべてタイプの違うスタイルを並べているものの、弦楽合奏オンリーで |
| はちょっと飽きる、かなぁ、、、というところ。 |
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| しんねりした部分がたいてい交互に出て来るんだけれど、決して陰気には |
| ならず、たいていは美しいし、あってもちょっとした「新しさ」ぐらい。 |
| 魅力は、ウーン、妙なボンボンさ加減か。いささか嫌味だけど「後出しじ |
| ゃんけん」みたいなものかもしれない。 |
| 20世紀だから、近代というよりはほぼ現代で、新しさはセンスや個性が、 |
| まだ聴き慣れないだけ。慣れ親しめば新しさはきっと消えてしまうはずだ、 |
| なーんてね。(エラそうにね。反省してます。) |
| それでも、ああまた聴いてみたい、と思えるなら、、、いいんだけどな。 |
| 曲ごとのメモは何度も試みたのですが、まとまらないので、こんな漠とし |
| た印象でお茶を濁します、とりあえず。 |
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| 室内楽系と協奏曲系を聴いたわけですが、もう少し編成の大きなものを聴 |
| いてみたい。ピアノやギターのような独奏楽器も人気があるよう。独奏は |
| めったに選びませんが、忘れないでおきましょう。 |