休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

レファニュ/11の独奏楽器のための「カテーナ」

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20150214(了)
レファニュ/11の独奏楽器のための「カテーナ」他
   Nicola LEFANU(b.1947)
(1)弦楽四重奏曲 第2番 12:07 (1996)
(2)クラリネットと弦楽オーケストラのためのコンチェルティー 16:40
                      (1986)
(3)カウンターテノール弦楽四重奏のための 「月の歌」 12:42
                      (1992)
(4)11の独奏楽器のための「カテーナ」 20:35 (1999)
  マルコム・レイフィールド指揮/ゴールドバーグ・アンサンブル/
  フィオナ・クロス(cl.)/ニコラス・クランプトン(カウンターテノール)
  録音;2003年7月、英、ヨーク大学、サー・ジョン・ライアンズ・コンサートホール  62:03
  2004年/CD/現代音楽/室内楽/NAXOS/輸入/中古
  <★★★☆>
(帯紹介文) ニコラ・レファニュはイギリスで活躍する作曲家、母はエリザベス・マコ
ンシーで、珍しい母娘二代で作曲家ということになります。作品数は多くないなが、
伝統技法に則った現代的作風は多くの支持を集め、国際的に演奏されています。
イギリスの現代音楽シーンを知る上で是非とも覚えておきたい名前です。「弦楽四
重奏曲 第2番」では20世紀末のロシアの作曲家たちの室内楽に共通する感触が
あります。「コンチェルティーノ」はクラリネットの音色の優しさが印象的。 「月の歌」
ロルカスペイン語の言葉を用い、ロルカが描く、月が降り注ぐ森の世界を描き
ます。「カテーナ」は音の連鎖といった意味で、ピレネー山脈の連なりにインスピレ
ーションを得たもの。作曲者自身による英文曲目解説付き。
イギリス風味なんぞまるで感じん。名からしてたぶんもとはイギリス人じゃないだろ
う。繊細でひっそりとした感じの音楽が大半で、とても聴き心地が良い。繊細さはや
はり女流だからか。
‘伝統技法に則った現代的作風’という言い方がいまいちピンとこない。これ、調性
はないように思う。
社会的な要素は聴き取れない。精神性や自然の描写、あるいはそのイメージなん
だろうな。このごろあまり聞かれない言葉になりつつある‘癒し’ってのが近い気が
する。
(1)と(2)は文句なしに美しい。(4)はまあおおむね。(ちょっと気味の悪い音程が
いくつかあったもので・・・)
(3)だってクアルテット部分はたいそう美しいけれど、ワタシにはカウンターテナー
は難しい。野太い裏声はもともと性に合わない。詩がわかってもたぶんイケナイ。
女声だったらあるいは聴けるかもしれないけど・・・ どうもこの歌手のために書いた
もののようなので、文句を言うわけにもいかない。