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(帯紹介文) ニコラ・レファニュはイギリスで活躍する作曲家、母はエリザベス・マコ |
ンシーで、珍しい母娘二代で作曲家ということになります。作品数は多くないなが、 |
伝統技法に則った現代的作風は多くの支持を集め、国際的に演奏されています。 |
イギリスの現代音楽シーンを知る上で是非とも覚えておきたい名前です。「弦楽四 |
重奏曲 第2番」では20世紀末のロシアの作曲家たちの室内楽に共通する感触が |
あります。「コンチェルティーノ」はクラリネットの音色の優しさが印象的。 「月の歌」 |
はロルカのスペイン語の言葉を用い、ロルカが描く、月が降り注ぐ森の世界を描き |
ます。「カテーナ」は音の連鎖といった意味で、ピレネー山脈の連なりにインスピレ |
ーションを得たもの。作曲者自身による英文曲目解説付き。 |
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イギリス風味なんぞまるで感じん。名からしてたぶんもとはイギリス人じゃないだろ |
う。繊細でひっそりとした感じの音楽が大半で、とても聴き心地が良い。繊細さはや |
はり女流だからか。 |
‘伝統技法に則った現代的作風’という言い方がいまいちピンとこない。これ、調性 |
はないように思う。 |
社会的な要素は聴き取れない。精神性や自然の描写、あるいはそのイメージなん |
だろうな。このごろあまり聞かれない言葉になりつつある‘癒し’ってのが近い気が |
する。 |
(1)と(2)は文句なしに美しい。(4)はまあおおむね。(ちょっと気味の悪い音程が |
いくつかあったもので・・・) |
(3)だってクアルテット部分はたいそう美しいけれど、ワタシにはカウンターテナー |
は難しい。野太い裏声はもともと性に合わない。詩がわかってもたぶんイケナイ。 |
女声だったらあるいは聴けるかもしれないけど・・・ どうもこの歌手のために書いた |
もののようなので、文句を言うわけにもいかない。 |