休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

FINZI A CENTENARY COLLECTION

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20190103(了)
FINZI A CENTENARY COLLECTION
   ピアノと弦楽のためのエクローグ(1929)        9:52
②-⑪管弦楽のための組曲恋の骨折り損(1952-5)27:08 
     Introduction,Moth,Nocturne,The Hunt,Dance,
     Quodlibet,Soliloquy Ⅰ,Soliloquy Ⅱ,SoliloquyⅢ,Finale
⑫-⑭クラリネット協奏曲(1949)                25:36
     Allegro Vigoroso/Adagio/Rondo-Allegro Giocoso
   弦楽合奏のための前奏曲                 5:03
   弦楽合奏のためのロマンス(1928)           7:03
  ウィリアム・ボートン指揮/イギリス弦楽オーケストラ
  マーティン・ジョーンズ(ピアノ)①/アラン・ハッカー(クラリネット)⑫-⑭
  録音:1992①、1987/英/バーミンガム大学 Tot.74:50
  2001年/クラシック/管弦楽/Nimbus Records/輸入/中古
  <★★★☆>
ジェラルド・ラファエル・フィンジ(Gerald Raphael Finzi, 1901年7月14日 - 
1956年 9月27日)は、イギリスの作曲家・園芸家。 ユダヤ人。
ユダヤ人であったことも園芸家(!!!)であったことも 知らなかった・・・
父親がイタリア系、母親がドイツ系でロンドン生まれのユダヤ人だが、イ
ギリスの作曲家の影響を強く受けたから、ユダヤ人ぽいところは皆無な
んだそうな。そうね、イギリス人らしくないなんて、感じたことがないなぁ。
CENTENARYということは、生誕100年を祝うアルバム、みたいな意味で
すかね。
久々にフィンジを聴いてみようと安直に探したCDです。
長い間に何枚も聴いていまして、一曲を除いてすでに聴いていた曲でし
たが、別にガッカリはしていません。
はじめて聴くのは10曲からなる恋の骨折り損で、全曲版とのこと。
これがよかった。
弦楽オーケストラだけでなく金管も加わり、はじめのファンファーレからし
てフィンジにしては様々な曲調が聴けてとても楽しい。もちろんフィンジと
いうと連想する(このアルバムの他の曲でも聴ける)いかにもイギリスら
しい調子も十分に聴ける。
一見ありふれたピアノとオブリガートの弦が陳腐にならずに美しい「エクロ
ーグ」、ワタシの中では名曲扱いになっている「クラリネット協奏曲」、充実
したロマンティシズムの「前奏曲」、調子は「前奏曲」に似ていてヴァイオリ
ン・ソロが活躍するほんとうにロマンティックな「ロマンス」。
いずれも良かったと思います。
録音は残響が長すぎという感じだったものの、ワンワンうるさくならず混
濁もしていないようで、とてもいい雰囲気のアルバムになっていたんじゃ
ないでしょうか。
もっとも、持っていた何枚かのCDと比べてみてわかったところでは、表現
としては決して突っ込んだものではない (厳しさをまるで見せない)し、ア
ンサンブルだっていまいちだったんですけどね。
点数的にはちょっと甘いかもしれません。

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           <濃い青の丸の中にmcpsとあるのは、前回の音楽記事(コルトレーン
            4枚組のReal Gone JazzのCD)にもあったマーク。何の印なんだろう・・・>

            わかりました・・・
            イギリスの著作権管理団体で、Mechanical Right Society(録音権管理団
            体)の略称。つまり、Real Gone Jazzもイギリスの会社なんだね。オランダ
            とかドイツとかじゃないかとずっと思っていました。