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(帯紹介文) 20世紀を股にかけて活躍した巨匠・ルトスワフスキは様々 |
なスタイルによる作品を遺しています。「ダンス・プレリュード」では、バル |
トークを思わせるような民謡風の楽想が展開されていますが、トラックが |
一つ進んで二重協奏曲になると、突如として弦楽器のカオス的運動が |
耳に飛び込んできます。独奏楽器であるオーボエとハープ、そしてバッ |
クの室内管弦楽とも技巧を尽くした書法で、所謂ゲンダイオンガク風の |
緊張感ある響きをたっぷり楽しめます。一方計8曲の「子供の歌」は、前 |
衛が弾圧された時代の産物とはいえ、その優しく感動的な響きからは、 |
この作曲家のまた別の横顔がのぞいていると申せましょう。 |
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(1)バルトークとは思わない。喜遊曲やね。ルトスワフスキにしては大変 |
軽味のある曲。 |
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(2)は確かにそう。緊張感たっぷりのダブル・コンチェルトでソリストもた |
いへん。多分相当上手な方たち。ポコンポコンの打楽器など、音色は日 |
本人がいかにも好きそう、という気がした。この感じ、もはや聴きなれて |
心地よろしい。 |
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(3)お墓? Metamorphosesと英語で複数になっている。チェロ独奏が |
気色悪い感じを中和し、翳りある幻想曲といった感じに落ち着くも、短 |
い曲なので、強い印象は持てない。 |
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(4)チェーン技法、ですか。もっと発展して行って、2番やら3番に行き着 |
く。ここでは面白い室内楽という感じ。様々な楽器がいろんなパターンで |
重なり、繋がり合う音色は、とても魅惑的なもの。どこかひょうきんさも。 |
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(5)(6) 戦後10年もたっておらず、民主化もされていなかったんでしょう |
ね。前衛が弾圧された時代の作品、とある。 |
小編成のオケのバックは可愛く優しいかぎり。民謡調の歌。 |
これだと例えば「オーベルニュの歌」なんかと五十歩百歩というか・・・ |
ここまで優しい音楽を書けたんですねえ。 |
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これで管弦楽曲集のシリーズ8枚を、聴き終ったことになります。10年前 |
にシリーズ前半を、後半はこの1年ほどで。音楽の質も演奏も大変優れ |
たもので、いいシリーズものに当たりました。 |